なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

久し振りの虹

2009-09-26 02:23:55 | Weblog
 いつも通勤は自転車なので、所謂スローライフの仲間に入ると思います。
  歩くペースよりはやや早いけれど、他の人のスピードよりはやや遅い・・・そいう感じのテンポです。
 よほどのことが無い限り猛ダッシュはしません。
  こういうスピードは、多分車の生活に慣れている人には気がつかない事に気がついたり、移動時間がある分自動車の運転では考えていられない事を考えられたりすると言う利点はあります。
 車の場合は時間を節約して移動した分お茶を飲む時間くらいは余裕がある、対して、移動時間=頭のイメージを働かせる時間と言ったところでしょう。
 ともあれ、朝の通勤時間約35から40分で思いついたことなどをまずは頭にメモを焼きつけます。
 これは面白いことに自分で自分に「これは覚えておく!」と暗示をかける、あるいは一種の気合いをかけて置くと意外と忘れないものだし、もし曖昧になっても何かの糸口を見つけると自転車を走らせながら思いついたストーリーを思い出せるものです。
 話の内容はともかくとして、こういう一連の訓練で、仮にボケ要素があったとしてもその顕在化を遅らせることが出来ているような気がしている。

 さてそういう頭の中のメモは、家に帰るまでとどめて置くことも可能だとは思いますが、確実にするためにはこれをパソコンのワードパッドに入力することにしています。
 昼休みとかお茶休みの合間にパソコンに入力しておいて、仕事が終わる前にプリントしておく。
 これが10ポイント活字でA4の紙に1回程度の量があるとなかなかのボリュームですね。
 これをきちんと畳んでワイシャツの胸に畳んで持って帰ります。
  今度はこの紙を無くしてはいけない・・・
 つまり、頭に「きちんと覚えておけ!」と命令したものを、一旦入力して紙に印刷した時点で、最初の命令は消えているのです。
 つまり紙を見れば良いので、記憶に頼らなくても良いから、頭は楽な方を選ぶ。

 こういう能力の極限みたいな事をした人がソルジェニツイン氏でしょうね、紙も鉛筆も所持を認められない流刑囚の生活で長編小説を頭の中に書いて記憶していたのですから。
 だから、繰り返し思い出しながらなぞると言う作業も必要だったらしい。
  マア、私の方はそういうきちんとしたものではないし、量にしてもA4一枚。
 多分話す原稿としても3分もかからない話だろうから、トレーニング・エクササイズみたいなものです。

 ところで今日もそういう原稿を胸にしまって夕方帰宅しました。
  話は横道にそれますが、今朝の天気予報では夜にはところにより雨があるかもしれないとか、そして最近は雨が極端に少ないなどの話がありました。
 予報としては当たったようで、帰り道は傘も帽子もいらない程度ですが細かな雨が降ってきました。
 マア、気持ちが良い程度ですが、この雨は所謂天気雨で丁度夕日が当たって東の空に奇麗な虹が出ました。
 バスの乗客も、渋滞中のドライバーも、子供を前後に乗せたお母さんも、買い物の年配の主婦も・・・殆どの人が見とれて、多分半数以上の人が携帯で撮影していたと思います。
 「ねえ見た?」「見た見た」「奇麗ねえ」「凄いわね」なんていう会話が飛び交っています。
 東の空に奇麗に半円形の虹が描かれている。
  会話を交わす人の顔が皆自然に笑顔になっている。
 「虹を見たから良いことが起こる?」いや「こういう虹を見ることができたのが良いことなんでしょう」。
 携帯に撮った映像をきっと家で家族に見せて虹の話題で一時盛り上がるでしょう。
 そういうことで、今日はプリントした原稿は「虹」のパワーで吹っ飛びました。

 ところで、世代別で小・中・高ぐらいの年代の子供たちはイマイチ反応が鈍いような感じでしたね。
 まさか「あれは空気中の水分・・・光によりプリズム・・・それぞれの波長の違い・・・」などと冷めた目で見ていたわけでもないでしょうが、奇麗な物が空に大きく描かれた虹を見て驚いて欲しかったかな。

 私?、私は「虹とかけてアメンボウと説く」なんてナゾナゾ。
  してその心は「アメンボウ」=雨坊主だからレインボウ・・・チョット寒い感じですね、失礼!(これも自転車で走りながらの一人遊びです)。
 
 久し振りに雨が降って、それが丁度天気雨なので奇麗な虹になりました。
  見た人はほんの一時かもしれませんが、なんだか得をしたような気になったり、ちょっぴり嬉しいい気持ちになったようです。
 こういう気分も久し振りです。

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