明野西JFC監督日記

少年サッカーチーム「明野西JFC」の監督所感、活動予定/結果
(明野西JFCを愛し、応援する人々へ)

書評 「サッカー戦術ルネッサンス」

2009年04月23日 22時51分00秒 | Weblog
六川 亨著 「サッカー戦術ルネッサンス」(発行所 アスペクト) 1,575円

 千葉出張中に買った本です。大分の書店には置いていないと思い、買いました。 湯浅健二、山本昌邦、原博美、風間八宏、各氏他が、戦術についてそれぞれの意見を書いていますが、結論は、個人戦術が勝利の第一条件であり、その上にチーム戦術があるということ。
 日本では、チーム戦術論に明け暮れてますが、本当はその前に個人戦術が重要であるということ。個人的には、その理解こそが、サッカー文化の深み、コモンセンスにもなりうると思っています。
 サッカージャーナリスト湯浅氏は、相対関係の中で、『サッカーは常にバランスが崩れるもの』、それが故に、その局面局面で戦う術が必要になるという考え。
 筑波大学監督 風間氏は、『戦術とは、戦う術であり、一人一人がそれを持つことが重要であり、心技体を含めた考える力』と理解しています。
 日本人はクローズドスキルは上手いが、オープンスキルは下手なのは(スペインの子どもと日本の子どもの例)、敵の存在が欠落した、味方のポジションとスペースのみでしかゲームを見れないことに起因していると彼は考えています。これは、私も納得ですし、指導者として良く考えないといけないことだと思います。
 練習のための練習に終わっていないか? パターン化されていないか? 考えさせているのか? と自問自答したいと思います。