こころの染織

ひと針ひと針心を繕います。
第7章・・空色の種を探す旅・・・私とルナと一緒に空色の種を探すのどかな旅に出ませんか~♪

3度目の感謝・・・秋田・宝寿司分店

2015-09-26 19:42:52 | こまちの里から

アメリカン・ブルーです。



秋田市で暮らし始めて365日が経った翌日・・・・
夫と私は、またまた、夫の会社の先輩だったM氏の誘いで、
今回は、「秋田で最も予約が取れない店」とささやかれている「宝寿司分店」へ。


「幻の寿司屋に予約が取れたけど一緒に来ないか?」
そう誘ってもらって、二つ返事で「行きます!!」
詳しい話は、前日になって初めて聞いたのですが、
なんでも半年前から予約を入れて、ようやくその日がやってきたとのこと。
お店は、家からタクシーで10分もかからない場所にありました。
タクシーの運転手さんも知らなかった隠れ家です。







分店となっていますが、本店はすでになく、
この名前で30数年を営んでいるようです。
暖簾は外には無く、果たして入って良いのかと思いつつ・・・
さぞかしこだわりの強そうな苦み走った大将が、
「いらっしゃい!!」
ドスの利いた声で迎えてくれるのかと思いきや・・・
カジュアルシャツを陽気に着こなす満面笑顔。
ぴったりな女将さんと2人で切り盛りしている様子。


店内は席が7つ。


一日お客さんは一組だけ。
「一見さん、お断りと『食べログ』あたりで書かれているようだけど、
常連さんを大事にしたいだけ。。。
お仲間を誘いあって来ていただきたい。
後から、違う人が入ってきたら嫌でしょ?
俺はそうだった。。。」


M氏からの誘い・・・で、誰が来るのかも知らずに、
夫はその日、休みだったので気軽にいつもの格好で、
そのお店の引き戸を開けることになった。
中に先客がひとり。
私達に続くようにスーツ姿の男性が2人。
「社長はいつも何処に座るんだ?」
そんな話をしながら・・・「誰かお偉いさんが来るのかな??」


7つの席が間もなく埋まりました。
社長・・・・実は、M氏でした~~
I専務・・・今回の予約の名前のご本人。
たぶん、最初の食事会の時もセッティングしてくださった方だったのでしょうか。
ホテルマン Y氏
社長の取引先営業マン S氏   K氏
夫&私

そこから、名刺交換が始まるという・・・私には場違いなような気がしましたが、
そこは、その出だしの数分で、
秋田人のフレンドリーさがさく裂するような、
何とも笑いが絶えない楽しい、たのしい時間へと繋がってゆくのです。







前置きが長くなってしまいました。


お酒は持ち込みで、今回、社長が用意してくれたものの一部です。
乾杯ののあとは、これでもかと言うくらいに、
珍しいが出てくるのですが、私にはその辺のところは、まだまだ紹介しきれません。
基本、大将のおまかせコースで、その食材に合ったお酒が注がれます。
お任せなので、最初に、苦手なものやアレルギーは無いかと聞いてくれます。






焼き枝豆から始まって、
まずは、お寿司屋さんらしい品が出てきます。
『食べログ』でしっかり予習をして出かけた私は、このすじこにも期待大で、
すじこに包まれたお寿司は、女性の口に本当によく合う一口サイズ。
お酒を飲まない私を悟って、皆さんよりも実は2種、さり気なく出してくれる気遣い。
たぶん、美味しい物を食べると顔に出る私。。。
恥ずかしながら、相当嬉しい顔をしていたのだと思います。



驚いたのは、小鉢の中にネギトロとうずらの卵が入って出てきましたが、
これはよく混ぜて、そのまま食べても良いのですが、
軍艦だけが後から登場・・・そこに好きなだけ乗せて食べるのです。
3つ目の軍艦まで出してもらいました(笑)


その後から・・・

カウンターの一段上に、大根の敷きつまが乗せられ、
その左右に大葉が敷かれ、刺身が乗り始めます。











今日の焼き魚は「ハタハタ」
秋田名物で、秋田人には珍しいものではないはずが・・・一同、
こんなに美味しいハタハタ、食べたことが無い!!
しかも~このシッポの綺麗な焼き方?
家庭ではシッポは切れて無くなるのだそうで、「どうしてこうなるんだ~?」
「俺は一応、プロだから~
大爆笑です!!

