こんにちは!
あいすくむりの加勢です☆
ここ最近、大雨が続いておりますね・・・。
先々週の台風19号が日本に上陸した際、東京に単身赴任をしている僕は、超絶ビビッて東京から地元の新潟に逃げようとした結果、高速道路が途中で封鎖され、にっちもさっちも行かなくなり東京に逆戻り・・・。
普段、東京では地下生活をしているのですが
「地下水没」
の4文字が目の前にチラつき、1階にある店舗のソフトクリームサーバーの前で寝て・・・
否・・・。
全然寝れなかったことは記憶に新しいことであります。
でも、本当に多くの被害をだしているここ最近の台風&大雨・・・。
被害を受けた方々には心よりお見舞い申し上げます。
さて・・・
この記事を読んでいる方々はきっと飲食関係の商売と関係が深い方々だと思います。
で・・・
台風&大雨も当然怖いのですが、商売をしている人間にとってそれと匹敵するくらい恐ろしいこと・・・
それが
「売上不振」
の4文字。
我々あいすくむり・・・
というより僕個人ですね☆
僕は過去、ジェラート屋さんを2店舗、クレープ屋さんを1店舗、定食屋さんを1店舗、潰した人間でございます。
すべて「売上不振」が原因でお店を潰しました。
で、こんなオリジナルのアイスやソフトクリームを作る会社を運営しているわけでございますから、潰れていく店舗もたくさん見ているわけでございます☆
ここで、皆さんが気になること!
「売上不振」に喘ぐお店と、そうでないお店。
言ってしまえば
「儲かっているお店とそうでない店の違いってなんなの??」
という素朴な疑問について、あくまでも僕の経験をもとに書かせて頂きます☆
で、僕は過去の記事で「新商品・新サービスの開発」や「情報発信」をはじめ「店舗の立地」などが大切ですよ!
と書いて来ましたが、今日はそれとは違う、もう少し根源的なことを1つだけご紹介します。
まず・・・
「あいすくむりさんに作って頂いたオリジナルソフトクリームを、当店の目玉商品にしたい!」
というお客様は、あえなく潰れて行く傾向が強いように感じます。
いきなりで申し訳ないのですが、僕らの作る商品でガンガン稼ぐ・・・
と言うのは少し難しい・・・と言うのが実態です。
「所詮」という言葉を使ってしまうのは不本意ではありますが、厳しいビジネスの世界・・・。
ここはあえて心を鬼にして申し上げますが「所詮」はソフトクリームなのです。
ソフトクリームは常に脇役。
もしソフトクリームを主役にしたいのであれば「ソフトクリーム」の専門店を作ってください。
先日、お豆腐屋さんが、自社で製造したお豆腐のソフトクリームを作りたいとのことでお問い合わせを頂きました。
そして
「このお豆腐のソフトクリームを看板商品にしたい!」
というお申し出を頂いたのです。
ソフトクリームやアイスを専門に開発・製造をする当社に対するリップサービスで言っているのであれば全然問題ありません。
恐らく、このお豆腐屋さんはリップサービスでそのように言ってくれたのだとその後の会話で感じておりましたが、お豆腐屋さんであれば、原則としてはお豆腐で勝負をしていくべきなのです。
「自社のお豆腐の美味しさを多くの人に知って頂く!」
という目的が仮にあったとします。
で、その目的を達成するために様々な作戦案が立てられます。
その案の中に
「自社の豆腐を老若男女、多くの人から人気が高いソフトクリームにしてご提供し、その美味しさに触れ合う機会を増やしてみたい!」
というものがあったとします。
で、数ある作戦案の中から
「今回は、ソフトクリームを失敗上等で挑戦してみよう!」
という心理状態で臨むのであればなんら問題はありません。
ただ・・・
「お豆腐のソフトクリームを出したら、きっとたくさん売れる!」
「ソフトクリームをご提供するのに全力を尽くそう!」
という、根拠のない自信・・・・というよりもタチの悪い思い込みで多額の資金を突っ込んで失敗してしまう・・・。
で・・・そのままズルズルと引きずって廃業・・・。
こういったケースが、年間何人ものご依頼人とお話をしていると、結構お見受けできてしまうのですよ。
で、気づいたのです。
僕も何店舗も潰してきましたし、たまたま数多くの潰れていくお店を見てきました。
潰れない店舗型の飲食ビジネスで重症なのは「専門性」とその「専門性の中にある多様性」なのです。
例えば、お豆腐屋さんなのであれば、絹ごし豆腐に木綿豆腐、油揚げ・・・
あんまり出てきませんが、きっとお豆腐屋さんならではの商品がたくさんあると思います。
それに加えて、お豆腐のお菓子。お豆腐のお惣菜。お豆腐に関する珍しい商品。
例えばお豆腐専用のふりかけや、しょうゆが売っていても面白いですよね。
しかも、めちゃくちゃたくさんの種類が・・・。
その「お豆腐」という専門の食材をキーワードにし、お豆腐に関するたくさんの商品を揃え、その1つにお豆腐のソフトクリームやアイスがある・・・と言うのがとても望ましいのです。
僕が潰したお店や、潰れていく多くのお店は確かに専門店ではありましたが、ことごとく多様性が少なかったと感じます。
ちなみに・・・
我々あいすくむりの親会社であり、僕の父が代表を務める「加勢牧場」は、実に多様性に溢れています。
搾りたての牛乳を使ったアイスにヨーグルトだけではなく、ケーキや総菜。
地域の企業や農家とのコラボレーションを行い、実に種類は豊富です。
で、毎年増収増益を続け、ここ10年で売上は3倍以上となっております。
搾りたての「牛乳」を軸に、その牛乳から作る様々な商品を作っているだけでなく、グッツまでつくり販売しているのです。
でも、ここまで読み進めた方の中には・・・
「商品が1種類しかない専門店でも、実際やっていけてるお店もあるじゃないか?」
と、思われる方もいるとは思います。
ただ、そういった店舗はもともとはたくさんの商品があり、長い経験と歴史の中で、1種類の商品に絞ってご提供している・・・。
という店舗がほとんどです。
スタートから極端に専門性を絞ってしまうと、万が一失敗したときに修正が難しくなります。
仮にスタートから専門性を極端に絞って店舗展開を行い、成功している店舗があるのだとしたら、よっぽど運が良いか、リーダーがその専門分野のことにめちゃくちゃ精通していて
「絶対に成功する」
という信念のもと、実務に落とし込んでいったか・・・
どちらにしても、商品1本で戦い、勝ち続けることが出来るのは正直言って「カリスマ」です。
あなたは、今の自分自身が持つ知識や技術で「カリスマ」になれる自信がありますか?
何かの参考にいて頂けたら幸いですm(__)m
(株)あいすくむり → http://aisukumuri.com/