奈良県立万葉文化館に行く…
こういったハコモノが大好きな私…
あっ!…でも万葉の文学にそれほど興味があるかと言われれば…国語の先生なんですけど…???
けして、大好きとは言えないような…
だけど、こういったハコモノが好きなのです…
ぜひとも
古の風に
吹かれてみたい!!!
(ホントは…B級スポットを訪ねたい…笑)
と思っていて…行ってきました…
ここは、大きく有料エリアである企画展示室(1階の部分)と、私の大好きな、無料!無料!!要はタダで楽しめちゃう地下1階の一般展示室との二つに大きく分けられます…
この地下1階の一般展示室が…なんと驚きのタダなのに…タダなのに…無料なのに…もう展示コーナーのボリュームがたっぷりで…
かつ私のよーなB級スポットマニアにはタマラナイ展示内容でして…
ホントはせっかく明日香のこの地にやってきたんだから、タダの…タダの…一般展示室見学の後には
1階の部分の企画展示室で行われている特別展「歌川国芳展-浮世絵界の風雲児-」をも見ようと思ってたんですが…
とてもじゃなくて…地下1階の一般展示室を見て廻ってたら、そんな時間が無くなっちゃってて…
それどころか…当初の計画では、そばにある飛鳥寺の飛鳥大仏を観に行こう(はい、私、大仏マニアですからね!!)と思ってたんですが…
そこへ行く時間もなくなってしまったくらい…それはそれは、タダなのに充実しまくりのハコモノだったのよ!!
訪ねたのは2021年、夏のこと…
飛鳥寺の飛鳥大仏を拝観してみたいとは思ったけど…暑いじゃないですか…
その点…この奈良県立万葉文化館のハコモノの中は、当然空調が効いててめちゃめちゃ涼しい…
当初の計画では…飛鳥寺の飛鳥大仏を観て、その後、ちょいとだけ奈良県立万葉文化館に立ち寄ろう!!と思っていたんだけど…
行ってみれば、先に奈良県立万葉文化館に立ち寄ってしまったがために、…飛鳥寺の飛鳥大仏を見ずに帰ってきたという…
そんな魅力たっぷりの…私のよーなB級スポットマニアにはタマラナイ…
私のイチオシともいえる
実にツッコミどころ満載で
想像を超えて
B級スポットマニアの私にはツボだった
奈良県立万葉文化館の地下1階の一般展示室を中心に思いのままに…だらだら書き綴りますね!!
万葉文化館らしく…庭には…いたるところにこのように石碑があるようですが
もう外は灼熱状態…
ホントは飛鳥寺に寄った後にここにこようと思ってたんですが…光に吸い寄せられる虫のように…空調の「涼」をもとめてハコモノへの方へ…
おお、ハコモノの玄関はすぐそこ!
玄関には、万葉の歌人ふうに官服姿の「せんとくん」
めちゃ目が合いましたな…
ではでは、ご挨拶代わりに
「松尾ドショウ」もしくは「ド少納言」との異名をもつ私がここで歌を詠むことにしよう
「デルタ株 なんにもせんと かんせん(感染)と またかんせん(観戦)と ゴロゴロの夏」
デルタ株の流行るこの夏、ゴロゴロしてたら感染もせず、観戦(オリンピック)してたら過ぎていったことよ!!
お粗末っ!!
ではでは、その「せんとくん」のみつめる館内へと
さてさて、ここ奈良県立万葉文化館のある場所は…鋳造年代は708年(和銅元年)に発行された和同開珎より古いとされる「富本銭」(ふほんせん)が発見された場所でして…
手を入れる消毒の装置も「富本銭」(ふほんせん)やら、キツネの愛(ラブ)??になってまして
もちろん、私が手を突っ込むのは「銭」の方ですがな…
「愛」よりも「銭」…苦笑
1階には展望ロビーがあって
大和三山の耳成山、香久山を空調の効いた涼しい空間から眺めることができます…
その隣には春日杉…の切り株
年輪からその時代、何があったのかがわかるようになっていました…
館内の通路には…万葉文化館らしく…和歌が掲示されてて、これは先ほどの外にある歌碑の石碑と違って涼しい空調の効いた館内にありますから、しっかり足を止めて…眺めることができますなあ…(笑)
山部赤人の和歌やら
誰がかいたかわかんない和歌やら…
さてさて、このハコモノのある場所、この敷地内が、1998年以後に、工芸品の一大生産拠点であったことをうかがわせる金、銀、銅、ガラスの鋳造関係資料、板金・鍛造関係資料などの遺物が大量に出土している…鋳造関係としては、日本最古の銅銭である「富本銭」が見つかった「飛鳥池工房遺跡」でして…
その工房遺跡が、クソ暑い外に出て眺めなくても…この空調が効いた館内から窓ガラス越しに眺めれちゃう…
涼しい上に、こうやって遺跡が眺めれちゃう…
これを「遺跡二鳥」という…
もとい「一石二鳥」でしたね…苦笑
この飛鳥池工房遺跡のことについては、地下1階の一般展示室のすぐ隣の展示室…特別展示室にて…
飛鳥池工房遺跡の発掘成果を時代背景などとともに紹介してあります…
銅の工房…
鋳造技術を用いて、銅で仏像や鏡、そして「富本銭」(ふほんせん)が造られているようで
そんなみなさんが働いているところを中央の官服姿の歌人が、のんびり歌でも書いているようで…まあ、現代で言えば歩きスマホのような状態ですな…
ちょっと待った!危ないですよ!!…と緑の官服姿の方に叱られてムッとしているような…
銅だけでなく金・銀も作られていたようで…
「鉄」も作られていたようで
金、銀、銅とこれば、この当時も「鉄」のよーに意思を曲げないIOCのバッハのよーな方がいて、疫病が流行してても、無理無理オリンピックのよーなものが開催されていたのかも
某お偉い方は、そんな金メダルにガブリと嚙り付いていたのかも…
とても、ふほんい(不本意)だな…と思いつつ
銅でできたふほんせん(富本銭)なども紹介してありました…
以上が、地下1階の一般展示室のすぐ隣の展示室…特別展示室での展示内容…特別展示室といっても無料!無料!で楽しめちゃいます!!
