あかない日記

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信州紀行 軽井沢20 三笠ホテル

2020-02-03 | 国内・長野


旧三笠ホテル  

 

 

旧軽井沢ロータリーから
北に一直線上に延びる道
 「三笠通り」

新日本街路樹百選にも
選ばれている。

その途中に
「旧三笠ホテル」がある。

旧三笠ホテルは
1906(明治39)年から
1970(昭和45)年まで

営業していた三笠ホテルの
建物の一部を軽井沢町が
保存・公開している施設。


追:耐震補強と
保存補修工事のため
2020年から数年間 休館する。

三笠の名は 
敷地前方の愛宕山が奈良県の
三笠山に似ているところから

有馬生馬、里見弴らによって
付けられた。


“西洋文明の薫り漂う旧三笠ホテル”

三笠ホテルは
東京帝大農学部卒で

日本郵船や明治製菓の
重役を務めていた

実業家 山本直良
(1870-1945)によって

1904(明治37)年着工し
2年後の1906(明治39)年
創業された。

当初 山本直良は 
軽井沢に25万坪の土地を
求め牧場経営を計画するが

土地が適さないことから
これを断念、代わって
ホテル経営を計画している。


なお 作曲家・山本直純
(1932-2002)は 
山本直良の孫にあたる。

この純洋式ホテルは
設計・監督・棟梁が
すべて日本人で

施工も地元の人々が
担当している。

その特徴は 
デザイン的にも優れた技巧が
随所に施されとり

湾曲したブラケット(腕木)
で支えられた軒

太い縁取りの窓枠と
幾何学模様のガラス窓 

階段の手すり 鶴と松を
組み合あせた浮彫の
カーテンボックス等

設計は 岡田時太郎
(1859~1926)が担当するが

辰野金吾の下で
日本銀行本店建設工事に
従事した経歴を持ち

後年は満州で事業家として
活躍した建築家である。

茨城県牛久市の
牛久シャトーの設計者でもある。

牛久シャトー(1903築)

 


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