黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

第9節 対TASAKI戦 「過信と糸口」

2008-06-29 23:07:58 | アルビレディース
2008プレナスなでしこリーグ 第9節 2008年6月29日(日)11:30K.O 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 漆畑成子主審

アルビレックス新潟レディース 2-4(0-2、2-2) TASAKIペルーレ

得点者 36分失点、43分失点、54分失点、55分川村、69分菅澤、74失点




梅雨前線が活発化していて、関西地方の各地は大雨警報が発令されてりる、そんな気象状況の中、2週間振りの神戸。
今回は山の中の神戸ユニバー競技場。ホームズだったら屋根が有ったのになんて考えていた。

ダブルヘッダーの第1試合の為、開始が若干早い。とりあえず雨が降っていないので、早めに行なえたのは良かったかも。
風が強いが、山の中でこんな気象条件なんで致し方ない。
とにかく蒸し暑い。湿度が高くて気温も高い。じめ~って感じだ。サウナにいるみたい。

相手は今シーズン調子の上がらないTASAKIペルーレ。
鈴木の退団よりも企業チームとしての宿命である業績悪化による活動の先行き不安の影響の方が大きいのだろう。



TASAKIはスタメン・サブ全く変わらず。
GK佐々木がベンチ入りしていない。今日の試合もそうだが、今後もTASAKIの守備は不安定さを抱えることになるだろう。
Jリーグだったなら、GKとDFの間にボールを入れて、GKを潰せばTASAKIのシーズンは終わってしまうなって考えるが、なでしこリーグはもちろんそんな発想は無い。
たぶん。
佐野も怪我を押しての強行出場。出るのも大変だろうに。


TASAKIペルーレ

      斎田
甲斐 池田 下小鶴 佐野
    阪口 白鳥
中岡   山本  大石
      大谷

SUB:朝日、河上、田中、坂井、澤田
監督:仲井昇

交代
74分 中岡 → 田中
74分 大石 → 坂井
89分 大谷 → 澤田

アルビも前節とスタメン・リザーブ変わらず。
菅澤は今日もFWでスタメン出場。高校生、連戦で大丈夫か?
GK大友に期待。ともかくコーチングをしっかりしてもらわないと。
女の子、女の子しているのが今日の相手なので、これまでの2戦とちょっと勝手が違う。


アルビレックス新潟レディース

   牧野  菅澤   
    上尾野辺
口木         與山
     川村
山本 田中 東山 光安
      大友

SUB:橋本、深田、大堀、中村、中島
監督:奥山達之


交代
55分 口木 → 中島
70分 與山 → 中村


小学生が入場のエスコートに行ってしまったので無観客試合に近いスタンドになってしまった。
愛さずにはいられないが神戸の山の中をこだまする中選手入場。
何とか天気ももっている、そんな蒸し蒸しした中、定刻にK.O。




高い位置の旗を見るとてっきり前半は風上だと思っていた。が、実はそうでもないらしい。
良く見ると、コーナーフラッグは風下を示している。巻いているのか?

前半はいきなりTASAKIペース。
っていうか、このパターンはいつもの通りなのであんまり慌てない。
適当に撃ってもらっても、大友が「普通に」さばいてくれるので全く問題無し!

が、時間が経つにつれて、陣地がアルビサイド一辺倒に。
中盤のセカンドボールが奪えない。
たぶん中盤に3人を配したTASAKIの作戦が効いていた為。

この試合で感じたことの一つはチームのバランス。
TASAKIは阪口が飛び抜けていてその他の選手の技量の違いが大きいが、阪口を前面に出すということではなく、フィールドプレーヤー10人の位置関係を上手く保ちながら攻守を展開している。
それに対してアルビは個人技ではTASAKIクラスでは遜色ないのだが、時間帯によってバランスが著しく崩れる時がある。
チームの熟成度と言われればそれまでだが、その辺の差が勝敗の差になっている気がする。

アルビもINAC・浦和レッズというサッカーをするチームが相手だと、最初からガツガツいけるんだけど、TASAKIだと勝手が違ってやりづらそう。
当たりに行くと選手が倒れてしまう。DFが相手選手を押さえつけると力で押し返されるのではなくふわって感じでボールを回される。
失礼ながら、男と女がレスリングをしているみたいで、かみ合わない。
一発ガツッンと当たっていけばいいのだろうけど、そういう厳しさを示せないまま時間が過ぎる。
何かこの2試合とは感じが違う。