大将の弁を借りると、
「秋田人は、ぶりこ(ハタハタのたまご)をメインに食べるでしょ!
実は、卵が入ってしまうと体はボロボロで、身は美味しくない。
これは、兵庫県のハタハタで、本当に美味しいハタハタはそちらの♂がおススメ!」

「なに~~
 俺たちは、秋田のハタハタ、美味しいってずっと食べ続けて来たのに~~

S氏とK氏は実に楽しい会話を弾ませてくれます。
みんなで大笑いしました。


 


後半になって、またまた、ウニと卵が入った小鉢が出てきて、
それを混ぜて待っているようにとのこと。
間もなく、小さな茶碗にご飯が盛られて、
「そこにイカ刺しをつけて、ご飯に乗せて、
いかウニ丼にして食べてほしい、決して、全部上からかけないで!!」

大将がそう言っているのに、K氏はすでに全部飲み干してしまっているし、
S氏は、絶対、このウニを壊したくない!!とダダをこねるし、
そんな様子をくすくす笑う私は、実は心は真剣に盛り付けをしていたのでした。






こんな感じでしょうか~♪








この頃には、社長が持って来てくれたお酒はすべて飲みほされて、
カストリ・・・って、私は初めて聞きましたが、
こちらは、I専務が持ってきてくれた「粕取り焼酎」
アルコール度数・42度というものです。


持ち込みのお酒が終了すると、お店の冷蔵庫から、なにやら、更に幻の銘酒が登場。
大将から、色んな銘酒のスクラップされたラベルを見せてもらいながら、
秋田のお酒の話を聞きました。







先日、息子から、
「会社の先輩が、秋田のお酒で『新政』のNO.6シリーズタイプXっていうお酒を探しているんだけど、
そっちにあるかなぁ~?」
そう言ってきたので、あるんじゃないの~ 気軽にそう答えた私でしたが、
この場でいろいろ話を聞くと、
秋田の銘酒は、秋田ではほぼ手に入らないのだとか。。。
全国からの受注が多くて、コメの量が一定であれば、酒蔵での出荷量も一定。
地元に出回る分すらないとの内容に、
後から、息子にそのことを話さなくては・・・そう思いました。







あさりの吸物で・・・本日はこれで終了です。

呼んでもらったタクシーが来ると、一番先にと言われて私達が乗ると、
社長と大将に見送られて、
美味しくて楽しくて、大満足の夜を過ごさせていただきました。


M氏には、秋田へ来て寂しかった折り、
夕食に誘ってもらって、しょっつる鍋をご馳走になり・・・
秋田竿灯まつりには、桟敷券を用意してくださり・・・
今回は、このようななかなか来られないお店へ誘っていただいて・・・

ただただ、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
私にとっては、2周目に入った「こまちの里から」の応援祝宴のようでした。


人との繋がり・・・


このお店の大将も大事なお客様が来られないようになってはいけないと、
あえて、席数も増やさず、自分の目配り、気配りができるスペースの中で、
本日の最高の「おススメ」を美味しいお酒のセレクトで出して行く・・・
そんなスタイルが、一度来た人たちの共感を得て、
もう一度来たいな、そんな大将に会いたいな。
「一見さん、お断り」ではないのだけれど、
すでに、2月までは予約でいっぱいだそうです。

また、お仲間を集ってきてください・・・

このつながりが無かったら、来られません。
M社長~~♪   また、誘ってくださいね~  



 
コメント (8)
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