アンティーク・コーディネーターへの道

アンティーク・コーディネーターを目指して蒐集している古民具や古道具を日々の生活とともに紹介します。

『李朝アンティーク雅娘』がオープンしました。

2005年04月15日 | 李朝アンティーク雅娘
昨年11月よりサイト構築に取り組んできた『李朝アンティーク雅娘』(Korean Antique ARANG)を本日正式にオープンする運びとなりました!
社会人になってから約10年の間に個人的にコツコツと蒐集してきた世界各国の古美術品や古民具、古道具を「李朝古家具」「李朝古美術」「韓国現代デザイン家具・生活雑貨」「日本の古美術・古民具」「その他地域の古民具」という5つの分野で紹介しております。
『李朝アンティーク雅娘』のオープンを思い立ってから家中にある品をリストアップしてみると、ざっと100品。あくまでも趣味で蒐集してきた品なので、今でもその大部分は自宅のあらゆる場所にインテリアとして陳列しています。李朝・韓国、日本、その他地域の品がほぼ三分の一ずつある状態ですが、将来的には李朝時代(朝鮮時代)や韓国の古美術・古民具を中心に紹介するサイトへとシフトしていきたいので、思い切ってサイト名には「李朝アンティーク」と付けてみました。また、「雅娘」(ARANG)とは、私たち夫婦に女の子が生まれた名づけようと思っていた名前です。(第一子はとってもとっても元気で俺流の男の子でしたのでUちゃんと名づけました^^)
サイトをご覧になればお察しのとおり、サイトの構築・デザインをWebデザイナーに依頼した以外はほとんどが私の手づくりです。そんな訳で商品画像の映り具合が暗かったり、ぼけていたりと古美術・古民具が持つ魅力や風合いを十分にお伝えできていないかも知れません...(これでもプロのカメラマンから一日指導してもらったのですが...これからも精進します)。そうそう、サイトの左上に見えるお店のロゴは書道教授の資格を持つ奥さんの力作です。臨月で体を動かすのもやっとの時に書き上げてくれたお気に入りのものです。
『李朝アンティーク雅娘』でご紹介する古美術や古民具は、どれも私にとっては愛着があり思い出のつまった品々で手放すのが惜しいものばかりですが、ご覧になっていただいた方の感性に一つでも通じるものがあれば、私にとってこれ以上の喜びはありません。ブログ「アンティーク・コーディネーターへの道」同様、『李朝アンティーク雅娘』もご愛顧いただければ幸いです。
最後に、半年もの間サイト構築につき合って下さったWebデザイナーのKさん、時折激励の声やメールを寄せてくれたお友達の皆さん、家中に蒐集品が溢れているのに大目に見てくれた奥さん(掃除が大変だといつも嘆いていたっけ)、どうもありがとう!!声援して下さった方々の期待を裏切らぬよう、魅力に溢れたサイト運営に心掛けていきたいと思います。

[円盤膳](写真)
天板が円盤の形をした珍しいフォルムの一人膳です。手軽に持ち運びができるのでウッドデッキに持ち出して青空の下で食事する時に使ったり、室内のインテリアとして花台に使ったりとなかなか重宝する一品です。

お店の看板を陶板で作りました。

2004年12月21日 | 李朝アンティーク雅娘
将来、李朝アンティーク専門店を開業することを夢見てお店の看板(写真)を陶板で作ってみました。
店名は何と読むのですか?とよく聞かれるのですが、『雅娘』と書いて韓国語で「あらん」(아랑)と読みます。朝鮮時代のアンティークから李朝家具のリプロダクション(古材で作ったアンティーク調の家具)、李朝家具のレプリカ(アンティーク風の新品家具)、韓国の古民具・古道具などなど、どれもこれも私にとっては自分の娘のように可愛らしく、上品で風流な様相を呈しているところが『雅娘』と名づけた所以です。
来年の1月末には取り急ぎネットショップ(www.arang.jp)をオープンして少しづつ手持ちのアンティークや古民具・古道具のご紹介を始め、40歳になるまで(だいぶ先のことかと思っていたら35歳も目前。あっという間かな)には自分のお店が開業できたらいいなぁと思ってます。それまでこの陶板は大切に保管しておきま~す。
ご参考までに陶板の作り方を簡単にご紹介すると、①5ミリ厚にスライスした粘土(古陶)に店名を竹串で軽く転写する ②転写した文字を剣先で抜き出す ③6ミリ厚にスライスした別の粘土の上にのせて2枚を接着させる ④粘土と粘土の間にこもった余計な空気を取り除くため裏面に竹串で小穴を適量空ける ⑤素焼きした後、表面と側面に釉薬(今回は飴釉を使用)をかけて本焼きすれば出来上がり!
店名をもう少し目立たせたい時には文字の部分にアクリル絵具で色をつけるとコントラストが一層際立った陶板になるそうです。家を新築した時など自分で作った陶板の表札を玄関先につけても記念になっていいですね。チャレンジしてみたい方は、私の陶芸師匠のホームページ(住吉工房陶芸倶楽部 http://www.onyx.dti.ne.jp/~matsuki/)にぜひアクセスしてみて下さいね。