TASAKIはDFラインをかなり上げてきていたので、押し込まれると人数を掛けられて守備が辛い。
あと10分で前半を無失点で抑えられるかなと思っていた時に、大石に右サイドを突破されフワっとしたバレーボールのトスみたいなボールがゴール前へ。
GKとDFの守備位置が曖昧になったところを、山本に頭で合わされフワフワっとゴールへ。
しょぼいシュートだが、ゴールはゴール。先制される。
こういう連携のところはしょうがないっちゃーしょうがいないが、もったいない。
GK大友のコーチングの腕を上げてもらうしか対処の方法がない。

気を取り直して、攻撃に出たいアルビだが、どうしても中盤でボールをカットされてDFの裏へ放り込まれてしまう。
TASAKIは繋ぐ意識はあまりないようで、放り込んでGO!を繰り返す。お客さんに見てもらうサッカーじゃないからこれでも良いだよね。企業チームは。内容なんかより勝利が優先。
それはそれで作戦としては有効で、攻め込もうとした態勢のところへカットされたボールを右サイドへ放り込まれて、数的有利を作られ、大石に合わすだけゴール。

アルビ側の右サイド、與山選手とマッチアップした佐野。なかなk與山選手を自由にさせてくれない。
アルビ側の左サイド、ガンガン中岡が切れ込んできて山本選手も防戦一方。
阪口のマークに川村選手が奔走。このマッチアップは見ものだった。
阪口だけがTASAKIの中で異色。何で阪口はTASAKIなんだろう?

今日のアルビ、前半、全く良いところ無し。

たぶん、ハーフタイムに気合が入れられたと思われる。
中断明けのアルビレディース、後半になると何かが変わる。



後半、両チーム、選手交代無し。

今までは何だったんだろうってくらい、アルビの当たりが厳しくなる。
そうなると、女子サッカーを追求するTASAKIに分は無い。
特に中盤、前半全く取れなかったセカンドボールが面白いようにアルビレディースボールになる。
やっぱ、よそ行きのサッカーじゃ、勝つ試合も勝てなくなるよね。

ガンガンボールを奪って、繋いで繋いで、TASAKIにボールを渡さないようになる。

て、調子に乗っていたら、「山本絵美が取りあえず思いっきり撃ちました。」というシュートがゴール。
ボールのコースが変わったりして、今日のアルビレディース、この辺は運が無い。
あのタイミングで撃った山本に一日の長あり。

でも、今のアルビレディースにとって、たぶん、TASAKIのディフェンス陣から3点取るのは不可能じゃない、ってくらいの試合展開。
引き続き、アルビペース。

まずはセットプレーから。上尾野辺選手から放たれたFKを牧野選手が落として川村選手がシュート!
お次は特別指定選手の菅澤選手、相手DFラインを抜け出して、冷静に決め1点差。

さらにさらに、途中出場の中島選手がGKと1対1になるも惜しい。
菅澤選手も惜しい。
途中出場、中村選手に至っては、オフサイドトラップが全く通用しない。
超速!
後方からスタートしても、相手DFよりも速くボールを奪ってゴール前へ。
そしてGKと1対1を、決められない。

う~ん、もうちょっとなんだけど。1本が入らないぞ。
相手GKがGKだっただけに、当方共の問題。

この時間帯に至近距離から撃ったシュートが1本で入っていれば、大勝だった可能性は高かった。

そんなこんなで、神戸ユニバにも勿体無いおばけが来場しちゃって、結局大石の力任せのシュートが入っちゃう。
これもGK大友には不運な感じだった。

試合を通して雨は降らなかったので芝は良。これはパス交換を多用するアルビレディースにとって有利だったようだ。

さらに得点を狙いにいくもタイムアップ。







最初から後半みたいな試合ができれば良いのだけど。

まあ、今まで全く攻めの糸口が見えなかったTASAKIの攻略法が見えたのは大収穫ではある。
目下の社会的な状況から、次、胎内でTASAKIに勝たないと勝ち逃げをされてしまう可能性がある。
絶対に勝たねば。

「TASAKIの壁=女子サッカーの壁」。
サッカーで勝負して勝つことでアルビの存在価値が初めて生まれると思う。


次は日テレ・ベレーザなので、早く感覚をサッカーに戻さないと。
最初からガツガツ行かないと勝機が見出せないだろう。


※ ちょっとだけ気になったことがある。
TASAKIのGK斎田がキック時に副審が旗を大きく振っていたが主審は判断せず。あれだけオーバーするとFKだと思う。
終わったことをどうこう言ってもしょうがないのだが。あの展開で流されるとちょっとキツイな。

最新の画像もっと見る