名古屋では年に1回、この得三にてみることのできる豊田勇造さんのバンドライブ
ギターに仲豊夫さん、ベースに山田晴三さん、ドラムに永見潤さん、さらにゲストにドクター兼松さんを迎えての
豊田勇造 with YUZO BAND
休憩挟んで
第2部
骨太なんだけど、繊細さも感じる豊田勇造さんの世界観は、等身大の想いがストレートに伝わってきて、聴いててめちゃ心地がいいんだな…
まずは、永見潤さんのドラムの刻む躍動感あるリズムがなんとも心地よい
「ギターの話だよ」
から
新曲なんだけど、勇造さんの何気ない日常の一コマが心象風景に浮かび上がり…そこに描かれる等身大の勇造さんの想いが綴られていて
間奏では、仲豊夫さんのマンドリンの音色がフューチャーされてて
新曲なんだけど…どこか懐かしい…この感じ…まさに、これこそ、勇造さんの歌の魅力の一つと言えちゃう…そんな素敵な曲
演奏を終えて勇造さん
「第1部」で新曲ミャンマーの若者のこと「マンダレーの若者」を歌ったけれど、もう1曲、新曲を聴いてほしいと
こんなコロナ禍の時期に聴いていただいてありがとう!と感謝の言葉を…そして、自分への手紙みたいなタイトルだけど、みんなの名前を思いながら歌にしたと…
「レター・トゥー・ミー」
やはり、新曲なのにどこか懐かしい…間奏の仲豊夫さんのエレキの旋律がより世界観を醸し出し…
こんなコロナ禍であっても、いや、だからこそ、人との繋がりが大切だという想いが唄から伝わってくる!!
続いては
「それで十分」
重低音の永見潤さんのドラムの刻むリズムから始まって、山田晴三さんのベース音と溶け込んで疾走感溢れるサウンド
♪進める道があればそれで十分 それで十分 それで十分 命あればそれで十分~
シンプルなサビなんだけど、シンプルであるがうえに胸に響く!!
このコロナ禍だからこそ、この歌をセトリの中に選んだのでしょうか…もう圧巻の心に迫る演奏!!
間奏の永見潤さんのドラムソロ、めちゃめちゃかっこいい!!…さらにドクター兼松さんが、世界観を彩る!彩る!!
今夜、得三で、この最高のグルーブ感が楽しめただけでも、今夜得三に来て「それで十分」といえるほど
ここでお客さんとしてきていた恵那の方をステージに招き入れて
「大文字」
♪さあもういっぺん さあもういっぺん 火の消える前に~
京都で大文字の送り火をバックに行われた
イベントコンサート
観客はノレル、ロックのブルースバンドを期待していたところに
ギター1本で登場した
勇造さんに…罵声が嵐のように飛んできた
しかし勇造さんは唄うのを止めなかった…
その時の…歌い続けること…
歌への熱い想い…を
気持ちを吐き出すかのように…歌っている歌だと思うんですけど…
♪さあもういっぺん さあもういっぺん 火の消える前に~
このフレーズが
心に沁みるんですよね!!
仕事でうまくいかないとき
恋愛もしかり…
蹴躓いた時…
ふとこのフレーズに勇気づけられるというか…
聴くもの…おのおのが…心の中で思っている
「さあ、もういっぺん」を共鳴させて
まさに…歌に魂が入っているかのような
感動的な1曲…
この曲を聴けば…
きっと、多くのみなさんが勇造さんにハマっていくのでしょうね…
サビは私も含めて、みんなで大合唱したいんだろうけど…心の中で「さあ、もういっぺん」!
ぜひ、コロナ禍が去った後、みんなで大合唱したいものだ…
さてさて、恵那の方を見送って
続いては
「海の始まり」
いやあ、ここでこの懐かしい歌がまた聴けるなんて…めちゃめちゃ嬉しい
私の中で、数ある勇造さんの歌の中でベスト3に入る曲…ライブで、この曲が聴けたら、もう「それで十分」みたいな…(笑)
その曲を作った当時の勇造さんの想いが飾る言葉なんぞなく、そのまんま詰められているように感じる歌で…勇造さんのギラギラ感がタマラナイのよ!!
間奏ではドクター兼松さんの鍵盤の響き…
仲豊夫さんのエレキがフューチャされて、それを支える疾走感溢れる永見潤さんのリズムが心地よい
そーいえば、京都円山音楽堂の60歳60曲コンサートもこの歌が最初だったな…とそんなことを思い出しながら耳を傾ける
曲のラストにメンバー紹介を挟んで、ラストは荒波のように畳みかけて本編終了
当然鳴りやまぬ拍手!拍手!拍手に応えてUN
まずは
「老いてこそロック」
シンプルで
飾らないまっすぐに想いが伝わる歌
バンドのグルーブ感が実に心地よくて
…まさにリアル「老いてこそロック」
ラストは
「住所録」
ありのままの飾らない
等身大の勇造さんが歌から浮かび上がる…
曲調は語る感じで切なくもあり
懐かしくもあり…
確かに年賀状書くとき
住所録見て
ずっとあっていない人のことを懐かしく思うことってきっと誰でもあることで
そんな何気ない日常の一コマを切り取って
唄にしてるんだけど
歌詞が、ほろっとするほど優しくて…
♪この人とは一緒に飯を食った
この人とは一緒に花を見た~
切なさと懐かしさが入り混じって
唄が滲みる!沁みる!!
歌の後半には勇造さんが語る
「名古屋に始めてきて歌い出したのは1972年、50年間ありがとう」と
「こうして得三がやってくれることで歌いにくることができた」と得三に感謝の言葉を…そして集まってくれたお客さんに感謝の言葉を添え、ライブは〆となったのでした…
勇造さんの唄は…
…全く気負いがなくて…
…そんなにあくせく頑張らなくていい…
…自然体で生きることの大切さ…
…そんな思いが歌から伝わってきて
…歌の世界から伝わる心象風景は
…のどかで…優しくて…懐かしくて…
…本当に癒された…そんな2021年6月末の休日だったのでした
写真は、お馴染み勇造さんのライブで客席で会う…福井大輔くんと