教科書にものっている金印出土で有名な、福岡市東区志賀島の志賀海神社で、正月の１５日に近い日曜日に歩射祭が行われる。
これは安曇百足（あずみももたり）の、土蜘蛛退治に由来するといわれ病魔退散、五穀豊穣を願う祭事であるという。
胴結締は弓の練習に用いられる俵のことで、これを歩射祭の前日に射手になる若者が、参道を２００ｍ担いで大人になった証を見せる。
担ぐのは１５歳位の若者で、白装束に白足袋姿のいでたちで、およそ１００ｋｇの重さの胴結を
一人の少年が首からダイダイを、紐でつないだものをぶら下げ背負う。
残りの少年達が支える。こうして道中歌を歌いながら、ふらつきながらも参道を歩き始める。
進むごとに、胴結が少年達の有り余る体力を奪い取っていく、動きが鈍くなった時に先輩OBの手がのびるそうやって祭りがすすんでいく。