さてさて、ではでは、今回のもう私にはツボだった…これまた無料!無料!!タダで楽しめちゃう…一般展示室へ…と
いきなり「唄の万華鏡」といいましょうか…「唄の異次元空間」への入り口といいましょうか…万葉の世界へタイムワープするかのような…映像と鏡の万華鏡トンネル空間をくぐります…
「歌とはなんだろう?」と問いかけされながら
おお、自然と譜面なんぞなくても、メロディーに載せて口ずさみたくなっちゃう!!
子供の頃、こう母に言われたり、自分で唱えたりすることで、「痛いの」が飛んで行ったような気がします…
折角だから、口にしとこ…
「ちちんぷいぷい コロナよ コロナよ 飛んでいけー」
あ、世界中、いたるところで…「ちちんぷいぷい コロナよ コロナよ 飛んでいけー」と言ってたものだから、コロナが日本にも飛んできて、世界中が蔓延してしまったのかも知れません!!
「ちちんぷいぷい コロナよ コロナよ 飛んでいけー」は撤回!!
まさに
「火の用心 その一言が 火事のもと」ですし
「手を洗ってコロナ禍の道をわたりましょう」
それくらい、コロナは火と同様「用心」しないとね!!
この「色は匂へど…」の歌のように
世の中は絶えず動いているけれども、すぐにコロナ禍が「緊急事態宣言」や「マンボー」で終息するとは思えない…「浅き夢みし 酔ひもせず」ですね!!
このトンネルをくぐると…
な、なんとそこには、私のよーなB級スポットマニアには大好物??の…海石榴市をはじめ東市、西市、軽市などをイメージした古代の「市空間」を再現している等身大人形がいたるところに!!
いやあ…テンションがあがる!あがる!
陶器、土器を売ってるオジサン!!
「ちょいとそこのオネーチャン」なんて声をかけられようなものなら、若い女性だったら、陶器陶器(とうきとうき)…とウキウキすることなく…逆に騙されはしないかとどきどき(土器土器)しちゃいますな…
そんな「器」を売ってる、めちゃ「器」の小さそうなオジサン!
野菜売りのオッチャン
あなたの足はこんなに細いのよ…とたいして、食べるところの少ない瘦せた野菜を巧みに買わせようとしてますなあ…
樹木もリアル感満載です
おお、こちらは、楽しそうに??みんなで演奏し歌ってますなあ…
この女性はノリノリだけど
この方は、不平不満がありそうで
このバンドは、その後、方向性の違いで解散するんでしょうな…
さてさて、この等身大人形がずらーと並ぶ廻りには、小屋が立ち並んでいまして…
まあ、基本的にこんな楽しい空間なのに…よくみかけるハコモノと同様、見学者は少ないので、十分すぎるほどのソーシャルディスタンス、小屋には自由に出入りできちゃいまして
まず、一番最初に立ち寄った小屋は…
立体紙芝居で「万葉集」に伝えられる「水江の浦島子伝説」が…楽しめちゃいます…
「浦島太郎」と違って「亀」は出ません!!
いきなり乙姫様と出会うんですね!!
そして、乙姫様と結婚しちゃうんですね…婿養子状態で…
エンディング、は周知の「浦島太郎」と一緒!!
「玉手箱」を開けてしまって「う、しまった」太郎…苦笑
もう一つの立体紙芝居
「桜児と二人の若者の物語」のストーリーは、なんとも理解しがたい実に摩訶不思議な世界観
「桜児」という女性がいて、どうもこの男性二人が「桜児」が好きなようで、いわゆる三角関係…
まあ、女の奪い合いをするんですな…まあ、ここまでは、よくありがちな情景ですが
ここからの展開は三角関係ドロドロの韓流ドラマでも、こんな展開にならない…
この男同士の争いをやめさせるには、私が死ぬしかない…と…いきなり首を吊って自殺しちゃうんですよ!!
二人は、寂しさを歌に込めて詠んだってな話…
これって三者とも不幸になってるやん!!「桜児」が私、こっちが好き!!といったら済む話やん!!
