新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

常に死を覚悟し、一生を生きる:死ぬまでに目標を達成したいものだけど・・・

2011-11-04 20:25:15 | 教育

こんばんは

 

今日は職場が半休だったため、昼過ぎから自宅のほうへ帰ってきました。とはいえ、せっかくなので本屋に寄ったりいろいろしておりましたが。

本屋でSteve Jobsの伝記1、2巻池上彰氏の「政治のことをよくわからないまま社会人になってしまった人へ」の改定版を買ってきました。少し落ち着いたら読もうと思っています。

 

Steve Jobsというと思いだすのはもちろんアップル社やその製品もそうですが、「毎日を人生最後の日であるかのように生きていれば、いつか必ずひとかどの人物になれる」という内容のことを含んだスピーチをスタンフォード大学(だったと思う)で話したこと。

 

禅宗の影響だとか…僕は先日「葉隠」の思想にも近いと書きました

 

僕の好きな本である「7つの習慣」にも「自分の葬式をイメージして、どのように参列者に言われるかイメージする。その言われるような人間になれるように努力する」ということなのだと思います

 

別の本にも同じようなものがあります。

これも紹介したことがあると思うのですが「人生の残り時間の思考法」という本があります。

 

これの演習には

1、不治の病の宣告(余命半年、3か月、1日の場合)

2、人生の回想

3、人生最期の場面

4、葬式

5、あなたの遺産

という段階に分けて書かれています。

 

葉隠の聞書1の1や1の2

「武士道の大意とは何か」と聞かれても即座に答えられる人はまれ常に自分の生き方を考えていなくてはいけない(聞書1の1)

武士道とは死ぬことと見つけたり。~~~毎朝毎夕、改めては死に改めては死に、常住死身になりて居る時は、武道に自由を得、一生落度なく、家職を仕果すべきなり毎朝毎夕、心を正して死を覚悟して生活している限り(よこしまな考えはなく・・・)失敗することなく(正確には違うのでしょうけど)過ごすことができる(聞書1の2)

という重要なことが書かれています。

 

常に死を覚悟していること、これによって時間を有意義に使えるとは思っているのですが、現代という「情報の溢れ出す時代」において何もかもと思っても・・・・何もできないだろうと思っています。

Steve Jobsはアップル社を立ち上げ、さまざまな先進機器を作り出していったと思うのですが(iPhoneとか本当にすごいですよね。というか、この手の機械は…いろいろな意味で時代を変えますよね。)・・・あくまで「1つのもの」を通して様々なものに影響を与えたのだと思います。

 

僕は以前より「医学・医療」という分野と「教育」という分野において力を発揮できれば…と考えてきました。医師として医療にかかわっていくことと、もう一つ教育というものを改革しなくてはならないと思っています。

 

教育はすぐに今の生活を改善するなど・・・・すぐには大きな影響は与えないかもしれません。しかし、10年後、20年後にはその教育を受けた人たちが「世界」をよくしてくれるだろうと思っています

僕の基本的な教育に対する考えは「知識の普及」は必要だと思いますが、一人一人が「自由・権利・義務・責任」などを自覚し「自分たちがどのようなことをなすべきかを考える」ことができるような教育

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僕は大学病院にいたころは血液内科を研修しにきた研修医の先生に「同じ時期の自分よりも高い能力を得て、研修を終了してもらう」を目標にしていました。教育の最も重要で、最も難しいことはもしかすると「自分を超える存在を育てること」なのかもしれません(だから、厳しいw)。

 

そういう意味で教育者は本当に難しいのだろうと思います。

 

僕は死ぬまでに「医療・医学」においての目標と、「教育分野」に関する目標をどのように達成するかを考えながら、死を見据えながら頑張っていきたいと思います(多分、死というのを多く見る診療科の医者だからこそ・・・本当にそう思うのだと考えています)

ちょっと、反論をいただくかもしれませんが…少し自分の教育に関して・・・死ぬまでにやってみたいこと(やれたらいいなぁ・・・・と思う。というか、そのうちこういうことをしてみたい)を書いてみようと思います。

それでは、また。

 

P.S 

久しぶりに人気ブログランキングを見たら9位(医学ブログランキング)でした。応援ありがとうございます。

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2 コメント

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おはようございます (まる子)
2011-11-05 09:05:31
どこかで、誰かが言っていた(と言っても母だったりする)。

「人は生まれた時から死に向かって生きている。」

とな。生まれた以上どんなに、あがいてみせようと老いと死は変わらないって意味なのだろうと解釈してるのだが。今より若い時はないって意味で使ったのかも知れない。

なんにせよ、一生のうちで何が出来るか?何が残せるか?やってみなくちゃ分からない事だけれど。

教育は一朝一夕で結果は出ない分野だと私も思いますが、種を植えておくだけでも意味ある事と思います。
今回の記事をみて、そんな事が浮かびました。
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人は死にゆくもの (アンフェタミン)
2011-11-05 20:30:54
>まる子さん
こんばんは、コメントありがとうございます

人生は取り返すことはできないですし、ドラえもんじゃあるまいし「タイムマシン」はないでしょう。

そう思うと一生のうちに何ができるか、やってみなくてはわからないですし…昔自分で書いたような気がするのですが評価は他人がするものなので、自分は死ぬときに
「わが生涯に一片の悔いなし!」と言っていければよいのかな~と思っています。

教育は何とか早めに種を植えていきたいですよね。

また、コメントいただければと存じます
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