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あみの3ブログ

蓑輪城(護摩堂城)@富山県中新川郡上市町護摩堂 令和四年(2022)4月30日、28日

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上市町の北端に位置する護摩堂集落の北東、滑川市との境をなす標高478.4mの城山山頂部を中心に築かれた山城。護摩堂集落からの比高は110m、また滑川市の蓑輪からは約390mを測る。城下集落として配置的に近い護摩堂の方がふさわしい。山頂からは北方に松倉城、水尾城、枡形山城など椎名氏の城郭が良く見え、これら城郭群との連携の緊密性がうかがえる。また、滑川などの平野部も良く望むことができる。山上一帯はほぼ良好に遺構が残るが、送電鉄塔により一部が改変されていることが惜しまれる。山上部の東西両面は急峻な斜面で、東側下には早月川が流れる。北側も急な下りの尾根となり、南側の尾根だけが特に攻撃が予想される方向となる。比高も大きく急峻な山上に、このように防御が堅固で、居住性も考慮した山城を築いたのは、堀切の規模などから見て、松倉城郭群の一画を形成する意図だったと思われる。全体的に見て、南面の守りが固いことがそれを裏付けている。
 城主については、大半の史料が蓑輪五郎左衛門(平左衛門尉、平太左衛門)の名を挙げている。(上市町教育委員会資料より)


場所は富山県中新川郡上市町護摩堂
北陸道滑川ICから上市方向へ右折、「安田」交差点を「東福寺野自然公園」方向に左折し県道335号線を進む。
「東福寺野自然公園」分岐を直進し、林道を更に直進する。



道なりに進むと突当りの集落奥に「護摩堂」がある。



登山道入り口は、集落(廃村)入り口にある「八幡神社」の向かいに建つ作業小屋だが標識は無いので要注意!






空海(弘法大師)が村人の幸せを祈って護摩を焚いたという伝承が地名の由来で、空海が錫杖でたたくと清水が湧き出したというのが、弘法大師の清水。
弘法大師の清水護摩堂→こちら



登山の安全と、いい城との出逢いを祈願してお参りし、霊水を汲みました。



ちなみに神社横にはポツンと一軒家で紹介されたこともある「霊水料理宿・八十八(やとはち)」があります。→こちら






作業小屋横から頂上を目指します。



電力会社の標識「伊折28」


「伊折29」に従って登ります。


「伊折30」が目的地ですが、ここには分岐があるので要注意!




登山口から「伊折30」分岐までのルートと、城域の行動履歴をマップで示します。
ヤマップより




ここで当日の行程を縄張り図で示します。
佐伯先生作図、安田城資料館提供、、、(ブログ管理者加筆)



【北尾根】
城域は北尾根、主郭、主郭東帯曲輪、主郭西段郭、南尾根に分かれており、まずは北尾根から攻略することにしました。
「伊折30」標識の分岐点から北尾根に突入。
しかし、密林状態で取り付く島もありません(;^ω^)



僅かな隙間から進入するも藪の中。



するとどうでしょう♪
藪の切れ目に巨大な空堀が現れたではありませんか~♪



同切岸


一時期電力会社の施設が建設されていたようですが、もともと堀があった場所のようです。



北尾根の先端にある三角点。
ここは物見台があった場所とされています。
しかし現在では密林状態で、眺望はあ地ません。



尾根先端の堀




【主郭】
ここで「伊折30」分岐点まで戻って、主郭を目指します。
分岐点東側の尾根上にある「蓑輪城・城址碑」



その奥に鉄塔が見えます。



主郭虎口付近



主郭東面土塁



主郭からの眺望
北西方向には滑川の町並みと富山湾



北東方向には本城である「松倉城」やその支城群「升方城」「北方城」「水尾城」が見えます。




【東面 帯曲輪】
主郭下の東斜面に取り付けられた平坦面ですが藪が酷いです。



「伊折30」分岐から谷に降りるようにして少し進むと右手から進入できそうです。
二段に分かれた削平地の奥には空堀があるとの事ですが、残念ながら藪に阻まれ到達することができませんでした(;^ω^)




【西面 段郭】
主郭下の西斜面に取り付けられた雛壇状の平坦面ですが、東面よりさらに藪が酷いです。
主郭から直接降りていく通路があります。



二段目削平地



三段目削平地
行けども行けども藪は深まるばかり。
井戸跡など発見する余地もありませんでした(;^ω^)




【主郭、南尾根】
鉄塔が建つ平坦面は主郭の一部にすぎません。主郭の全貌を把握するために南尾根に突入するも、こちらもひどい藪。



何が何だか分からないうちに大きな堀切にやって来ました。
幅14m×深さ6.7mの威容を誇ります。


櫓台



竪堀


まるで今掘ったかのような、土の断面



細い尾根の先端には僅かな削平地がある。
出丸



切岸は6.5mの高さがあるという。



北尾根の先端を二重に刻んで敵の侵入を防御する。
中央にある島のような盛り上がりを挟んで、両脇に二条の堀切。



上段の堀切は上幅13m



下段の堀切は上幅7m
どちらも藪が酷くて写真ではうまく表現することができませんでした(;^ω^)





【番外編】
資料が少なく具体的に何処かがわかりにくかったので、「伊折30」分岐から下の送電線鉄塔に行ってみました。
後日それが間違いだと分かったんですが、遺構のようなものは一体何だったんでしょうか?


尾根先端に鉄塔が建ち、見晴らし抜群。
見張り台のようでもあります。


東面は土塁で囲まれ


塁線上には高まりがあり、こちらは東面の見張り台か?


決定的な遺構?
これは堀切でしょう!!


両脇に土塁を設けた削平地



振り返ると頂上には鉄塔が見え、そこに本当の「蓑輪城跡」がある。






【蓑輪城】
《みのわじょう》



名称(別名);護摩堂城
所在地;富山県中新川郡上市町護摩堂
城地種類;山城
標高/比高;488.3m/110m
築城年代;
廃城年代;
築城者;蓑輪五郎左衛門
主な改修者;
主な城主;蓑輪氏
文化財区分;
主な遺構;曲輪、土塁、堀、井戸、馬場
近年の主な復元等;


※出典、、、富山城郭カード
地図;
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