国の重要文化財でありながらも博物館等にならずに
銭湯の営業を続けている
「道後温泉本館」
そこには
全国で唯一、皇室専用浴室「又新殿」がありまして
もちろん、私、皇室ではありませんので、入浴することなどできないのですが
見学がガイド付きでできるという…
あ、これ、当日じゃなくてWEBから事前予約が必要ですが、前日WEBをみていたら、見つけたので、予約をして
皇室の方々になった気分で???
見学してきました!!
上記の写真の門は
「御成門」
皇室専用の玄関で、御訪問の時だけ開かれるとのこと
御成門の屋根は、下から「軒唐破風(のきからはふ)」「千鳥破風(ちどりはふ)」「起り破風(むくりはふ)」でできているんだって
鬼瓦も三段になっていて、下から「龍」「鳳凰」「湯玉(ゆだま)」
スタッフのオジサマが教えてくれました
もちろん、私のような一般の民はここ「御成門」からは入りません…その横の受付から
その受付を通り過ぎた待合所(御成門の裏)あたりに置かれていた
鬼瓦
たぶん、昔の道後温泉本館には、この鬼瓦がのっかっていたのでしょう
さて、ここからは天皇さまが足を踏み入れたという
館内を見学
手前の部屋が御居間(おいま)
御居間は、入浴前にくつろいだりする場所
ここは天皇のみ使用することができる部屋で、金箔地に鳳凰、菊、桐の絵が描かれていて
昭和25年3月19日に昭和天皇が利用されたのが、最後だとのこと
最後の利用が私が生まれるウンと前…
ってことは、70年以上「御成門」は閉ざされたまんまなんだ
障壁に描かれているのは、鵤(いかるが)と鴲(しめどり)
くすんでいるけど、障壁に貼られているのは金箔
さぞ、きらびやかだったことでしょう
襖…黒ずんでいるけど、銀箔が貼られているとのこと
金箔はくすんでも、金色なのに、銀箔は真っ黒になるんだ…ってことを今さながらに知った私…
最も格の高い畳縁
繧繝縁の畳
さらに高くなっているところには、調度品の数々
ここからは階段を1階に降りて
入浴前の脱衣する部屋
洞の間(どうのま)
壁は漆喰
襖の銀箔は新しく張り替えたとのこと
おそらく、昭和天皇が使用したときの部屋の様子に近いはず
窓外の中庭も日本庭園ふう
そして、浴槽
「御湯殿」
浴槽は、御影石(みかげいし)の中でも最上とされる香川県産の庵治石(あじいし)でできていて
実際に入るときには、階段上の部分に腰かけて入浴されていたそうな
宝珠に彫られた「健歩如故」という文字は、小松宮彰仁殿下の御真筆を浮き彫りにしたものとのこと
昔は温泉を汲み上げる機械がなかったので、
掘り下げられた浴槽に階段で入るようになっていて
その庵治石(あじいし)でできた浴槽には、大国主命さま、右は少彦名命さまの像が彫られていました…
昔は源泉がここの真下だけだったので
皇族の方々も一般人も、
この道後温泉本館でしか
入浴することができなかったんだって
最後に紹介するのは
「御厠」
「御厠」とは一度も使われたことのなかった畳敷きのトイレ
…ちなみに使う際には右側が前になり、着物を後ろのところにかける形となるんだって…
中には砂が敷き詰められているとか…
以上、皇室になった気分で、又新殿を後にする
みなさんも「道後温泉本館」に浸る機会があったら
ぜひ皇室専用浴室「又新殿(ゆうしんでん)」にも行っトイレ!!!!
もう一度ゆう、しんで(ん)も行っトイレ!!!!
(もう一度言う、死んで(ん)も行っトイレ!!!!)…苦笑