夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

毒を食らわば皿まで

2023-04-08 08:09:15 | 日記

国が国民一人一人の情報を一元的に把握するということは国としては理想的だと思いますが、それは民主主義の根幹に触れるような問題でもあり各国とも扱いはまちまちです。カナダではSIN(social insurance number)というナンバーカードを成人は全て持たされ申告納税や社会保障給付に使われていますが、そこには日本のマイナンバーカードのような身分証明書的な機能はなく使われ方も限定的で、しかしうまく機能していると思います。

日本はこのような情報制度で世界から一周以上遅れてしまったことから、今やみくもに制度普及を図っていて、遂に日常生活に不可欠な健康保険証や運転免許証までマイナンバーカードと一体化させるという荒療治を始めました。

今まではカナダにいて対岸の火事として見ていましたが、日本に戻って来て国民健康保険に入らなければならなくなり、その保健証が来年からマイナンバーカードと一体化するということになっては嫌でも取得せざるを得なくなりました。それでも取得しない人は代替の保険証を発行するが、それは1年単位で更新しなければならないということはほとんど嫌がらせのようなものですからね。

そう思って、それなら毒を食らわば皿までだと最大2万ポイント(2万円)が付与される期限とされた2月28日ギリギリに我が家も申請をしました。それで役場から交付案内が来たので昨日受け取りに出かけて来ました。

自分のものを掲載しようとしたらあまりに個人情報があり過ぎるので止めました

そして昨日は「かくなる上は必ずや2万ポイントを受け取ってやる」という気持ちでパソコン作業をやってみました。ポイントはデジタル決済を推奨するため?とかいう目的で特定の決済サービス事業者を選択してそこから受け取る5000ポイント、カードを健康保険証として使うことに同意して7500ポイント、政府からの助成金受取口座を登録することで7500ポイントという3つの選択がありました。

マイナポイントアプリのロゴマーク

2万ポイントのためならいわくつきの口座登録も意に介さず進めました。結果としてはパソコン作業で手続きを完了させることは出来たのですが、かなり難しかったです。パソコン作業と言いながらスマホにマイナポータルアプリをインストールして、それでパソコンに表示されたQRコードを読み取らなければならないとか、そもそもマイナポータルアプリとマイナポイントアプリは違うものでそれぞれインストールしなければならず、それを使ってマイナンバーカードを読み取るのはかなりコツがあって難しいとか、結構こういうことには慣れていると思っていた私でもこれは第1級の難しさでした。

マイナポータルアプリのロゴマーク

2万円ゲットという欲に駆られて何とか進めましたが、その過程では何度も毒を食らわば皿までだと念じていたのでした。それでいてこのポイント付与の時期は私が選んだクレジットカード会社の場合、利用金額が2万円を超えた月の翌々月の月末に付与されるというほとんど忘れた頃にやって来るものでした。疲れました。

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