直方市は旧産炭地を構成し最盛期には、アーケードの商店街も人で溢れかえっていた。
街中を流れる一級河川遠賀川が、選炭で濁りぜんざい川ともいわれる時代があった。
やがて川の水が本来の美しさを取り戻すころには、産業の基盤を失った旧産炭地同様に、市内の商店街もシャッター通りに変わりつつある。
遠賀川の河川敷には、春にはナノハナ、チューリップと花々が咲き誇る。
市街から南東の方向に5kmほど行った里山に、のおがた花公園がある四季折々の花が植えられていて
訪れる人に季節の移ろいを感じさせてくれる。
オウゴンオニユリは、漢字で書くと黄金鬼百合と書くらしい。
対馬でしか植生は見られないが、どこにでもいる独りよがりな連中による盗掘などで
自生するものは、ほとんど見られなくなったという。
ここでは木の下にひっそりと咲いていた。
