Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

勝沼ワイナリーめぐり1

2003-11-06 16:00:40 | 観光・お出かけ
先週末は奥様と一緒に、勝沼にプチ旅行に行ってきました。
なぜ勝沼か、それは日本のワイン生産地として有名である
勝沼に一度行ってみたい、という私と奥様の積年の夢を
かなえるためでした。一般的にワインは外国産のものしか
飲まれておらず、また実際に私の家でも日本のワインは
飲んだことも購入したこともなかったのですが、「美味しんぼ」
という漫画で日本の勝沼で造られているワインがなかなかの
ものであると描かれていたため、奥様と計画してワイナリー
巡りをしてみたのでした。

勝沼までは一般道と中央道で3時間ほどでした。多少の
渋滞はありましたが、ほぼ順調に到着できました。中央道の
勝沼インターを出て驚いたのは、ありとあらゆるところに
ぶどうやワインを描いた看板が乱立していたことです。
ここが町をあげてワインやフルーツを生産しているという
ことがわかり、ワイン好きとしては楽園にすら見えてしまいます。
まずは丸亀酒造というところでテイスティングをしました。

ここでは品評会で金賞を受賞したワインがあるということで
楽しみにしていました。テイスティングできたのは全部で
10種類ほどでしたが、なかなかの味でした。このときが
私にとって、甲州種ブドウで作ったワインの初体験だったの
ですが、かなりあっさりした味でした。フランスのワインの
ような華やかさ、アメリカのワインのような新鮮さ、
オーストラリアのワインのような力強さなどはなく、
美味しんぼで表現されていた「柳腰」という言葉がぴたりと
あてはまる味わいでした。それでいて、どことなく筋の
とおった味わいがよかったです。いろいろと味わってみた
結果、「甲州シュールリー」というワインを購入しました。
これは飲んだ瞬間に、和室がイメージされる独特な味わいを
持つワインです。

次に行ったのはメルシャンです。ここは大手であることも
あり、工場見学も行っていました。ワインはおいしいのですが、
テイスティングするには専用のグラス(1個¥200)を
購入せねばならず、さらにテイスティングはグラス1杯につき
個別にお金を払わなければいけないので、やや割高です。
無料のワインもあるのですが、それはそこそこのワイン
ばかりになります。

メルシャンでのテイスティングが終わり、次にワイン資料館
なるところで古のワイン作りの様子を見学すると、ちょうど
お昼どきとなったので、メルシャンの斜め向かいにある
シャンモリというワイナリーの敷地内にあるレストランに
行きました。かなり大きな洋風レストランで、なかなかの
いい雰囲気なレストランなのですが、味はそれなりでした。
特に、最初に出てきたスープは奥様曰く「お客さんが予想
以上に来てスープが足りなくなっちゃったから、慌てて
お湯を足して量をふやした」というような味でした。また、
ウェイターさんがよくこちらの注文を間違えていました。
山梨のレストランは評判が悪いという噂を聞いていましたが、
こういうところがそうなのかな、と思いました。

お昼を食べてお腹もふくれたところで、ついでにシャンモリの
ワイナリーでもテイスティングしてみました。ここは
正直言って、私と奥様の好みに合う味のワインを置いて
いませんでした。どことなく平たい感じの味わいのワインが
多く、またずいぶんと甘いワインが多いと思われました。
そういうワインが好みの人には、逆にいいかもしれません。

次に行ったのは美味しんぼで紹介されていた「白百合醸造」
というワイナリーでした。ここのワインは、美味しんぼで
紹介されていた「勝沼シュールリー」というワインを除くと
すべてがかなり甘いワインで、奥様はまいっていました。
割と甘いワインが平気な私にも甘いくらいなので、ここの
ワインはどちらかというとデザートワイン主体と考えた
ほうがいいかもしれません。そう考えれば、軽くて甘い
ワインの宝庫といえるでしょう。

と、ここまでですでになんだかんだと30種以上のワインを
飲んでしまった私たちは、そろそろ宿に向かおうという
ことになりました。これ以上飲んだら、眠くなって
しまって大変という判断もあり、地図を見ながら宿に
車を走らせました。「ひとつぶの葡萄」というペンション
だったのですが、ここはなかなかです。料金は安いのに、
お料理はすごいボリュームだし、食事のときには近所の
農家のかたが自分の家で飲むために熱処理をしないで
自分の家で作ったという自家製ワインを飲ませてくれたり、
とても素晴らしかったです。で、この自家製ワインがまた
おいしい!60%ほどしか絞っていないということで、
苦味や渋みが一切なく、甘味と酸味がくっきりしていて、
後味もしっかり残る理想的なワインでした。正直、これが
勝沼で飲んだワインで一番おいしかったような気がします。

さて、続きはまたの機会に。