こんばんは
今日もバタバタした毎日でした。
後輩とは
「患者さんが減ったら、また患者さんが増える。そんなもんだね」
と話をしていました。
本日は…先日、サリドマイドを導入してほしいと紹介された患者さんのサリドマイド導入のための来院日でした。
前回、1時間以上かけて(今回のことがあったので)・・・自分でもこれでもか…というくらい説明をして、すべて紙に書いて…予後の説明までして・・・・(血小板も下がって末期状態の状況で・・・シビアなことをきちんと言わなかったらなに言われるかわかったものではない。患者さんに直接は言わなくても、家族にはキチンと言わないと)。
そして今日・・・・。
Pain Controlがまともにされていないので、NSAIDsを定期的に使うのとゾメタの点滴を行い、状況に応じて麻薬も使用する・・・・という話を、紙に絵を書いて説明していたのですが・・・(まぁ、一般的に骨痛だからNSAIDsの方が効くのでしょうけど)
「先生、先週その話を私たちは伺いましたでしょうか?」
「・・・・・紙に書いて渡してますよね?」
「あら・・・・。全く記憶にないです」
・・・・・・・・・・・・・・・・
紙に書いて渡しても、一時間話をしても都合のいいところだけしか・・・やはり記憶にないのだろうか?
その後、2時間かけて話をして(結局、昼飯は食べられず)基本的なことを理解をしてもらい・・・・
と、やっているうちに外来をやっている先生から
「救急車来るので対応を頼む」
と言われました。
90代のCLLの方が心不全でリザーバーマスクできました。
聴診の時点で
「Wheezeも聞こえるし、Coarse cracklesも聞こえるし…起座呼吸であることも含めて心不全かな」
ということで、5%ブドウ糖液で点滴ラインをとって、心電図・胸部単純写真を撮影して入院しました。
そこで家族が言った一言が・・・・
「うちの周りは90歳以上まで生きている人が多いから、まだまだ生きると思っているのですが・・・。先日も脳転移、肝転移した肺癌の親戚が改善して実際言われた余命よりも長く生きて年を超えられそうです・・・・」
・・・・・・
Hb5台で、血小板も2万以下のCLLの予後が数年というのは・・・いくらなんでも医療従事者に厳しいと思いますが・・・・。
しかも、エンドキサン、フルダラビン…その他を使用して今まで頑張ってきたというのが実際だと思うのだが・・・・。
「とりあえず、心不全の治療をしなくてはCLLの治療もできませんので、心不全の治療をこのような形で行っていきます」
説明に対して、病状・治療方針その他も納得されて・・・この数時間の間に全身状態は改善しつつありますが・・・・その後はどうするのだろうか・・・。
医療に対して「医療の進歩は素晴らしいから何でもできる」という典型的な方ではないだろうか?
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
そんなことを考えながら1日過ごしていました。
明日は名古屋に教授のカバン持ち(?)で行ってきます。
久々に病棟からは離れます。
では、また。