Moments musicaux

ピアニスト・指揮者、内藤 晃の最新情報です。日々、楽興の時(Moments musicaux)を生きてます。

九州コンサートツアーのご報告

2011年08月31日 | 演奏記録
大分平和楽器と熊本ピアノハープ社にて、「ショパンとリスト」というレクチャーコンサートをさせていただきました。
今年はフランツ・リスト生誕200年。リストから見て、ショパンとはどんな人だったのか、2人にまつわるエピソードを交えながら、演奏とともに、私なりの視点で解説させていただきました。演奏・レクチャーともに皆さんに大変喜んでいただき、嬉しく思いました。
レクチャーでもお話ししましたが、リストがショパンに対して抱いていた嫉妬と尊敬混じりの複雑な感情と、それが見え隠れする彼の文章からは、リストの非常に人間的な一面が感じられるような気がします。

大分合同新聞に掲載された案内


大分平和楽器


熊本ピアノハープ社





演奏曲目は、

【Prologue】ショパン=リスト編:歌曲「春」
 ショパン:ノクターン 変ニ長調 Op.27-2
 ショパン:マズルカ イ短調 Op.17-4
 シューマン=リスト編:献呈
 リスト:リゴレット・パラフレーズ(ヴェルディによる)

 ショパン:即興曲第3番 変ト長調 Op.51
 リスト:ペトラルカのソネット第104番
 ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
 リスト:愛の夢第3番
【Epilogue】リスト:あきらめ(Resignazione)S.187a

ご来場くださった皆さま、また、このようなレクチャーコンサートをオーガナイズしてくださった楽器店の皆さま、ありがとうございました。

8月 九州コンサートツアー

2011年08月06日 | 講座
 

大分県と熊本県にて、8月末に、「ショパンとリスト」と題したレクチャーコンサートを開催いたします。リスト生誕200年を記念し、同時代を生きた2人の偉大な音楽家の個性に迫り、2人をより身近に感じていただく、楽しいコンサートです。

♪ 演奏曲目 ♪
 ショパン:ノクターン第8番、舟歌
 リスト:ペトラルカのソネット第104番、リゴレット・パラフレーズ ほか

■8月27日(土)13:00~ 於 大分・平和楽器
 入場無料・要予約 お問い合わせ:平和楽器 097-537-8648

■8月28日(日)10:30~ 於 熊本・ピアノハープ社
 入場無料・要予約 お問い合わせ:ピアノハープ社 096-386-8238

9月11日(日) ヨコスカ・ベイサイド・ポケット

2011年08月06日 | コンサート
母校栄光学園でかつて教鞭をとられた大木章次郎神父によ​るネパールでの教会建設を支援するチャリティーコンサー​トに、学園ゆかりのアーティストとして出演いたします。
8/6現在残席僅少です。チケットご希望の方はお急ぎくださいませ!



聖アンナマリア教会建設支援音楽祭
~大木神父のネパール40年の活動の集大成ともいえる教​会建設を支援するイベント~

2011年9月11日(日) 12:30開場 13:00開演
ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(京急汐入駅徒歩2分、​JR横須賀駅徒歩10分)
全席自由 2900円


第1部
ヘンデル「メサイア」抜粋
栄光メサイアソサエティ合唱団およびアンサンブル
指揮:吉田秀文 独唱:大井哲也

第2部
ヴィンテージ・スタインウェイピアノで聴く
内藤 晃 ピアノ名曲コンサート


第3部
高橋三雄(アルトサックス)カルテット ジャズライヴ
ゲスト:マリア・エヴァ(ジャズシンガー)


【チケットのお申し込み】
聖アンナマリア教会支援の会(音楽祭事務局)
E-mail: hide.kasagi@nifty.com
FAX: 0467-23-6978



第2部 ピアノ名曲コンサートの曲目は下記を予定してい​ます。

 R.シューマン:夕べに(「幻想小曲集」Op.12よ​り)
 J.S.バッハ/M.ヘス編曲:コラール「主よ、人の​望みの喜びよ」(カンタータBWV147より)
 J.S.バッハ/E.ペトリ編曲:アリア「羊は安らか​に草を食む」(カンタータBWV208より)
 M.d.ファリャ:火祭りの踊り
 C.ドビュッシー:月の光(「ベルガマスク組曲」より​)
 F.シューベルト/F.リスト編曲:水車屋と小川(「​美しき水車小屋の娘」より)
 F.リスト:ペトラルカのソネット第104番(「巡礼​の年 第2年 イタリア」より)
 F.ショパン:子守歌 変ニ長調 Op.57
 F.ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60

リクエストにより、昨年「ショパンの夕べ」で使用し好評​だった1912年製New York Steinwayを使用予定です。


皆様のご来場をお待ち申し上げます。

7月30日 神谷 勝(チェロ)@根津教会

2011年08月01日 | コンサート
根津教会での「チェロとピアノの夕べ」、ぎっしり満席になりました。
演奏したブラームス「雨の歌」にもふさわしく、小雨日和。



教会にあるピアノは、ハンマー・弦の交換された形跡のある、50年ほど前のヤマハでしたが、とにかく音がどん詰まりでひどいコンディション。調律の横山ペテロさんが、このピアノから良い声を引き出すべく、あの手この手で開演ギリギリまで調整してくださいました。



現在のヤマハはスタインウェイと似た構造をとっていますが、この楽器の作られた頃は、ベヒシュタインを規範にしたピアノづくりをしており、良い調律・調整を施すと、クリアで純度の高い響きがします。終演後、「あれはどこのピアノですか?」「ピアノは運び込まれたんですか?」と聞かれたお客さまもおられました。

チェロの神谷 勝 氏は、弦楽器職人の方と、古い文献を基に独自の調整を施しているそうで、駒の木目やエンドピンの材質にもこだわりが徹底しています。ピアノ同様、チェロの調整も奥が深いです。この日には、チェロ協奏曲などでたまにしかお目にかかったことのない、チェロの演奏台を持参。



コンサートはとても好評でした。ある方が「チェロのストレートコーヒーにピアノの生クリームが徐々に混ざって、色々な種類のカフェオレになるような」と評してくださいましたが、タイプは違っても面白いデュオになっていたようでしたら嬉しいです。別々の個性が混ざり合うのも室内楽の面白さです。



沢山のご来場ありがとうございました。



追記
コンサートの収益の一部(3万円)を、東日本大震災義援金として日本赤十字社に振り込ませていただきました。被災地の復興を心より祈念しております。