Moments musicaux

Moments musicaux、楽興の時、すなわち音楽的瞬間。それを享受し、探求する日々の記録。

新譜をリリースします

2010年11月24日 | お知らせ


11月20日(土)の「ショパンの夕べ」で使用した1912年製のヴィンテージ・ニューヨーク・スタインウェイを使用したショパン・アルバムです。この陰影豊かなピアノで、ショパンの音楽と対話し、その心の襞を表現しました。また、珍しい「ワンポイント録音」(Single Stereo-Pair Microphone Technique)を採用しているのも特徴で、ペア・マイク1点のみから捉えているので、ピアノの録音としては実に自然で美しいサウンドになっていると思います。ぜひ皆さまにお聴きいただきたく思います。

収録曲目/24の前奏曲 Op.28、ワルツ第5番 Op.42、ノクターン第8番 Op.27-2、即興曲第3番 Op.51、幻想曲 Op.49(ショパン)
録音:2010年6月23日~25日 群馬県みどり市笠懸野文化ホール[PAL]でのワンポイント録音
発売元:ハーブクラシックス HERB-014

YouTubeで一部試聴できます。



詳細はハーブクラシックスのサイトをご覧ください。お申し込みはこちらからお願いいたします。
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楽譜を出版しました

2010年11月24日 | お知らせ
「ヤナーチェク:ピアノ作品集」(ヤマハミュージックメディア)の校訂・運指・解説を担当いたしました。
Editio Supraphon Praha(チェコ)の全集版に基づいたものですが、自筆譜や初期版の情報なども参照し、詳細な注解を加えてあります。
ヤナーチェクをレパートリーに加えようとされる方に、広くお使いいただきたいと思います(下の画像をクリックしていただくと、Amazonにリンクします)。

 

また、「リスト:クリスマスツリー」(ヤマハミュージックメディア)の楽曲解説も担当しました。

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演奏から学ぶということ

2010年11月24日 | オピニオン
僕は、特に自分が取り組んでいる曲について、他の人の音源や演奏を参考にするということはしない。楽譜を通じて、真っ白な状態で、作曲家とじかに対話したいからである。しかし、一方で、多くの優れた演奏に触れ、その人の演奏のどこが優れているかについて思いを巡らせるようにしている。そして、ある人の演奏に心底魅せられてしまったとき、その演奏がなぜ自分の心を惹きつけたのかを考えずにはいられない。
たとえば、テンポの揺らぎが絶妙だったとしよう。そのとき、彼は何を考えどんなふうにテンポを揺らしたのだろうということを僕は考える。テンポ操作は結果としての現象であって、その背後に、彼なりの根拠が存在する。その「演奏の思考回路」に迫りたいと思う。
このようなテンポ操作(テンポ感)や間の取り方といった要素は、当然のことながら、同じ人の他の曲の演奏において、同じ根拠に基づいて現れるはずである。その根拠(演奏の思考回路)に迫り、音楽の構造に照らし合わせながら、彼が何を考えて演奏しているかという基本的な演奏スタンスを説明できて初めて、彼の演奏から「学んだ」ということになる。ただ素敵だったから真似しましたというのは「学んだ」ことにならないし、そもそも許されないことだと思う。

このようにして、僕は、真似ではなく、ホロヴィッツやルービンシュタインなど多くの演奏家の「魅せるワザ」を学んで盗んできたが、中でも、チェンバロのスコット・ロスの演奏語法には多大な影響を受けた。信じられないほど清らかで生き生きした演奏でバッハの魅力を教えてくれた彼は、紛れもなく僕の心の師の1人である。彼の、まさに今そこで生まれ出ているような音楽は絶品で、絶妙のテンポ操作やリズム感、グルーヴ感が効いている。

クラシック音楽は再現芸術ではあるが、今その場で生まれ出ている瞬間の新鮮な感動を、皆さんと共有したいと願っている。


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ショパンの夕べ(11/20)

2010年11月20日 | コンサート


11月20日(土)19:00より、横浜みなとみらい小ホールにて「内藤 晃 ショパンの夕べ」を開催いたします。お忙しいとは存じますが、皆様お誘い合わせのうえご来聴賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 ショパン:24のプレリュード Op.28
  幻想曲 ヘ短調 Op.49ほか
  (オール・ショパン・プログラム)
 全席自由 3000円
 使用ピアノ:NEW YORK STEINWAY(1912年製)

 主催:Prima Primo
 後援:(社)全日本ピアノ指導者協会、ハーブクラシックス、ユーロピアノ(株)、国際ソロプチミスト東京-桜
 楽器提供:タカギクラヴィア

チケットのお申し込みはチケット申し込みフォームからお願いいたします。
カンフェティ、ホール窓口でも取り扱っております。)



また、10月15日発売の、「音楽現代」11月号に、2ページにわたるインタビュー記事が掲載される予定です。ぜひご覧ください。



↑続きは「音楽現代」11月号で。
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【新着映像】ショパン:プレリュード「雨だれ」

2010年11月20日 | 演奏記録



これは2010年5月22日、東京外国語大学アゴラ・グローバル開館記念式典にてゲスト演奏させていただいた時の映像です。
上田謙太郎さんの撮影・編集による映像で、調律と録音はいつもお世話になっている上野泰永さん。ピアノは、新しく納入されたヤマハS6B。鳴らなかった新品のヤマハが、上野さんの技術で、すばらしい音色で歌ってくれたのは記憶に新しい。



11月20日(土)19:00より、横浜みなとみらいホール(小)で開催する「ショパンの夕べ」(詳細)で、ショパン:24のプレリュード(全曲)を演奏いたします。皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げます。
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