ショップカードを作りました。

2004年12月13日 | 李朝アンティーク雅娘
ご覧のような『李朝アンティーク雅娘』のショップカードを全部で80枚作ってみました。サイトオープンまでまだ2ヶ月近くもあるからちょっと気が早かったかな。
デジタル印刷が主流となった昨今ですが、あえて昔ながらの活版印刷機を利用して一枚一枚手作業でショップカードの作成に挑んでみました。

ショップカードの作り方を簡単に説明すると次のようになります。
①奥さんが書いてくれた縦型・横型のショップロゴをスキャナーで読み込む。
②ワープロソフトにてショップカードのレイアウトを作成する。
③一般のプリンターで印刷した原稿をもとに印刷所にて樹脂凸版原稿におこしてもらう。
④樹脂凸版の原稿を活版印刷機にセットする。(実は原稿をセットする位置が一番難しかったりします)
⑤活版印刷機にて一枚づつ手動で印刷する。(刷り始めてしまえば60分~90分ぐらいで100枚程度は印刷できます)

コストだけ考えれば巷には格安で名刺やショップカードを作ってくれるチェーン店はたくさんありますよね。でも、一枚一枚手作業で作ったものはやっぱり高級感があっていいですよ。印刷機でプレスした時にできる微妙な凹凸加減やオリジナルインク(今回はディープブルー2、ブラック1の比率でインクを配合)で印字された活字の輝きは量産品にはない良さですね。(自己満足^^)

ちなみに作成にかかる実費は樹脂凸版原稿費(名刺サイズで800円)と紙代(80枚で約200円)のみで、それ以外に版画教室の月謝(月3回 9000円)が必要なので、1枚あたりのコストに換算すると40円程度でしょうか。

予想以上の出来栄えにショップカードを配るのが惜しくなっちゃったりして・・・(^^)

『大長今』と『李朝アンティーク』

2004年12月10日 | 李朝アンティーク雅娘
このところ毎週欠かさずに見ている韓国ドラマの一つがNHKBS2で放映中の「チャングムの誓い」(原題 大長今)です。
チャングムを中心に繰り広げられる宮廷でのストーリーが面白いのはもちろんのこと、16世紀初頭 朝鮮王朝の様子を忠実に再現したヘアスタイルや衣装、食事、インテリアなどはとても興味深いものばかりです。朝鮮王朝の古家具やアンティークが大好きな私にとってはここ彼処に登場する「バンダジ」や「書案」「薬箪笥」を見ているだけでもワクワクしてしてしまいます。
韓国では昨年9月から始まった『大長今』の放映をきっかけに宮廷料理教室に通うのがブームになり、また、韓国の伝統的なインテリアへの関心も少しずつ高まってきているようです。私も来年1月末の『李朝アンティーク雅娘』オープンに向けて小物や陶器類を中心に、ちょっとずつアンティークを買い足してるんですが、長年お付き合いしている骨董品市場の方によると古くて状態のいい古家具や陶器、民芸品を探すのは段々難しくなってきたそうです。 日本でもこれまでは一部の収集家やインテリア好きの間で好まれてきた李朝アンティークも、『大長今』を契機にファンの裾野が広がりそうですね。『李朝アンティーク雅娘』では少しでも良いものを手ごろな価格帯で提供できたらいいなぁと思ってます。サイトオープンまであと2ヶ月、がんばって良いものを探しま~す!

*写真は1本の木をくり貫いて作った木器です。取っ手のような部分は片口になっていて器にいれた液体を流せるようになっています。これを花器に見立てて花を生けたりするととっても雰囲気があって渋いんですよ!

