Moments musicaux

ピアニスト・指揮者、内藤 晃の最新情報です。日々、楽興の時(Moments musicaux)を生きてます。

愛聴盤ひとことレビュー(20)

2008年12月07日 | レビュー
■モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488■
エリック・ハイドシェック(ピアノ)、アンドレ・ヴァンデルノート指揮パリ音楽院管


前回のコメントでハイドシェックの話題が出たのでついでにご紹介。
K.488は、清流を思わせるハイドシェックのピアノで聴きたい。これも宇野功芳氏が絶賛していることで有名な録音で、僕は必ずしも宇野氏の信奉者ではないが、慧眼に感謝したい。即興性にあふれ、瞬間瞬間の音楽の歓びがこぼれ落ちるような趣がすばらしく、モーツァルトの音楽の光と影を自在に浮かび上がらせていくさまはまさに天衣無縫、モーツァルト本人のピアノもこんな感じだったのではないかと思わせるものがある。ニュアンス豊かな木管が光るパリ音楽院管のエレガントなバックも絶品。このうえなく愉しいモーツァルト。

モーツァルト:ピアノ協奏曲20番/23番
ハイドシェック(エリック) モーツァルト ヴァンデルノート(アンドレ)


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やっぱりハイドシェックだと思います (trefoglinefan)
2008-12-10 02:40:13
これが出てから長く経ちますが、今だにハイドシェックでばかり聴いています。他の演奏を聴くと何だか不自然に感じちゃうんです。
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