あ、時代背景からすると、女性から男性を選べない時代…おそらく、大嫌いな男の方が、男性の争いの中で優勢だったのかも知れない…いや「桜児」は、争う男性2人とも大嫌いだったかもしれない…他に結ばれない片想いの男性がいたのかもしれない…
いやあ、「桜児と二人の若者の物語」の真相は実に深そうで…
続いては、別の小屋へと
ここでのテーマは「野山での歌」
ここでは、常陸国風土記について、このおじいさんが語るアニメーションが展開される…
歌を通して男女が誘い合う、今でいう合コンのような「歌垣」の様子をばアニメで…
オチはこの男性…
「ああ、今回も女性をお持ち帰りできなかった…」で〆られるんですけど…
語るおじいさんは、この若者のウン十年後であることが容易に想像される…女性をゲットできずにウン十年…淋しすぎる…
続いては
「都市・屋内での歌」
奈良時代の屋内での宴の様子がジオラマと映像で…綴られる
「大伴家持」も登場!!
宴と言ってもどんちゃん騒ぎではなく…実に静かに…
やかましい(やかもちい…家持い)ことは、大伴家持がいても、ありませんでした!
また別の小屋を覗いてみると…小屋の中にも等身大人形が…
歌をかいていますなあ…
ここで、筆がとまっています…下の句が思い浮かばないのでしょう??
「富本銭」を作る職人…
間違いなく…この方が一番のお金持ちでしょう??だって、お金に困ったら、お金を作ればいいんだし???
いや、そこは国のお偉いさんに管理されているとして、報酬(給料)は自分で作った「富本銭」だったのでしょうか…??
こちらはガラスを作る職人
奈良時代の「KinKi Kids」ですな??by「ガラスの少年」
さてさて、その近くには、目を見張るジオラマが…
壬申の乱
ここで注目すべきは
この橋から落っこちた人…(笑)
この細かな再現が私のよーなB級スポットマニアの心を揺さぶる
「藤原京遷都」
遷都(せんと)くんを探しましたが、見当たりませんでした…苦笑
遣唐使船
必死になって働いてますなあ
中国の文化が伝わった…大和の国の文化を伝えたことで、遣唐使は、よく健闘した(遣唐使た)と思われます…
「大仏鋳造」
これは聖武天皇でしょうか…
人手が少なくて「少々無理」しょうしょうむり)があるのでは…なんて言ったしょうむない…もとい…しょうもないオヤジギャグを言ってますなあ…
さてさて、この一般展示室のほぼほぼ中央と思えるところには
「富本銭」が発見されたところを示す案内板が床に…
ここで、みつかったと…「富本銭」と一緒に復元されています…
この部屋は
「さやけしルーム」といって
万葉人が見聞きしたであろう星空や自然音を光と音響で体験できる空間の再現…
万葉人が感じた四季のうつろいを、音楽や効果音で構成し、草枕のように天を仰ぎ、自然の音色に耳を傾けて…
はい、多くのオジサンが昼寝??で利用してました…(笑)…私も、このハコモノのそばに住んでたら、しょっちゅう、ここに昼寝しにくることだろうな…
さてさて、そのそばには目を見張る貴族の男性と…采女(うねめ)が並んでまして…
インタビューができちゃうようです…
貴族のオジサンと見つめ合ってみましたが…
えー!!私より若くて、もう孫がいるの???
もう、別に貴族のオジサンになんか興味はないので、特に質問、インタビューと言われても…苦笑
一応、何食べてるのって訊いてみました!…質問の内容が小学生か!!…だって、年収とかきいても、浮気したことはあるのとか訊いてみたいと思ってもその回答のマニュアルはないようで
でも、采女(うねめ)には興味津々…(笑)
まるで、お見合いですな…
へー、大人びてるけど17歳…「春菜児」って名前なんだ…
なに訊こうかな…
いきなり職場で、結婚どう??なんて訊いたらセクハラって言われそうですな…
えっ??逆に私に質問が…
へっへっへー!!ちゃんと答えました!!
なんで采女(うねめ)って言うの?とも聞いてみました…
昔は性格が強かった…ということだけはわかりました…
キツイ女だったのね!!
向かい合わせて、万葉劇場が
アニメーション「万葉のふるさと」をみたんですが…ホントは
人形と映像による歌劇「額田王」か「柿本人麻呂」を観たかったな…
残念ながら、時間がなくて…
最後に紹介する等身大人形…
こちらは「伎楽」…万葉時代の芸能人とのこと
真っ黒なバッドマンみたいな人が踊ってますなあ…
今でいう…竹内涼真、福士蒼汰くんかもしれません!!仮面被ってるから、どんなイケメンかわかりませんけど…
けっこうお客さんもソコソコ集まっています!!
一人を除いて、他のお客さん、平ぺったい方々ばかりですが…
おっと…ここで竹内涼真くん、福士蒼汰くんには程遠い…イケメンとは真逆のオジサンが踊っている…(笑)
けっして暑さにやられてる訳ではありませんので…勘違いないさいませんように…(笑)