『李朝アンティーク雅娘』のサイト構築②

2004年11月30日 | 李朝アンティーク雅娘
ついにホームページ『李朝アンティーク雅娘』のトップバナーに掲載するアンティークの写真撮影を行いました。
私のデジカメで撮る当初の予定を変更して先生が愛用しているプロ仕様の一眼レフ・デジタルカメラでアンティーク撮影に挑みました。実際は私が先生の横で「この向きからこんな感じで写したい」ってリクエストして、先生に撮影してもらっちゃったのですけどね(^^)
この日撮影したのは写真の「鳥が魚をくわえる青銅器」(中国)を始めとして、「ヘッテ石像」「白磁壷」「カボチャ型の木器」(李朝・韓国)、「魚型土器」(中国)、「象牙彫り観音像」(日本)以上6点でした。どれも個性的なフォルムで、時代の遷り変わりとともに深みの増した輝きを放っているお気に入りの品々ばかりです。ここから先の制作はウェブデザイナーにバトンタッチ。この6点の中からどのアンティークを選び出してトップバナーをデザインしてくれるのか今から楽しみです。ウェブデザイナーさん、よろしくお願いします!
そして、トップバナー用の撮影終了後は私のデジカメを使って商品の写真撮り。自分ではこんな風に撮りたいっていうイメージは浮かぶのだけど光の濃淡や影の位置と深みを調整するのは至難の業です。こんな時は先生が横で指導してくれてほんとに助かりました。1時間半の間休むことなく12点のアンティークを取り続けたらいつもと違う疲れがドドッと押し寄せてきちゃいました。普段あまり使わない神経を相当使っていたんでしょうね。今さっき写真を見直してみたら幾つかはブレて映ってるから後で取り直さないといけないなぁ。。。
サイトオープン時に掲載するアンティークの数は40点が目標。先はまだ長い道のりだなぁ。でも長年の愛着がこもった品々を改めて見つめ直すいい機会にもなってますます愛着が湧いちゃいそうだなぁ。結局どれも手放すのが惜しくなったりしてね (^o^)

カメラ教室

2004年11月25日 | 李朝アンティーク雅娘
「李朝アンティーク雅娘」のホームページを開設するにあたって一番の懸案事項だったのがサイトに掲載するアンティークの写真撮影でした。商品を実際手にとって見ることができないだけに、できる限りアンティーク本来の姿やその質感、色合い、時には傷の有無まで確認できるようにしたいなぁと思ってました。
そんな折、自身もフリーライターとして活躍する友人が知り合いのフリーカメラマンを紹介してくれることになり、とんとん拍子に逗子の自宅でカメラ教室を開いてもらうことが決まりました。第1回目のレッスンはアンティークを上手に撮影するための基本的なコツ、主に写真の構図や照明の当て方を学びました。
構図の取り方は自分が見てアンティークがもっとも美しく映える方向や角度から撮影すればいいんだと気持ちが吹っ切れたのですが、照明の当て方や光の加減は知れば知るほど奥深く難しい世界でした・・・。
この日はとりあえず自宅にあるコンパクトサイズのデジカメ、照明器具、背景用スクリーンの代用品としてシーツ、等身大の鏡を使って撮影演習に臨んでみました。被写体のフォルムに応じてハイライトとローライトの位置を変化させたり、鏡にライトの光を反射させて光と影の強弱を微妙に調整するなど、アンティーク一つを写真におさめるためにキメ細やかく配慮しながら何度も何度も撮影を繰り返しました。幸いこの日はサービス精神旺盛な友人が照明助手を快く引き受けてくれたので大変助かりましたが一人で全てをこなそうとしたら相当大変そうです。
先生の指導と友人の協力を仰ぎながら3時間は演習を続けたでしょうか。まだまだ一人で撮影をこなすには不安も残りますが何となくコツはつかめた気がします。今週土曜日の第2回はトップバナーのイメージ写真とサイトオープン時に掲載する商品の撮影本番です。デジカメの三脚、クリップライト、背景用に利用する大きめの布地を新たに買い揃え、倉庫代わりになっていた部屋も撮影部屋への衣替えを済ませました。アンティークの魅力を最大限に伝えられるような写真となるよう一生懸命がんばります!!ファイティング \(^0^)/

「李朝アンティーク雅娘」のロゴ決定

2004年11月16日 | 李朝アンティーク雅娘
ついに来年オープン予定のお店「李朝アンティーク雅娘」のロゴが決定しました!
書道教授の資格(書道の先生になれる資格)を持つ奥さんに無理をいって書いてもらったのが写真のロゴです(半紙に毛筆で書いたものをスキャナーで読み込んでみました)
基本的な字体は書道用の字典にいくつか見本が載っていたのでそれを参考にするにして、やはりオリジナリティーのある字体にしたかったので奥さんにはこんなリクエストをしました。
①ベースは象形文字 ②丸みを帯びた優しい字体 ③判読可能な字体 ④横書(書はもともと縦書ですよね)⑤同じ書体による縦書ロゴ
奥さんには抽象的な私のリクエストを咀嚼してイメージを膨らませるのにかなり苦労させちゃいました。特に漢字の書体にカタカナの書体を調和させるのがすごく大変だったみたい。。。
そして最終的に20枚近く試し書きされた中から直感的に選んだのがこのロゴです。
パソコンにある書体を活用すれば簡単にできていたかも知れないけれど、世界に一つしかないものにどうしてもしたかったので大満足です。奥さん、どうもありがとう!!
オリジナルはさっそくウェブデザイナーにお送りしてホームページのロゴとして加工してもらっています。
私も先日、書から原稿をおこして陶板(お店の看板)作りにチャレンジしてみました。こちらの完成は12月、焼きあがったらブログでご紹介しますね。
さらにこのロゴを取り込んだお店の名刺作りにもチャレンジする予定です。こちらは樹脂凸版という版式で一枚一枚手漉きの和紙に刷ってみようと思ってます。
ロゴが出来ただけで「李朝アンティーク雅娘」の開店に向けてだいぶ前進した感じがします。
まだまだやるべきことがたくさん・・・がんばりま~す!화이팅!!

