アンティーク・コーディネーターへの道

アンティーク・コーディネーターを目指して蒐集している古民具や古道具を日々の生活とともに紹介します。

陶芸6月作品

2005年06月29日 | 陶芸・版画
今月も出来上がったばかりの陶芸作品をご紹介します。
今回は成形後に白化粧土をかけるという制作過程でいくつかひび割れてしまったこともあり、少なめの3作品のみ。なかなか自然ないい感じに白化粧土がかかっていたので未だに悔やまれてならないのですが、たまにはこんなこともあります... 気を取り直してご紹介しますね。
ご覧のとおり3つともフォルムは同じ角皿で、それぞれの釉薬に少しづつ変化をもたせています。形状は私の大好きな制法「型つくり」で成形したもの。木製の茶托とゆるやかなカーブのステンレスの容器を貼り合わせて型をとってみました。ですから、よく見るとお皿の中央には茶托ほどの大きさの窪みと凹凸面の質感を感じ取れるかと思います。
まず左下の角皿は、オリジナルのフォルムで素焼きした後、全体に乳白の一種の釉薬をかけます。この釉薬も私の最近のお気に入りで、毎月のように作品に取り入れているのですが、今回も淡いブルーと柔らかなオレンジで発色してくれました。釉薬をかけてしばし乾燥させましたら、仕上げに緑萩という釉薬をスポイトで流しがけて完成です。うっすらと見える帯状のものが緑萩の効果です。流しがけはやり直しのきかないぶっつけ本番。この作品はなかなか渋い感じで出来上がったので大満足です(^^)
次に、右上の作品は、先ほどと同じ釉薬をかけた後、今度は飴釉という美味しそうな名前の「釉薬」を流しかけてみました。人間国宝 浜田庄司さんの作品のような、ダイナミックで力強さを感じるイメージで、釉薬をスポイトで思い切ってかけてみたのですが、まだまだですねぇ。心では思い切ろうと心掛けても、ついついお皿の空間だけにしか目がいかなくて、小さくまとまった出来になってしまいました... こればっかりは無数にトライ&エラーを繰り返して初めてたどり着く極致なのかも知れませんね。
最後の作品は、基本的な制法は2つ目と同じで、釉薬を「白萩」と「来待天目」の組み合わせに変えてみたところ、光沢のある白とこげ茶色のコントラストが際立った仕上がりになりました。
どれも取り皿やちょっとした盛付け皿として使うもよし、もともと茶托だった形状をいかして、ガラスのコップをのせるなどして、冷えた飲料とともに涼しさを演出してみるのも面白そうです。
今月は焼き上がりの品数が少なかったこともあって、7月に向けてちょっとユニークな作品をいくつか制作中です。新しい作品が焼きあがりましたらまたご紹介しますね。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶり~ (Yちゃん)
2005-06-29 20:31:18
ども!ご無沙汰してます。お皿素敵ですねぇ~。僕もやりたいなぁー。嫁さんは明日Uちゃんに会えるのを楽しみしてましたよ♪
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ひさしぶりぃぃ (Arang)
2005-06-30 10:35:45
Yちゃん、どうも!

実益と気分転換・ストレス発散に陶芸はいいですよぉ!!

Uちゃんもきっとみんなに会いたがってるよ(^^)
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Unknown (J朗)
2005-07-02 12:25:44
流し掛けは難しいよね

無意図の意図って言う感じ?

バーナード リーチは

浜田庄司氏の柚掛けを一見して

皿の20センチ手前より

柚を惜しげもなく

流して勢いを生かしてる

と評したそうです
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流しかけ (Arang)
2005-07-03 15:54:55
そうだね、流しがけには勢いが大切だね。

それからあたかも自然に流れているかの如くかけるのがどんなに難しいことか。

無意図の意図とは、さすが人間国宝だからこそなせる技なのかもね。
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