1つ記事を追加します。
先日、出張中に同僚の医療系グループの皆様と飲んでおりました。僕は結構色々なものを出すタイプなんですが、今回は獺祭の一升瓶を2本持って行き・・・。
他の皆さんが「ご馳走になります」といっていましたが、僕はご馳走しているつもりではないです。
本当に医者は医者しかできません。患者さんを見たり、医療系の様々な問題点を把握し、改善する方法を考えたりすることくらいしかできません。
今回でいけば、他の方々が色々詰めている中で、僕は比較的自由に動いていました。だから、少しでも感謝の意を示したかっただけです。
病院にいるときもチャンスがあると、後輩たちと飲みにいったりします。それはいつも忙しく頑張ってくれてありがとう・・・という感謝を示したいと思っているからです。こんな形でしか感謝を示せないが、感謝している。ありがとう・・という気持ちでいます。
もちろん、ただ飲みたいだけ・・・というのもあるかもしれませんが(笑
看護師さんにもお菓子やケーキなどを持っていったりしました。土日くらいしかできませんが・・・最近はできてませんでしたね。あまり病棟勤務していなかったのと、子供ができてからは時間があると子供にばかりw
それでも当直中はとりあえずコンビニでおやつと飲み物を買って持っていくようにしていました。
看護師さんと医者の仕事は異なるので、「いつも患者さんの近くで看護してくれてありがとう。何かあればアラームをしてくれてありがとう」という気持ちです。
看護師さんがいなければ大変です。優秀な看護師さんが退職されたりするだけで、医師の負担は大きくなりますしね(病棟が若返ったり、部署異動などで経験者が減ったり)。
ソーシャルワーカーさんが調整してくださるから、外来などでも助かっています(さすがにお菓子は持って行かなかった・・・汗)。
色々な人がそれぞれの仕事をしているので、本当に助かっています。別に偉いと思っているわけではないのですが、比較すると「医師の給与」が良いので、少しでも感謝の意を示したいといつも思っています。
患者さんに良い医療を提供するには「良い医師」「良い看護師」「良い検査技師」など良い医療従事者が集まる必要があると持っています。そういう「マグネット」的な病院を作り上げていければ良いなぁと心から思います(僕がマグネット的な医師になれれば良いのですが)。
あと、医療の提供ではありませんが、最も重要な要素があります。「良い患者さん」です。
多分、良いという意味は色々あると思いますが、僕が言いたいのは「医療従事者」と「患者さん」が一緒に行うのが「医療」だと思っています。患者さんが「名患者」であれば、医療はうまくいくような気がしています。
吉川英治さんの小説や横山光輝さんの漫画の三国志で「名医」と「名患者」というところがあります。
医者がきちんと自分自身のスキルを上げて、医療を行う必要はもちろん必須だと思います。そして医療従事者の治療方針をきちんと理解した上で「信頼関係」を作り上げる患者さんは名患者なのだと思います(丸投げはダメです。治療がうまくいかなかった時に信頼関係が崩れます・・。そもそも・・・そんな関係ではないのだと思いますが)。
患者さんと医療従事者がうまくやっていける病院、うまくやっていける関係、そして一緒に治療に取り組んでくださる患者さんとその家族が大事なのではないかと思います。
僕のことを信頼してくださる患者さんや共に働く医療従事者の皆さんに感謝をして、医療を今後も提供できれば良いと思っています。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。