林檎の唄 ~ アップルビデオ高津店オフィシャルブログ

アコースティック・バンド「アップルビデオ高津店」
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バンドの歴史61(スライド・バーに妖怪を憑ける)

2024年08月31日 09時37分58秒 | バンドの歴史

さて、みなさま、暑い日が続いていますが、お元気ですかな?

 

前回、VROOOMに相談して、スライド・バーにパテを詰めた、というところまで語りましたな。

これで、小指にフィットして、とても使いやすくなったのですが。

ちょうど、2016年の夏に、おいらは故郷に帰省することになったので。

そんなに荷物になるものじゃないし、スライド・バーを持って帰ったのですわ。

 

んで、冒頭の写真にある通り、それをある場所へ持って行こうと考えていたのです。

 

というのは、どういうことかと申しますと、おいら(とVROOOM)の出身地は、

広島県三次市

というところです。

中国山地のど真ん中の、360度山ばかりの、盆地ですわ。

 

ここは、江戸時代に

『稲生物怪禄』

という書物が書かれた、由緒正しい、

妖怪の町

なんですわ。

いやあ、おいらが少年時代を過ごした時には、ぜーんぜん、有名じゃなかったけどなあ(遠い目)

 

 

まあ日本全国、地方の町は、町おこしが喫緊の課題ですからなあ、使えるものは何でも使っていかないと。

とはいえ、この『稲生物怪禄』には、はっきりと、

比熊山の山頂に肝試しに行ったら、祟られた。

と書かれていまして、そこにある岩に触ると、大変なことになるという言い伝えがあります。

水木しげるの漫画みたいな話ですが、ちゃんと資料が残っているところが素晴らしい。

 

 

というわけで、

行ってきました(爆笑)

いやあ、本当にただの裏山でして、遊歩道がちゃんと整備されてないもんだから、大変でしたわ・・・

何度も道に迷って、わけのわからないところに出ては引き返すことを繰り返し・・・

 

やっと、山頂近くにある、大きな岩の前に立つことができたのです。

 

そして、確実に、これが「たたり石」だな、とわかります。

 

というのは、この岩の横に、冒頭の写真にあるような、

由緒を記した立て看板があったからですわ。

おいらとしては、もちろん、たたり石に触るつもりはないけども。

 

 

ロバート・ジョンソンが、四辻で悪魔に魂を売って、ギターの名手になったのなら。

おいらは、広島県三次市の「たたり石」に宿る妖怪に力を借りて、ギターの名手になってやる

 

 

というわけで、

たたり石の段差に、スライド・バーを置いて、お祈りするわけですわ。

 

この時、周りは普通の裏山、藪ばかりですからね、すごい量のブヨとか、蚊がぶんぶん飛んでます。

もちろん、おいらの他に、この山に登っている人はいません・・・

完全に、おいら1人だけの世界ですわ。

真昼間なんで、妖怪の気配は全然しませんが、クマが出てきても何の不思議もないところですぞ。

 

 

ひいい、とても長居はできない、妖怪の儀式もちゃちゃっと済ませて。

たたり石に置いたスライド・バーを装着して、パワー全開!(鼻息)

妖怪たちのパワーが全身に流れ込んでくるぜっ(気のせい)

ということにして、さっさと下山します(そそくさ)

 

いやあ、ひと夏の面白い経験でしたわ。

 

当時、おいらは本当に行き詰っていて、スライド・ギターのコツがつかめないで、もがいておりました。

いろんな教則本やビデオを見たんだけども、いまいち、うまくスライド・ギターが弾けず・・・

なんかいい方法はないかなあ、と思っていた矢先に、帰省したもんで。

故郷の妖怪伝説に便乗して、スライド・バーにおまじないをかけたわけですが。

 

その効果があったのかどうかはわかりませんが、あれから10年弱の歳月のおかげで、

それなりに弾けるようになりました(満足)

もちろん、これからもっともっと、うまくなりたいとは思っていますが。

最初のしんどい山は越えたかなと、思っております。

 

いやあ、結局のところは、音楽に合わせてひたすら演奏する練習が良かったんだと思うけども(苦笑)

妖怪のおかげということにしておきましょう。

次に帰省した時、時間があれば、また「たたり石」のところに行って、お礼を申し上げようっと。

 

おいらは、いくつかのスライド・バーを持っているのですが。

肝心のライブの時や、路上演奏の時には、必ず、この妖怪スライド・バーを使うようにしています。

 

というわけで、以下次号じゃ!

 



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