こんにちは
昨夜、名古屋から帰ってきました。
朝、新幹線で名古屋に向かい…夜に新幹線で関東に帰るのはなかなか疲れますね。
その後は、今日もいつものように病院に行きました。1日開けるだけで毎日病院に通っている身としては違和感があります。
「あ~昨日行かなかったのか・・・」
と。
病棟は現在は安定しており、各患者さんも緊急入院された患者さんたちも含め全体的に良い状態です。
去年は年末年始も多くの患者さんに対して抗癌剤治療が行われており、血液の病棟だけでは受け入れきれず・・・。
急患が来たらほかの病棟で
「血液疾患の患者さんなんて、受け入れられるわけないじゃない」
とか、言われながら各病棟で受け入れてもらい、非常に各病棟からのブーイングをいただきました。
しかも、蘇生(社会復帰も)しているけど「心肺停止」もしたし、バタバタしましたからね・・・。
それに比べれば…落ち着いた状態で…非常に助かります。
精神的には漸く、部屋の清掃もしようと思えるくらい調子が良くなってきました。患者さんのために尽くそうと思っていても、ベストだと思う選択肢をやっていてもクレームがつくというのは精神的にやはりきつい話です。
僕はこの30年以上の間、性善説で生きてきました。
しかも、子供のころから「誰かのために死にたい」というのを素で思い続けて生きてますからね。夢にまで見てたし・・・。
そういう意味では異常ですね。
医大生時代も国家試験対策、各試験対策、体育大会の運営委員長、2つの体育会系部活の主将など・・・いろいろやりましたが基本的には「自分のやっていることが人の役に立つならよい」と思っていましたし、それが自分の経験になるのであれば「それが報酬」と思っていました。
学生時代にイントラネット上にすべての授業の内容を更新し続け、試験対策に関しての相談はすべて受け付け(その代わり、自分でそういう情報集めはしなかったのですけど・・・だって、勝手に集まるんだもの・・・・)、朝の3時に奇襲(試験当日)を食らっても対応したりもしていましたけど・・・。
医師として「患者さん」や「患者さんの家族」のために・・・彼らが「良い時間を過ごせるように」と思ってやっていても、自分の時間を極限まで削っていても「対応はこれ(結果が悪いのは、お前が悪い…と言われること)か・・・」と思うと「やってられない!」と思うのは・・・人間として仕様がないことのように思いますが・・・・。
昔、友人に「お前は聖人君子か何かか?」と言われましたが、今回のことも合わせてやはりただの人間です。聖人君子にはなれません。
いくら自己犠牲の精神・・・を持ってやっていても、報酬はなくてもよいが「報復行為」があったときに、相手に「逆の頬を与える」ようなことはできないですね。
それも合わせて、いろいろ思ったりします。
冷静に見て、今回の件を本当に訴訟にしてしまうとどうなるのだろうか?
本当に訴訟になってもおかしくないような事態のことならともかく、こちらは公明正大に対応できる内容で、何故いろいろ言われないといけないのだろうか?
そしてそれは医療現場を本格的に破壊するだけでなく、現在進行形で行われている医療が膠着します。
もしかすると、これからの医療を守るために…必要なことなのではないだろうか? そう思ったりもするのです。しかし、あまりにやりすぎると本当に患者さんの権利というものが侵害されかねない。
患者と医療従事者はともに歩む必要がある。
そして、「今患者が医療に求めている…医療従事者と患者がともに歩んでいく医療」を行うためには「医療従事者」が全く足りておらず、医療システムとして問題があることを社会に認識させ、司法に認識させることができるのではないだろうか?
「患者の数」に対して「医療従事者の数」が足りなければ、当然ながら「医療従事者側の過重労働」につながる。システム上の問題があることを理解してもらうことができるのではないだろうか?
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
その為の人身御供は・・・僕一人でよいのかもしれませんが・・・・。
そんなことを真面目に考えたりします。
さて、先日うちの学生から
「先生が今度、僕達の学生担当になる可能性があると伺ったのですが?」
と言われました。
「僕は全く聞いてないぞ?他の人じゃないのか?」
と言いましたが、最近の国家試験の成績が振るわないから投入されるのであれば、せめて2月から口出しさせてもらわなかったら厳しいです。
逆に2月から強権発動できれば(学生時代にはできなかったので)、100%を達成するのはそれほど無理のある話ではないと思いますが・・・・。
ただ、某病院に派遣されるだとか、大学に残る気があるか・・・とか、なんかいろいろ言われるのですが・・・とりあえず、今は自分自身の回復に努めさせていただきたいものです。
それでは、また。