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新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

NP導入の是非は?

2009-06-03 21:46:52 | 医療

もう一つだけ

 

CBにNPに関する記事がありました。僕はNPを一部導入しないとだめだとは思いますが、ここに書かれていることも事実だと思います。

 

NP導入より医師不足解消を―日医

6月3日20時6分配信 医療介護CBニュース

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090603-00000006-cbn-soci  

 

日本医師会の中川俊男常任理事は6月3日の定例記者会見で、医師と連携・協働して慢性疾患などを持つ患者に初期診察や薬剤処方を行うことができるナースプラクティショナー(NP)の導入について、「医師不足に名を借りて、役割分担だけを先行させるべきではない」などと述べ、反対する姿勢を示した。  中川氏はNP導入の問題点について、「国民皆保険」「医療の質」「業務分担」の3つの視点から説明。 

 

中川氏は「NPの導入が最も進んでいるのは米国」とした上で、その理由について「支払い能力によって受けられる医療に差があり、医療の質よりも医療費の安さが優先されることもあるため、医療費が安く済むNPへのニーズがある」などと指摘。これに対して、日本では「米国のようなニーズがあるかどうかは明らかではない」とした上で、低い医療費で医療行為を提供できる資格者を導入した場合、「所得の高低にかかわらず同じ質の医療を受けられる現在の国民皆保険制度が揺るぎかねない」と強調した。  

 

また、診察や診療について、「人体に侵襲を及ぼす行為で、軽症の場合でも常に、急変して重症化するリスクがある」と指摘。このため、高度な医学的判断や技術を担保する資格の保有者でなければ、「患者にとって不幸な結果をもたらすだけでなく、生命をも脅かすことになりかねない」とした。  

 

さらに中川氏は、医師と看護師の業務分担について、「現行の医師法、保健師助産師看護師法(保助看法)で十分に対応できる」と指摘し、日医として現行法の下で実情に即した業務分担の在り方を検討する考えを示した。  

その上で、「医師不足に名を借りて、役割分担だけを先行させるべきではない」と述べ、医師不足の解消が最優先課題と強調。医療の安全と質の確保の観点からも「NPの導入は容認できない」と述べた。

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まぁ、日本医師会の代表ですから、「NP]容認にはなかなかいかないとは思います。しかし、ここに書かれていることは過去に僕も書いていましたし、多くの医師ブロガーの先生も書いていらっしゃったと思います。

 

 

ただ、それでも僕はどこかで導入せざるを得ないだろうと思います。

 

NPに何をさせるか…というのは大きな問題だとは思いますが・・・。

 

それでは、また。

コメント (4)
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地域や診療科ごとに開業医の定員を設ける?

2009-06-03 21:36:23 | 医療

こんばんは

 

今日も病棟は安定していて、非常にゆっくりした感じでした。もっとも、術前・術後健診などがあり時間はそれなりに取られていたのですけど。

 

術前健診(というか、今日は自己血貯血)なんて

「朝一番がいい」

と言われたので、8時半すぎから準備して待っていたのに9時半になっても来ず。外来でDataの確認するのも馬鹿みたいに感じたので「いらっしゃったら、電話ください」と言って病棟に上がりましたが、

「いつ来るんだ~」

10時半過ぎても来ない。さすがに忘れているのではないかと思い電話をしてしまいました。

 

その他大きなイベントもなく、今日は一日が過ぎていきました。それだけ予防線ははっているのですけどね。 患者さんの変化が起きそうなすべての病態に対して・・・。

 

さて、今日はこちらの記事を・・・・。毎日新聞からです。

<財政審建議>「診療報酬も抑制を」 民間賃金低下を考慮

6月3日2時31分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090603-00000005-mai-bus_all  

財政制度等審議会(財務相の諮問機関)が10年度予算編成に向け、3日に与謝野馨財務・金融・経済財政担当相に提出する建議(意見書)の全容が2日分かった。10年度に改定予定の診療報酬について、「民間賃金や物価動向を十分に踏まえ検討する必要がある」と、景気悪化による賃金や物価の低下を反映させ、報酬も抑制すべきだとの提言を盛り込んだ。  

診療報酬は、医療機関などが診療などへの対価として受け取る報酬。医師の技術料などの「本体部分」と薬価に分けられ、2年に1度改定される。前回の08年度の改定では、本体部分を0.38%増と8年ぶりにプラスとした一方で、薬価は1.2%引き下げたため、診療報酬全体では0.82%減と4回連続のマイナスとなった。  

日本医師会などは、「医師不足などの医療危機は医療費の削減が原因」と、診療報酬の引き上げを求めている。これに対し建議は、「医師が真に必要とされる部門に適正に配置できていないことが大きな要因」と指摘し、地域や診療科ごとに開業医の定員を設けることなどにより、医師の偏在を是正することが医師不足の解消につながると訴えている。

【平地修、谷川貴史】

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地域や診療科ごとに開業医の定員を設けることなどにより、医師の偏在を是正することが医師不足の解消につながるって、いまだに「医師の偏在」を主張されるというのが僕には理解ができないのですが・・・。

 

現実にそろそろ「年齢でTriageする以外に患者さんを診る方法がない」とまで思っている医療現場なのに、偏在と言いますか・・・。

 

それに開業医にしても診療科にしても「制限」をかければいいというものではないだろうと思っています。そもそも、「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、やりたいところへ行くからこそ能力も発揮するというもの。

 

 

偏りがある…というのであれば「その原因」を解消するのが「常識」的な考え方であって、原因も考えずに結果を求めようとするのは「愚」の骨頂

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

財政制度等審議会というのはアホの集まりでしょうか?

そうではありますまい。ただ、考えようとしないだけ。もしくは一部だけを見ているのか・・・。

 

 

また・・・今、診療報酬を上げる必要はないかもしれないが、下げる必要性はもっとないと思う。病院が赤字でなくてやりくりできる体制を整えなくては、次々に病院の診療体制が崩壊していくと思います。

 

つまり国民の安心が壊されるということ。最終的に医療体制の崩壊、福祉の崩壊は経済活動を弱めることになると思います。

 

下地があるから…土台があるから、ビルは建つのでしょうから・・・。

 

賃金や物価が下がっているので「医療も受けやすく」というのであれば、僕は「企業や国」が支援できる体制を整えることを最優先したいですけどね。

 

 

今、医療費を下げれば「日本の医療」が崩壊していくでしょうから、ギリギリの段階でキープするようにしたいものです。

 

そう思いますが、どうでしょうか?

それでは、また。

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ど~でもいい話:僕とゴミ箱

2009-06-03 00:42:49 | ど~でもいい話

こんばんは

 

今日は若干病棟が落ち着いているので、独身貴族二人で23時から夕食がてら飲みに行きました。飲みにというか焼き肉を食べてました。

 

 

こんなときじゃないといけないから・・・・・。

で、今帰ってきました。1時間弱ですね。

 

 

さて、ここからは本当にどうでもいい話なのですが、僕の体の状態はゴミ箱を見るとわかります。

 

ゴミ箱の中に「No41」のからがあれば「疲労」。「No17」があれば「飲み会後」、「No1」があれば「風邪」、「No19」があれば「花粉症など」・・・・

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なかのひと 

様々な漢方薬が転がっています

 

 

そんな僕の家のゴミ箱でした。

 

 

ということで、今日はお茶を濁して…寝ます・。

 

では、また。

 

因みに今は「No41」と「No17」がありますw

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