黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
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バンキシャ(日テレ)が捉えた東電女子サッカー部

2011-11-28 06:49:16 | 女子サッカー
読売新聞系列のテレビ局は当然原発には批判的なニュースは流さない。と認識している。
で、11/27(日)付のバンキシャで休部中の東電女子サッカー部のことが取り上げられた。
取材対象は中村真実と伊藤美菜子。10月末には東電を退社していたそうだ。件のリストラと思われる。
まあ、どう考えても今まで通りにはいかないし、5時なったら練習があるんで帰りますってわけにはいかない。
そうなると選手としてのポテンシャルを維持するには両立できないから自主退社となる。そして無職へ。

中村真実はこんなことがあったんでさすがに引退かなと思っていたんだけど現役続行か。YKKで始まった社会人人生はまた転機になるね。
伊藤美菜子ももはや若手とは言えない年齢になったので、突き詰められた人生の選択が難しかっただろうな。
自分の勤めていた事業所(会社)の事故で東北地域一帯(というか地球全体か)に迷惑を掛けたんだから、さすがに今までと同じような気持ちでサッカーはできないよな。
観ている方だって「個人的にはまた必殺真空ファールが観られると思うとちょっと楽しみだ。」なんてお気楽なことでは済まされない。

東電を退社した2選手なのに、東電の練習着を着て練習していたんだけど、あれだけ版権管理について五月蝿い東電の仕事にしてはルーズだよな。
もし、Jリーグのクラブの選手が退団したら、貸し出しの練習着は返却になって使用できないのだけど、その辺は管理が甘いな。ましては退社しているのに。まさか個人所有だったわけではあるまい。

ちょっと気になることがあって、ベガルタ仙台が女子チームを創設するのは良いのだけど、4000万円の予算とか、選手全員の雇用確保とか、まだ目処が立っていないことをどんどん公表しているが、そんなに簡単にことが進むのだろうか。
アルビだけでなく、レッズだって、ベレーザだって、運営資金を集めるために、選手の雇用確保するために営業だけでなく多くの人達が年がら年中会社まわりをしている。それでも現有戦力の維持が難しい。で、何とか大学生が加わってチームとして成り立っている。ベガルタ仙台は基本社会人チームにするみたいなんで結構楽観的だなと感じる。
今の東北の経済情勢で、20人規模の県外者の雇用確保って本当に可能なんだろうか。仙台市という政令指定都市だとしても、地元の人の雇用が難しいというご時世にこのプロジェクトは市民に理解が得られるのだろうか? ましては原発関連の元東電社員という肩書き。
東電の待遇は補償されないだろうが、アイリスオーヤマみたいな奇特な企業が今後も出てくると良いね。

山根恵里奈も現役復帰するようだし、移籍しなかった選手は仙台で仕事を見つけられれば宮城県サッカー協会に登録するのかもしれないな。就職先が決まるかどうか次第だろうけど。

最後にコメンテーターがぼっそりと「(今の女子サッカー選手)浮ついている。」と言っていた。まあ、それが現在の一般的な世間からの見られ方なんだろうな。一部チームはCMやらバラエティやらに出まくっているからそういうイメージを持たれる人も出てくるだろう。クラブがスポンサーから収入を得るためには必要なことではあるのだが、ちょっと急激過ぎるかな。
一部の選手を除いては女子W杯前後で生活が変わっている人はいないんだけどな。新潟なんて至って地味なもんだが。
このVTRを見てこの感想を持ったとしたら、すっかり女子サッカーは先入観でチャラチャラしているイメージになってしまったようだ。残念。

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