同じように夏の海が待てないのか、女性達がドライブと魚を楽しみにこの海を訪れていた。
すみませんが遠目に撮らせてくださいとお願いをした。
じゃあ海に入ってみようとおっしゃるので、サンダルを脱いで渚を歩いてもらった。
なま足で寄せ来る波を蹴ってほしかったけど、そこまで厚かましくはお願いできなかった。
空はすでに夏空、梅雨明けの発表は台風1号が通り過ぎてからなんだろうが
すでに、夏は隣に来ている。
「ジィー・ジィーワシワシ・・・・」と、バッテリーが弱ったスターターのようにクマゼミがしりすぼみに鳴いている。
体が暑さに慣れるまでは、あの大合唱はまだ聞きたくない。