『李朝アンティーク雅娘』のサイト構築①

2004年11月11日 | 李朝アンティーク雅娘
念願の李朝アンティーク・サイト構築に向けて少しづつ動き始めました。
このブログを通じて知り合った方々からも応援や励ましの声をお寄せいただき、大切なブログ読者の方々への恩返しの意味も込めて、サイト構築の進捗状況をつづってみようと思います。

1.店名
数ある店名候補の中から最終的に『李朝アンティーク雅娘』にしました。雅な娘と書いて「Arang」と読みます。韓国語でも「아랑」と書いて発音は同じArangなんですよ。韓国では李朝時代のことを朝鮮時代っていうんですけど日本では李朝の名で一般的に親しまれてるので李朝にしました。雅娘は雅な娘という意味もさることながら、親しみやすく、日韓同音の発音であるのが決め手になりました(*^^*)

2.ドメイン名
「www.arang.jp」で今日取得しました!まだ中身のないドメインなのにこれが自分のドメインだと思うとただただ嬉しい限りです。

3.お店のロゴ
臨月をむかえてお腹の大きい奥さんに無理をいって象形文字のような字体で毛筆書きしてもらいました。ワープロの既成書体とは一味も二味も違う、まさに世界に一つしかない字体のロゴになりました。いつかこの毛筆のロゴを原稿におこして陶芸で陶板(お店の看板)作りにもチャレンジしようと思ってます。

4.ホームページ
サイトオープンの目標は来年1月末。サイトデザインは友達が紹介してくれた素敵なウェブデザイナーの方にお願いすることになりました。今はその方とメールのやり取りをしながら全体の詳細内容を詰めているところです。李朝の古家具・古美術をメインコンテンツにして、日本の古民具・古美術、その他地域(中国・東アジア・アフリカ)の古民具をサブコンテンツにします。トップバナーのデザインやサイト全体の色彩などはデザイナーがこれから提案してくれることになってます。

5.商品
李朝アンティークを名前に掲げるからにはそれ相応の商品構成が必要になると思うのですが、いざ自宅にある品々をリストアップしてみたら李朝の品が案外少なくてびっくり、日本の古民具が他を凌ぐ圧倒的な量でした。サイトオープンまでには李朝の古美術品をもう少々増やしておきたいなぁと思い、韓国にある馴染みのお店と打ち合わせを始めたところです。

6.ショップカード
せめてショップカードだけでもデジタルではない、どこか温もりを感じさせるものにしたくて、毎週通っている版画教室にて活版印刷で一枚一枚気持ちを込めて作ってみようと思ってます。

今日のところはこの辺りまでとします。
ブログ読者の方で面白いアイデアやご要望がありましたらぜひ聞かせてくださいね。

一生懸命

2004年11月05日 | 李朝アンティーク雅娘
皆さんの好きなコトバは何ですか?
私の好きなコトバは『一生懸命』です。
いつ頃からこのコトバが好きになったのかなぁと思い起こしていたのですが、『一生懸命』ってコトバが好きなんだと気がついたのは小学校6年生の頃でした。
当時私が通っていた千葉市立作新小学校には長谷川校長先生という女性の先生がいらして、6年生が卒業する時に生徒が好きなコトバを色紙に毛筆で書いて卒業記念に下さっていました。その時に私が長谷川校長先生にお願いしたのが『一生懸命』だったんです。その色紙は今も実家に大切に保管されています。
それ以来、学業・恋愛・仕事・趣味など何であれ今の自分は一生懸命になってるかなぁ?気を抜いてないかなぁ?と自分自身を振り返り、時には反省し、時にはさらに自分を奮い立たせる大切なコトバであり続けました。
これからまさに始めようとしている李朝アンティーク店の運営も、努力を惜しまず、熱い情熱をいつまで抱き、そして、『一生懸命さ』と初心を忘れずに取りくんでいこうと今日は自分自身に対する誓いをたてました。
韓国の諺に「시작이 반이다」(物事は始めさえすれば半分は成就したも同じ)というのがあります。開業に向けて走り始めた今、ゴール目指して一生懸命がんばっていきたいと思います!