新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

「道後温泉本館」にある皇室専用浴室「又新殿」を見学する…

2024-05-11 07:49:06 | 歴史史跡

国の重要文化財でありながらも博物館等にならずに
銭湯の営業を続けている

「道後温泉本館」

そこには
全国で唯一、皇室専用浴室「又新殿」がありまして

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もちろん、私、皇室ではありませんので、入浴することなどできないのですが
見学がガイド付きでできるという…
あ、これ、当日じゃなくてWEBから事前予約が必要ですが、前日WEBをみていたら、見つけたので、予約をして
皇室の方々になった気分で???
見学してきました!!

上記の写真の門は

「御成門」

皇室専用の玄関で、御訪問の時だけ開かれるとのこと

御成門の屋根は、下から「軒唐破風(のきからはふ)」「千鳥破風(ちどりはふ)」「起り破風(むくりはふ)」でできているんだって

鬼瓦も三段になっていて、下から「龍」「鳳凰」「湯玉(ゆだま)」





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スタッフのオジサマが教えてくれました

もちろん、私のような一般の民はここ「御成門」からは入りません…その横の受付から
その受付を通り過ぎた待合所(御成門の裏)あたりに置かれていた
鬼瓦

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たぶん、昔の道後温泉本館には、この鬼瓦がのっかっていたのでしょう

さて、ここからは天皇さまが足を踏み入れたという
館内を見学

手前の部屋が御居間(おいま)

御居間は、入浴前にくつろいだりする場所

 


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上記の写真の襖の奥が

「玉座の間」

ここは天皇のみ使用することができる部屋で、金箔地に鳳凰、菊、桐の絵が描かれていて

昭和25年3月19日に昭和天皇が利用されたのが、最後だとのこと
最後の利用が私が生まれるウンと前…
ってことは、70年以上「御成門」は閉ざされたまんまなんだ


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障壁に描かれているのは、鵤(いかるが)と鴲(しめどり)
くすんでいるけど、障壁に貼られているのは金箔
さぞ、きらびやかだったことでしょう

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襖…黒ずんでいるけど、銀箔が貼られているとのこと
金箔はくすんでも、金色なのに、銀箔は真っ黒になるんだ…ってことを今さながらに知った私…

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最も格の高い畳縁
繧繝縁の畳

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さらに高くなっているところには、調度品の数々


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ここからは階段を1階に降りて

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入浴前の脱衣する部屋

洞の間(どうのま)

壁は漆喰
襖の銀箔は新しく張り替えたとのこと
おそらく、昭和天皇が使用したときの部屋の様子に近いはず

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窓外の中庭も日本庭園ふう

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そして、浴槽

「御湯殿」

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浴槽は、御影石(みかげいし)の中でも最上とされる香川県産の庵治石(あじいし)でできていて
実際に入るときには、階段上の部分に腰かけて入浴されていたそうな

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宝珠に彫られた「健歩如故」という文字は、小松宮彰仁殿下の御真筆を浮き彫りにしたものとのこと


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昔は温泉を汲み上げる機械がなかったので、

掘り下げられた浴槽に階段で入るようになっていて

その庵治石(あじいし)でできた浴槽には、大国主命さま、右は少彦名命さまの像が彫られていました…


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昔は源泉がここの真下だけだったので

皇族の方々も一般人も、

この道後温泉本館でしか

入浴することができなかったんだって



最後に紹介するのは
「御厠」

「御厠」とは一度も使われたことのなかった畳敷きのトイレ
…ちなみに使う際には右側が前になり、着物を後ろのところにかける形となるんだって…
中には砂が敷き詰められているとか…

以上、皇室になった気分で、又新殿を後にする



みなさんも「道後温泉本館」に浸る機会があったら
ぜひ皇室専用浴室「又新殿(ゆうしんでん)」にも行っトイレ!!!!

もう一度ゆう、しんで(ん)
行っトイレ!!!!

もう一度言う、死んで(ん)行っトイレ!!!!)…苦笑



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