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(株)あいすくむり の 売り上げ向上委員会

あなたのお店でしか食べられないオリジナルソフトクリームの開発・製造を通し、売り上げ向上のお手伝いをさせて頂きます。

ブログを引っ越しました

2025年06月07日 | ビジネス

こんにちは!

(株)あいすくむりの加勢です☆

 

gooブログさんのサービスの提供が10月1日で終了に伴い

 

アメブロに引っ越しをさせて頂くことになりました☆

 

 

aisukumuri-niigataのブログ

 

 

今後は、アメブロにて記事の更新をさせて頂きますのでよろしくお願いいたしますm(__)m


開業時に悩む数字(予算)の組立て方

2025年06月04日 | ビジネス

こんにちは!(株)あいすくむりの加勢です。

今日は、これからジェラート店を始めたいと考えている方に向けて、最初に悩む「数字(予算)」の組み立て方についてお話ししたいと思います。

要するに、「売上」と「経費(人件費・家賃など)」のバランスの考え方ですね。

 

 


まずは“人件費”から考えてみましょう。

仮に、
「オーナー報酬として年間500万円欲しい」
と考えたとします。

もちろん、オーナー1人でお店を回せれば理想ですが、さすがにすべてを1人でこなすのは大変なので、

「パート・アルバイトの方を数名雇い、お店は常に2人体制で運営しよう!」

という想定で進めてみましょう。


アルバイト人件費の計算例:

  • 時給:1,200円

  • 労働時間:1日8時間

  • 1日の人件費:1,200円 × 8時間 = 9,600円

  • 週5日営業と仮定 → 9,600円 × 5日 = 48,000円/週

  • 年間(52週) → 48,000円 × 52週 = 約250万円

つまり、アルバイト人件費で年間250万円がかかります。


自分の報酬(500万円)+ アルバイト人件費(250万円)= 750万円

ここに加わるのが、社会保険の会社負担分です。

最近はパート・アルバイトにも社会保険を適用する動きが広まっているため、今回は全員加入を想定し、**会社負担を15%**とします。

  • 人件費750万円 × 1.15 = 約862.5万円

計算しやすくするために、年間人件費を870万円と見ておきましょう。


売上目標の立て方(“人件費の3倍”)

この870万円の人件費をベースに、
売上目標は「人件費の3倍」2,610万円と設定します。

内訳としては:

  1. 原材料費 :870万円

  2. 人件費  :870万円

  3. その他経費:870万円


月・日別の売上目標に分解

  • 月の売上目標:2,610万円 ÷ 12 ≒ 217.5万円

  • 月22営業日と仮定 → 1日の売上目標:約10万円


その他経費の内訳(870万円/年)

月あたりに換算すると:

  • 870万円 ÷ 12 = 72.5万円/月

この金額を以下のように振り分けてみます(例):

経費項目      金額(円)
家賃       200,000
水道光熱費    100,000
通信費      10,000
広告宣伝費    100,000
備品・消耗品費  50,000
借入返済     150,000
その他(利益含) 115,000
合計      725,000

※ 家賃20万円は、売上目標が1日10万円規模なら妥当なラインです。
※ 借入返済は、1,200万円を7年で返済する想定です。


原材料費(原価率)について

原材料費に関しては、

「原価率は必ず33.3%以下に抑える」

という強い意志を持ってください!
気を抜くと、ついつい仕入れや材料にお金をかけすぎてしまいます(^^;


最後に:柔軟な組み立てが大切

今回は「人件費」から逆算して売上目標を組み立てましたが、立地や家賃条件によっては、「その他経費」や「借入返済」から逆算して売上や人件費を割り出すやり方もあります。

状況に応じて柔軟に設計しつつ、**「利益をきちんと確保する数字設計」**を目指してください!


ぜひ、これを予算づくりの参考にしてみてくださいね!


原価率を下げるために・・・

2025年05月28日 | ビジネス

こんにちは!

(株)あいすくむりの加勢です!

