こんにちは!
(株)あいすくむりの加勢です。
今日はスタッフの「異動」の問題についてです。
スタッフを多く抱えるようになると、経営者として悩み続けることがあります。
それが
「スタッフさんをどうやって使えば成果が最大化するか・・・」
というもの。
僕も
「優秀な人材の採用するためにはどうしたらいいか・・・?」
「採用した優秀な人材をさらに優秀に育てるためにはどうしたらよいか・・・?」
「育てた優秀な人材をどのように使えばより成果は最大化するか・・・?」
いつもそんな悩みを抱えております。
そんな中で、特に気を遣うのが「異動」です。
成果を最大化するに当たり、従業員の異動はどの会社でも行われるものではありますが、場合によっては優秀なスタッフを傷つけてしまい、働く意欲を削いでしまう可能性があるからです。
例として「開発」がやりたくて入社してくれた従業員さんを、販売部に異動させてたい・・・と思ったとします。
そんな従業員さんに対して、異動を宣告するわけです。
自分がやりたくない仕事をさせられるわけですから最悪辞めてしまう可能性があります。
しかし、そんな従業員さんの「開発がやりたい」という想いもしっかり汲み取ることも重要ですが、我々は会社組織として・・・一つのチームとしてより大きな成果を獲得する必要があり、どんなに開発がしたくて入社してきたとしても、販売部に異動してもらった方が組織として成果が高まる・・・という考えがあるのであれば、ここは勇気を振り絞って伝えねばなりません。
問題は「伝え方」です。
では、どのように伝えたら良いのか・・・?
あくまでも僕の経験値からですが「好き・嫌い」と「得意・不得意」の区別をし、従業員さんにお伝えすることが最も良い方法ではないかと感じています。
先ほどの例にあげた「開発」がしたくて入社してくれた従業員さんの場合であれば
「どうせ仕事をするのであれば『開発』という仕事がやりたい」
という考えを持っていると思います。
少し強引に言い換えれば
「開発は好きだけど、他の仕事は嫌い」
となります。
ここで多くの昭和生まれの方は思うでしょう・・・
「仕事に好きも嫌いもあるかー!!」
「嫌いでも仕事ならやれよ!!!」
と・・・。
昭和59年生まれの僕もそう思うのですが、時代はもう「令和」です。
嫌いな仕事は無理してしなくてもOKな時代になりかけているのですよ。
さて・・・
少し話は脱線してしまいましたが重要なのはここからで、従業員の「好き・嫌い」というものと、お客様に価値を提供できる・・・というものは別物ということです。
頑張ってもなかなかお客様に価値を与える(喜んで頂く)ことができないことを「不得意」分野と言い換えます。
分かりやすいのが接客業で、頑張ってお客様に喜んで頂こうと努力をしている人がいたとしても、空回ってしまってお客様に不快な思いをさせてしまうスタッフさん・・・普段の生活で利用するお店にも結構いますよね?
あくまでも個人的な感想ですが、コンビニに行くと結構この手の方が多くいたりします。
きっと、本人は努力をしているのだと思います。
しかしお客様からの評価が低い人・・・。
本人は好きで接客をやっていて努力もしている。しかし、評価が伴わない。
その方にとって「接客」という仕事は「好き」かもしれないですが、残念ながら「不得意」な分野だったのです。
組織を束ねる者としては、従業員ひとり一人の「好き・嫌い」「得意・不得意」をしっかりと見極めることが重要で、各々のスタッフの「好きで得意分野な仕事」を見つけることが出来れば一番良いのですが、そういったものが見つけることが出来ないのであれば「嫌いでも得意な分野の仕事」を見つけ、その仕事をして頂くことが重要なのです。
「好き」な仕事より「得意」な仕事をさせるのです。
商売とは『お客様に喜んで頂き、その喜びをお金に換金する仕組み』のことを言います。
仕事において「お客様に喜んで頂くこと」が最も重要であって、自身が喜ぶことは、ぶっちゃけどうでも良いのです。
でも、どんなに「得意」であっても「嫌い」なことであれば、もしかしたら大きなストレスを感じてしまう可能性が大きくあります。
しかし、お客様や同僚から高い評価を受け、それに伴って感謝をされていると、少しずつでも好きになっていく・・・と言うのが人間というものです。
ただ、どうしてもはじめは大きなストレスがかかると思いますので、それは組織を束ねるリーダーがしっかりとサポートをしてあげる必要があるかと思います。
僕自身もそうでした・・・。
大学時代、学生食堂でアルバイトをしていたのですが、上司から言われた通りに仕事をしていただけなのに
「加勢は笑顔で接客してるから凄くいいよ!」
「加勢が店頭に出ていると、実は売り上げが良くなるんだよ!」
と、お客様や、バイトの雇い主からは非常に大きな評価を頂いておりました。
当時は様々なアルバイトを経験やっておりましたが、とりわけ接客の仕事の評価が高かったですね。
「普通にやっているだけなのに高い評価を受ける分野」と「頑張っていても評価が低い分野」が自分にはあるということを気づかせてもらった良い経験だと思います。
ただ・・・
正直、僕は接客の仕事はめちゃくちゃ大嫌いなので、今ではよっぽどのことがない限りやらないようにしております(^^;
なぜなら僕は経営者ですからね!!
経営という仕事は、よっぽどなことがない限りは辞めたくても辞めれないので、極力仕事によるストレスがかからないようにしておく必要があるからです☆
でも、これはいやらしい話ではありますが黒字会社の経営者の特権です☆
赤字であれば、経営者が「この仕事は好き」とか「これは嫌いだからしない」とか言ってられないですからね(^^;
・・・またまた話は脱線してしまいましたが、
従業員に異動を伝える際、その従業員さんを将来、会社のリーダー的な存在に育てたいと思っているのであれば、
「好き・嫌い」と「得意・不得意」のお話をしてあげた方が成長に繋がると思います。
ただ、表現があまり良くないですが、そうでもない方であれば
「今の君の仕事は、君にとって不得意分野だ!」
なんてことは言わなくても良いと思います。
むしろ・・・
「君の仕事をずっと観察していたんだけど、君は笑顔が素敵だし、同僚とのコミュニケーションもきちんとできている。」
と、「笑顔が素敵」「コミュニケーション能力に長けている」という販売に向いているところを誉め、
「開発の仕事を今まで頑張ってもらっていたけど、次は販売の仕事もしてもらいたい。販売の仕事はお客様と接する場でもあり、お客様の生の声を聴ける。新しい仕事は大きなストレスになると思うけど、間違いなく君の成長に繋がる。」
という「成長」というフレーズを使って異動させる・・・
その際の注意点としては事前に
「君は笑顔が素敵」
「コミュニケーションに長けている」
という、誉めるポイントを事前にちょいちょい小出しで誉めておく必要があります。
普段、全然誉めていない所を辞令のときに褒められたとしても、相手からしたら取り繕った虚言にしか聞こえないですからね。
長くなりましたが、そんな感じで
経営者側は「異動」を伝えるのも、スゴイ勇気と準備がいるんですよ・・・なお話でした。
何かの参考にしていただけたら幸いです。
あと、最近動画を更新しております!
もし宜しければ、そちらの方も見て頂けると幸いですm(__)m
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