最後にもう1つ
「究極の体温計」開発 細胞内、器官ごとに検温
2012年2月29日 13時27分
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細胞の中身の温度まで細かく測ることができる「究極の体温計」を東京大の内山聖一助教らが開発した。核やミトコンドリアなど器官ごとの温度を測定し、熱っぽい場所や冷たいところが詳しく分かるという。がん診断などに幅広い応用が期待される。29日の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズに成果を発表した。
内山助教らは、温度が高いほど長く光を放つ物質を「分子の体温計」として開発。細胞に均一に注入し、顕微鏡で各器官が光る時間を調べ、内部の温度を詳細に測ることに成功した。5千分の1ミリの対象も測定できるという。
サルの腎臓細胞62個を測ると、核の温度が周囲より0・96度高かった。エネルギーをつくるミトコンドリアの一部も熱を出していた。熱を持った器官は活動が盛んだと考えられる。
病気になった細胞に特有な温度の分布を調べることで、がんなどの新しい診断法が開発できる可能性があるという。
内山助教は「まったく新しい手法なので、さまざまな応用が出てくるのではないか」と話す。現在の分子体温計は細い注射器で細胞に入れる必要がある。今後は細胞が自然に吸収する形にしたいという。
(中日新聞)
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話自体は素晴らしいことだと思います。
新しい何かを作り出せば、それを応用していくことはできるはずです。
そして記載してある通り、最初読んでいて「細胞に均一に注入」というところを見て、「自然に取り込まれなければ診断の役には立たないだろう」と思いました。まぁ、最後に書いてありましたけど。
ついでに言うと僕が思うに熱を持った期間は活動が盛ん…というのはよく理解できます。ただ、その場合FDG-PETと何が違うのか…と言いたくなります。確かに腎臓など糖を再吸収したり、腸など糖を吸収する臓器、脳など糖の利用率が高い臓器にはFDG-PETは不利だと思いますが・・・
僕だったら「顕微鏡を見て判断する」のであれば、手術の際に注入し、大まかな腫瘍を取りきった後の微細な病変を判断するのに使用したいですね。あとはバチスタ手術のようなものであれば、薬を入れると心筋がやられている場所が判断できるのではないでしょうかね。
皆さんはどう思われますか?
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