kouzi_2007~

発火村塾 established 2007

ギャング映画を見た後の一般人(成りきってます)

2011-01-06 14:08:35 | Weblog

昨日は、午前中「刑事物語」をみた。そのまえに「スカーフェイス」を見終わったばかりで興奮していたので武田鉄矢の優しさがうざったく感じた。午後は「アルカトラズからの脱出」を見た。かっこいい!痺れる。サイコーだぜ。
今朝は「フェイク」を見た。「糞食らえ!」だ。最高に興奮した俺は背広を着てホルスターを吊ってコンバットマグナムを挿した。俺はサイコーのアウトロウだ。悪そうな奴はだいたい友達だ。コートを翻し高尾駅から西八にむかう。とろ美さまがみんなの参拝まってるよーん、とつぶやいたからだ。
了法寺の対面の八百屋でお供え物の果物をセレクトしてもらう。ワルが善いことをする時のような照れた芝居で店員さんにお願いした。待っているあいだお寺を見ているとたくさんの人が入っていった。遠足だろうか?先生に引率された低学年のご一行様も入っていった。

とろ美さまは何を献上してもあまりお喜びにならない。そんなモノでネ申さまの歓心を買うことは出来ない。だが俺には物販を購入するか貢物を奉げる以外、信心の表しようがない。とろ美さまはそれを解っていらっしゃるのか、拒みはしないが少し困った様な笑顔で俺を見つめる。ああ俺はどうすればいいのか?
イラついた俺は「絵がお上手ですね」などとつまらない取材をしている記者をマグナムで黙らせようかとも思ったが、ガキどもが群がっていたので止めた。

とろ美さまが色紙にサインするお姿を憧れのまなざしで見つめる低学年の少女の目の輝きにすこし心が洗われる気がした。俺のようなワルでも子供がかわいいらしい。
背広の前ボタンを留める。今日マグナムを抜くことはないだろう。一礼して立ち去るが、とろ美さまは振り返りはしなかった。

空を見上げると明度こそ高いが彩度の低い青の空が広がっていた。「糞くらえ!」だ。