あきじの気まぐれ日記Ⅱ

「あきじ」が日頃、撮影した鉄道・バス・船など
様々な写真などを紹介して行きたいと思います。

若者×お寺×被爆体験

2015年06月07日 | ノンジャンル
昨日6月6日、広島市中区寺町にある本願寺広島別院にて、
「Each feelings 2015 ひだまり ~あなたに伝えたい~」 若者×お寺×被爆体験
が開催されました。
昨年も同様のイベントが行われたのですが、仕事で行けませんでした。
今年は休みだったのでdendonさまと行ってきました。
あまり撮影していない為、文章ばかりになるのもわずらわしいので、
簡単にイベントの内容を紹介します。

Eachfeelingsは玉城ちはるさんが代表を努め、大学生を中心に20歳代の社会人などの
有志で活動されてるピースプロジェクトです。

被爆70年の今年、本願寺広島別院があなたの平和を表現してくださいと題して公募で
集まったイベントが同所で開催されています。
今回は、その一環で本願寺広島別院で行われました。

本願寺広島別院
浄土真宗本願寺派の寺院で安芸門徒と呼ばれる浄土真宗門徒の活動の
中心になる寺院ですね。
意外にもここを訪れるのは初めてでした。

まずは被爆体験談が行われました。
今回は、被爆体験者の方々の高齢化が進み、次世代への継承が課題となっている
ということで、今回は体験者の声をひとりでも多くの方々に聞いていただこうと
毎月6日に被爆者による語り部の会を広島市内のバーで開催している
広島市のバー経営者である冨恵洋次郎さんに協力いただいて行われました。
私自身、被爆体験を聞いたのは小中学生時代の平和学習以来かな?

語り部は森本 範雄さんが当日、お越しになりました。
当時17歳、爆心地から約1.1kmにて被爆されました。
森本さんは当時、学徒動員で呉にある海軍工廠の軍需工場に働きに出ていましたが、
もう少し勉強を続けたかったそうで、そこで見つけたのが小学校の臨時教員でした。
その小学校へ勤めてしばらく後に病気に掛かったため、学校を10日間休みなさいという
診断書が出されて休まれていました。しかし、一週間くらいでよくなったので、
その一週間目の朝、家を出る時に、もう一度病院へ行こうか、学校へ出ようかと
考えたそうです。
学校と病院は反対方向で電停に1両の電車が入ってきた時、無意識のうちに乗った
電車は病院の方向へ行くものだったそうです。
病院前の電停を降りた時に昔の同級生に久しぶりに
会ったそうで、話しながら道を歩き始め、爆心地となる方向へ向かったそうです。
少し歩いたところで向き合って話し始めた時に8時15分を迎えたそうです。
(以下略)
まだまだ書きたいことはあるのですが、当事者が体験した生の声は
胸を突き刺しました。
言葉を噛み締めながら語られた森本さんですが、自分と重なるようにして前に立っていた
同級生の陰で命拾いをされました。本当に辛い思いをされたことと思います。
その同級生の分も生きようと、86才の現在も元気に多岐にわたってご活躍されて
いる原動力にもなっているのだと感じました。

森本 範雄さん、ほんとうに貴重なお話ありがとうございました。

被爆体験談の後はトークセッションが行われました。
玉城ちはるさん、Eachfeelingsのメンバー、冨恵洋次郎さんと
来場者とのトークセッションでした。
トークセッションの内容は被爆体験者の次世代への継承について話し合われました。
映像で残したり、5感を継承していくなど色々な意見が交わされました。
継承していくという事は大事なことですが、直ぐに取り掛かれることではありますが、
難しいですね。


トークセッションの後はさをり織り作家のたけちようこさんのさをり織り体験、
陶芸家藤川稔さんのピースクレイタイルの体験会など行われました。

Eachfeelingsの最近の活動内容も展示されました。

最後に玉城ちはるさんのミニライブが行われました。
ギタリストの尾方護(オガタマモル)さんがサポート

とても有意義なイベントでした。
どう感じるかは人それぞれだと思いますが、
普段の日常生活を含めて平和について少しでも何か得る事が出来たと思っています。

最後になりましたが、玉城ちはるさんをはじめ、ボランティアでスタッフとして
参加されてる学生の皆様、社会人の皆様、その他関係者の皆様
準備から当日まで大変お疲れ様でした。

次回のEach Feelingsのイベントを告知しておきます。

「Each feelings 2015 ひだまり ~あなたに伝えたい~」
日時:8月2日(日曜日) 15:00~
場所:エールエール広島駅南口地下イベント広場
出演:玉城ちはる、佐々木祐滋、Balconny

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2 コメント

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Unknown (indigo liner)
2015-06-09 21:53:09
昨年Eachfeelingsで行われた被爆体験談は足を運びましたが今回はあいにくワタシは行くことが出来ませんでした。逆にあきじさまは足を運ぶことが出来たわけですが、感じ方は人それぞれでしょうけど、心に残ったこと、印象にのこったこと、何かしら感じられたのではないでしょうか。
平和に関する活動は必ずしもこれが答えというのは出てはこないでしょうし、今回の継承についてもそうです。その時々でまた答えは変わっていきますし。それでも、ここから平和を考える文化を発信し、また輪が広がっていく事を願うばかりであります。
この記事のように自身のブログ上で紹介する事も微力ながら情報発信に貢献されてると思いますよ。
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Unknown (あきじ)
2015-06-10 20:47:03
>indigo linerさま
今回の被爆体験を聞いて感じる事はありました。

平和に関する活動はそうですね。今回の継承についてもその時々で
また答えは変わってきますね
ここから平和を考える文化を発信していくことも大事だと思います。

さて8月2日は仕事で行けなくなりましたのでお願いしますわ。
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