283枚の田んぼが海にせり出すように、浜野浦棚田を構成している。
毎年この時期になると、代掻きが終わり水が張られた田が鏡のように空を映す。
日本各地に100か所指定されている、「恋人たちの聖地」でもある。
プロポーズするのに最も適した場所らしい。
しかし、天気に恵まれた今の時期は沖合に沈む夕日を狙い、昼過ぎから多くのカメラマンが集まる。
この日も、午後3時前には場所とりの三脚がずらっと列をなしていた。
ここに初めて来るカップル達は、あたりの異様さに驚いてとても告白タイムどころではなさそうである。
まぁ、それでもこの風景は多くの人を引き付ける魅力がある。
植えられたばかりの稲がやがて背丈を伸ばし、沖合に入道雲が立ち貨物船が通る風景も絵になる。