Already 三丁目は夕日

徒然なるままの些細なブログ

Reader感想記

2014-03-08 19:10:45 | 日記
 今日、新しく書籍を購入したのだが、どうもオンボロパソコンだとダウンロードに手間取ってしまう。
仕方が無いので、電話をかけて対応策を聞かなければならないハメに。XPはやはりダメだよな。早く買い替えしなくちゃ。
先月購入した分の最後の書籍山河果てるとも 伊東潤 著を読み終える。
織田信勝と伊賀国衆の戦いを小説化したものである。「信長公記」等からの史実を引用して、伊賀攻めの残虐性を浮き彫りにしていた。
天下統一までには、これまで冷酷にならなければならないのか。伊賀衆は血、地を守るために少ない数で武士たちは戦った。
伊東潤という作家は、教科書等で知ることができる史実ではなく、大きな戦いの影に埋もれていた、重要な戦いにスポットを当てているようだ。かなり勉強になっている。また、人間の欲は海のように深くなり、山のように高くなっていくことも、上手に文章で紡いでいく。
「石山本願寺の焼き討ち」「長島一向一揆」の鎮圧等は、教科書、テレビ番組等で知られているが、伊賀攻めがここまでドロドロしたものであるとは、これを読むまではわからなかった。
伊賀衆は各々が地域で独立し災いが近づけば、一致団結して対応していた文化は500年続いていた。この共生という文化は、たった一人の武士によって壊されてしまった。そして、一人のリーダーが世の中を動かしていくという時代は今も続いている。
一人のリーダーのおかげで何人涙を流したり、何人微笑むことができるのだろうか。
時代、運命とかで片付ければ、事足りるかもしれない。これを読んで、いろんなことを考えさせられた。
さて、次は何を読もうかな。キープリストが伊東潤でいっぱいになってきた、春の訪れが遅い2014年3月一週。