パワー・アニマル ２

アロハ・ウハネ

愛犬ウルの介護の日々のせいか、どうしても動物のスピリットに意識がいきます。先週の続きを思うままに書こうと思います。

ハワイでは、先祖、守護霊、守護動物などを総称して'アウマクア('aumakua)といいます。'アウ（グループ）マクア(親)　- 自分の成長を手助けしてくれる親となるような存在のグループという意味になるのだと思います。

ハワイ語の辞書で'aumakuaを引いてみると、英語で「家族、自分のパーソナルな神、神格化した先祖」とあります。また、その「神格化した先祖とは、例えばサメ(カウアイ島以外の島々)、フクロウ(オアフ島のManoa地区とハワイ島のKa'uとPuna地区)、タカ(ハワイ島)、その他、'elepaioという種のハエを食べる鳥、'iwiという蜜鳥、'alaeという泥地にすむ鳥、コウモリ、タコ、うなぎ、ネズミ、犬、毛虫、宝貝、(動物に限らず)岩、雲、植物。」をアウマクアとする家系もあるそうです。ハワイ島のマヘアラニ先生は、母方がhonu- 亀、父方がmo'o - トカゲ類だと聞きました。自分のアウマクアとなっている生き物を食べたり危害を加えてはならないという教えがあります。そして、アウマクアは、夢に出てきたり、また日中にも現れて色々メッセージを伝えようとしてくれます。岩や雲をアウマクアに持つ家系がいるとは、ハワイって凄いなと改めて思ってしまいます。

ハワイ島に住んでおられた素晴らしいクム・フラ（フラの先生）レイリーンから一度聞きましたが、彼女のアウマクアはPueo -フクロウでした。車を運転していた時に、フクロウが正面を横切った時は、「今の考えをすぐにやめなさい」というサインだとおっしゃっていました。羽を開いて内側は見せている時には、「危ない！すぐに車を停めて！」という注意信号。また、運転している逆方向にフクロウが飛んでいった時は、そのアイディアはNoです。同じ方向に進んでいた時には、Yesというサインだと教えてくれました。

マヘアラニ先生の父親方は、mo’oで、古代からの叡智ホ’オポノ・ポノ・ケ・アラを引き継いで来た家系です。マヘアラニ先生がお母さんのお腹にいた時に、お母さんが外で洗濯物を干していた時に、白いmo'o（ヤモリ）が腕に落ちてきたのが、この教えを伝えていく子供が今お腹の中にいるというサインだとお祖父さんは察知したとの事です。

ハワイではヤモリがよく家の中にいますが、ケッケッケと時々笑います。何か考え事をしている時にヤモリが笑っていたら、「そのアイディアいいね〜」という賛成のサインだといいます。

テンプル式ロミロミの師匠だった通称：カフのアウマクアは、フクロウ。亡くなられた瞬間に体から十二羽のフクロウが飛びたったのを奥さんと弟子が目撃したそうです。私がその直後にカウアイ島の師匠の家を訪ねた時もフクロウがずっと車の横を飛んでいました。それを奥さんに話したら、カフがお迎えに来てくれたのでしょうと言っておられました。歓迎の道案内をしてくれていたようです。

私が清里に引っ越した最初の冬には、白いフクロウと大キツネ、長老的なニホンカモシカが家の近くに現れました。同時にではないですよ(映画ではないので、笑)。それぞれが違う日に現われたのですが、あの大キツネは、本当にびっくりしました。おそらく見た事のある人はあまりいないと思います。やや赤みがかった焦げ茶色で若い鹿くらいの大きさで、最初犬かと思いましがた、長い涙型といいましょうかフサフサの尻尾があったので、キツネだと分かりました。山神様という風貌でした。白いフクロウは２回現れて、１回は家の窓から見えるところで木に止まっていました。長老のニホンカモシカは、３〜４日家のあたりにいました。最初の冬以来、そのような現象はないので、ハワイからやって来た不思議な三匹(私、ジミー(犬)、アラニ(猫))を見に来たのかなと思いました。笑

数年前に、清里で車にひき逃げされている鹿を道路で発見したことがありました。血を流しながら、まだ息をしていて苦しそうでした。抱えてみたら持ち上げる事が出来たので、道路から森に入った土の上に寝かせてあげて、撫でてあげ、祈りを捧げました。撫でる手をやめると、こっちを見て、もうしばらく側にいてほしいと言わんばかりに体を少し起こします。いたたまれず、しばらく側にいてあげましたが、駅にお客様を迎えに行かないといけなかったので、しばらくして祈りを捧げ去りました。その後息を引き取ったと思います。その数日後、山を少し登った羽衣の池に行った時に、歌を歌っていたら、じっと鷹が木に止まりそれを聞いてくれていました。そんな事は初めてでした。山を降りると、今度はキジの夫婦がいました。オスだけは時々見かけるのですが、ツガイを見たのはその時だけでした。何かこういう珍しい現象に遭遇した時には、自然界からのご褒美だと感じます。

私は、動物が本当に大好きです。人間よりも動物や山、森の方が親近感があります。笑　だから、よくお客様に「一人でこんなところに住んでいて、怖くないですか？寂しくないですか？」と聞かれますが、ここに住んでいても全然寂しさを感じませんし、怖いと感じたこともありません。暖かく包まれている感覚があります。都会で暮らしていた時の方が、自然と繋がっていないので、孤立感、孤独感がありました。

シャーマンたちは、古来よりアニマル・スピリットたちからメッセージをもらいます。前回の瞑想をされてみた方は、どんな動物がビジョンに現れたでしょうか？
「アニマル・スピーク」とか「スピリット・アニマルの見つけ方」という本を持っていますが、そこから少しだけ、簡単なシンボルの意味をご紹介します。

その動物がビジョンの中でどのような形で現れるか、何をしているかによっても意味はだいぶ異なりますので、詳しく知りたい方は、本などで調べてみると良いと思います。

雄鶏：精力・警戒・復活
カッコウ：開運の告知
カモ：心地よさ、安心感
カラス：魔法の存在
孔雀：再生
コンドル：浄化・死と再生・新しい展望
フクロウ：秘術・予言・無言の知恵・先見性
ペンギン：地上の天界
ワシ：魂・癒し、インスピレーション
犬：守護・忠誠心
イルカ：呼吸と音のパワー
うさぎ：豊穣・新しい人生
馬：旅立ち・力強さ・自由
キツネ：女性特有の妖術・変幻自在
キリン：先見の明
クジラ：創造・歌の力・潜在意識の目覚め
クマ：潜在意識の覚醒
コウモリ：変化・成長・通過儀礼
サイ：古来の知恵
鹿：純粋・冒険への誘い
象：古来の知恵・精力・絆
トラ：情熱・したたかさ・献身・官能
猫：神秘・奇跡・独立心
羊：新境地の開拓
ヒョウ：地力の発揮
ライオン：女性のパワー・太陽の知性
ロバ：英知・謙虚さ
カマキリ：沈思黙考のパワー
クモ：運命の設計と構築
蝶：変容・舞う喜び
トンボ：光のパワー
ウミガメ：母性・潜在能力の覚醒
カエル：水と音を通じた変容
カメレオン：透視・霊感
トカゲ：豊かな感受性
ヘビ：復活・再生・通過儀礼・英知
ワニ・生み出す力・母性・通過儀礼


今週も自然界からのメッセージに感謝を持って、先祖からの愛に包まれたポノな一週間をお過ごしください♪

aloha&pono



絵の作者：Susan Seddon Boulet