10月17日にパレスチナ・ガザ地区の病院で爆発があって後に471人が亡くなったと確定した事件を見た瞬間、とっさに何か支援をしなければとGoogleで「ガザ パレスチナ難民 支援」と入力した時に真っ先に出てきたのがピースウィンズジャパンでした。
PWJホームページから
歴史と実績のある大きな組織であったようだし寄付の方法についても詳しく書かれていたので少額ではありましたが銀行振り込みで送金をしました。匿名で良いと思ったものの、この組織は世界の37か国への支援、また国内でも後述するようなユニークな支援活動もしているので今回はガザ地区の支援に使って欲しいという意思表示をしなければならなかったことから、指示に従ってメールでその旨を伝えました。それに対し直ぐにスタッフからお礼のメールや税金の控除証明をどうするかと言った問い合わせメールが届きましたので、意思は届いたものと思っています。
PWJホームページから
ただ、後から「この組織はどういうものなのだろうか?」という疑問が芽生え、ここ数日ネットでチェックをしていました。私はネットバンキングを初め、家の建築発注までネットでやってしまう人間ですから相手方をあまり瞬間的には判断せずじっくり調べるタイプなのですが、今回はそれが後先になってしまいました。
結論としては上に書いたように実績のある信頼できる組織(特定非営利活動法人NGO)であると思います。1966年に現理事長である大西健丞(けんすけ)氏が発起人となって立ち上げた組織で、彼自身はそれ以前はトルコ北部のクルド人支援活動などをしていたようです。
「人びとが紛争や貧困などの脅威にさらされることなく、希望に満ち、尊厳を持って生きる世界をめざします。」というビジョンで、これまで世界の37か国で紛争や自然災害での困窮を極める人々への人道支援や復興支援を行って来ているようです。政治的な主張は控え、今回のハマスのような暴力への反対も明確です。東ティモール、アフガニスタン、シリア、ミャンマー、ウクライナなど私達がある時ニュースなどで喚起されてもいつか忘れてしまっているような国へも継続的に支援活動を行っており、パレスチナに関しても今だけではなく現地に特派員を置いて継続的に活動をしているようです。
PWJホームページから
ただ、大西氏はかなりユニークな人のようで、国内では地震や豪雨災害への復興支援も行っていますが、一方で動物の殺処分ゼロを目指してピースワンコプロジェクトを起こし捨て犬の保護と里親探しなどを行っており、それが動物虐待と疑われたこともあったようで今でもそれを指摘する人もいるようです。
NGOですから決算状況も開示されており、年間62億円程の所得の内40億円程は国等からの助成金、13億円が独自事業からの収益、10億円が寄付金で、人件費や活動経費を除いた22億円程が支援金として支出されているようです。
世界は今あまりに動きが激しくて私達の意識行動もどうしても一過性になってしまいがちですから、こういう継続的な活動をする組織というものが必要だということを改めて認識しました。