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こころの染織

ひと針ひと針心を繕います。
第8章・・月あかりの散歩道・・・私とルナと一緒に月に想いを馳せて散歩しませんか~♪

タイムマシンに乗る日

2018-03-11 11:57:44 | 東日本大震災

アメリカン・ブルーです。


7回目の3月11日です。
東日本大震災は、まだまだ記憶から離れることはなく・・・
今日もその瞬間に、タイムマシーンに乗って、
「あの日」に、多くの心が飛んでゆくことになるでしょう。


ここ数日は、多くの番組で、
この7年の歩みや、当時の様子が映し出されて、
私も、振り返ることが多い日々を過ごしました。


震災の1週間前・・・3月6日。
福島に転勤になった夫は、アパートを借りて引っ越しました。
たまたま会議に休みをつけて、11日は仙台にいました。
風邪を引いていたので、
近所の内科へ行って午後からルナと寝ると二階へ行って間もなくでした。


震災の翌日、
夫は、早朝に福島へ行くといって出かけてゆきました。
ルナが外を見ている、春の陽が家の中まで入ってくるその場所・・・
電気もガスも止まっているので暖房がありません。
差し込む太陽の温かさとルナを抱いて、この場所で過ごしました。
震災の翌日は、3月とは思えない暖かな日となって、
その気温に助かった人も多かったのではと思います。
今でも、この場所に長座布団を引いて、途方に暮れながら、
揺れ返すたびに右往左往した日が蘇ります。







もう一つ、いまでも強い印象が、天井から下がっている照明器具です。
これが、振り子のように左右に大きく振れて、
物理が最も苦手な私は、
「振り子って、180度を超える振幅をするの??」
そう思うほど、今にも天井にぶつかりそうな弧を描いていました。
それを、半分、全てをあきらめるような気持ちで見ていたのでした。
今でも、地震?と思う瞬間に、真っ先に目が行くのがこの照明器具です。
その揺れ幅で、「大丈夫!!」
そんな目安になっているのです。







ルナも、一時は、余震を感じると真っ先に私の膝へ乗ってきましたが、
この頃は、お互いが目線で、
「大丈夫そうだね~」
そんな目配りへと変わりました。
小さな犬にとっても、「あの日」の記憶は確実に残っているのです。


昨夜は、夫がなかなか帰宅せず・・・
ふと、10時ごろにルナと庭へ出て夜空を眺めました。
ついこの前まで真上にあったオリオンが、西の空へ移動しておりました。
満天の星のあの信じられない日の美しい星空はありませんでしたが、
ホッとする目で見つめた春の夜空でした。


間もなく、今日もその時間が迫ってきました。
復興は、昨年から驚異的に進みだしました。

3月11日は、私たちが生きている限り、
毎年、タイムマシンに乗る日です。





コメント (14)
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