なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

大スランプ、小スランプ

2008-02-13 11:44:41 | Weblog
 一時の大スランプはなんとか抜け出したような気はするのですが、またアホな負け方をしてしまいました。
 大きな石同士の捻り合いで、そこの生き死にで一局の決着がつきます。
  かなりのダメ数があり、大石ですから周辺にかなりの手がかりみたいなものはあるのですが、仔細に(素人の範囲で)読んでみると、やはり攻め合いは必至。
 最初に私の石が追われていたのが、逆に相手の石の目を奪って・・・しかし敵もさるもの、包囲している私の石に強硬な反撃。
 これがコウ生きの凌ぎの問題が出現し、尚且つそのコウをかかえつつ相手の大石を取りかけに以下無くてはいけないのだが、そちらも一手寄せコウになりそう
  これが「早碁」で起きてしまった
 このネットでの早碁は概ねNHK杯みたいなルールです
  違いといえば1分の考慮時間
 NHK杯では1分単位で10回の考慮時間ですが、ここではトータル10分の考慮時間・・・多少余裕があるといえば言えますが。
 ともあれ、こういう大型の攻め合いは時間がたくさんあっても難しいです
  素人にとって問題は2つに分けられそうです
 一つは時間があればある程度は読めそうな・・・言ってみれば「事務的」というか単純作業の積み重ねみたいな「量」的な作業。
 もう一つはプロにとってはこれも時間を無視できないかも知れませんが、素人にとっては時間では乗り越えられない「質」を問われそうな作業
 難解な局面では前者の作業も後者的な作業も必要なのですが・・・
  これが囲碁の醍醐味と言うか、早碁の面白さと言うか
 やっている本人のその時の状態はまさに地獄でしょうね(本当は極楽ならぬ”碁苦楽”)
 
 ともかく、大チョンボをやってしまった
  攻め合いの途中でコウを取るタイミングを間違えてしまい、あろう事かコウを繋ぐミスと言うかチョンボ
 ここはあくまでも1手寄せの攻め合いにして、最後に私のダメが全部詰まって当たりを掛けられた時に、半コウを取り返した形が「天下聞かず!」・・・そうなるはずだったのに!!
 これをキチンと整理して分かったのは対局後ですから、「遅かりし由良の助」(古いですが)、「後で気がつく寝○○」(表現が汚い)、「オーバースピリッツミルク」「逃がした魚は鯨みたいに大きかった」何を言っても時間は元には戻りません。
 
 ザルの醍醐味をたっぷり味わうことが出来たというか・・・
   情け無い一局を体験させていただいたというか
 大スランプからは抜け出したような気はしていますが、小さなスランプはその辺に散らばっているようです
 いや「スランプ」という表現事態が大勘違いの「驕り」ですね
  要するに一言で弱いと言ってしまえば実も蓋も無い
 若い頃ならこういう負け方であっても次に何かしら生きるものがあったように思うのですが、この年になると単なる「アホな負け方」みたいな気がして少し寂しいものがあります。
 気がつかないうちに、この反対の経験をしているかも知れないのですから、私らのクラスでは「お互い様」なんだろうなとは思う
  道を歩いていて小石に躓いて転んだわけで、転ぶ原因となった小石に文句を言っているようなものです。
 道には小石はつき物ですし、石が転がっているのに気がついていても転ぶのですし、
 もっとも最近では小石どころか、畳のヘリにでも躓くことがあるのだから、油断の出来ない年になってしまいました。