今日はちょっとリアルなお話、「アイスの儲け方」について。

商売をする上で何より大切なのは、やっぱり「利益を出すこと」。

いろんな価値観がありますが、利益が出なければ経営は続けられませんよね(^^;

利益を出すために重要なのは「売上を上げる」こと…もそうなのですが、

今回は「コストを下げること」、特に「原材料費(=原価)」に注目してみたいと思います!

 


■ 原価を下げるには?

お店によって状況は違いますが、
「他の人より安く仕入れられるもの」を持っていると、それが“利益を生む強み”になります。

例えばよく言われる「飲食店の原価率は30%」という話。
別に30%にこだわる必要はありません。20%でも、10%でも、40%でも、50%だっていいんです!

ただし、利益を生む「主力商品」に関しては、
ある程度、原価を抑えておくのが大切になってきます。

原価率を1%下げる努力って、実はめちゃくちゃ大きいんです。
でも、開業したばかりのジェラート店などでは、
ついこのあたりの意識がゆるくなりがちです(昔の私もそうでした…笑)。


 

■ うちの強みは「牛乳」

あいすくむりの強みは「牛乳」。

というのも、私は本業が酪農家。
自社で生産した牛乳や、仲間の酪農家から直接仕入れることで、原価をグッと抑えられています。

この「安く入手できる食材」を持っているのは、利益を生み出す大きな武器。

ただ、みんながみんな牛乳を作ってるわけじゃないですよね(笑)

そんなときに大事なのが「人とのネットワーク」です!


 

■ ネットワークが生き残る鍵!

最近では、卸業者を介さずに製造会社と直接取引できることも増えてきました。
でも、そういう会社って意外と営業が得意じゃない…。

だからこそ、自分から声をかけるのがポイントなんです!

商談会に出てみる、知人に紹介を頼んでみる…
こういったアナログな動きが、仕入れコストを抑える大きなカギになります。

今の時代、そういう行動力がないと、なかなか生き残っていけないと実感しています。


 

というわけで今日は「アイスで利益を出すために大事な“原価”の話」でした!
参考になればうれしいです♪


JA全農の広告に思うこと

2025年05月17日 | ビジネス

こんにちは!
あいすくむりの加勢健吾です。

最近、JA全農の広告が話題になってますね〜。

 

「ごはんお茶碗1杯の価格は約39円。
菓子パン:約160円、カップ麺:約180円、ハンバーガー:約200円。
それでもお米は高いと感じますか?」

という内容で、お米の価値について問いかける広告だったんですが、SNSではいろんな意見が飛び交っています。

ちなみに私、米農家ではないですが、酪農を本業にしていて、新潟県長岡市(旧わしま村)で商売をしている関係から、まわりにはお米を作っている友人・知人がたくさんいます。

で、「お米って高いのか、安いのか」って話になると、個人的には
「いや、お米はもっと評価されるべきだよね」
と思ってます。

ただ今回は、その議論はいったん置いといて…

「なぜこのタイミングで、あえて炎上しそうな広告を出したのか?」
ってところに注目して、ちょっと考えてみたいと思います。

 

■ 本当に何も考えずに出したの?

「高いのか安いのか」っていう価格の話だけならともかく、
パンやカップ麺、ハンバーガーと並べて比べるのって、正直ちょっと挑発的ですよね(笑)

ネットでも「火に油注いでるじゃん!」って声が結構ありました。

でも、もしかしたらこれは
「わざと炎上を狙った広告」だったのかも?
と思ってます。

広告の世界では、「炎上=失敗」ではなく
「ちゃんと議論が起きる炎上=成功」と捉えることもあるんですよね。

もちろん、人を不快にさせるだけの炎上はダメです。でも今回みたいに、
「お米の価値をもう一度考えるきっかけになる」
という意味では、意図的な仕掛けだった可能性もあるんじゃないかなと。

 

■ これからお米の価格はどうなるの?

個人的な見立てですが、
「もう、5kgで2000円くらいの価格には戻らないんじゃないかな」
と思ってます。

というのも、これまでのお米の価格って、ちょっと安すぎだったんですよね。

よく言われる「米農家の時給10円」って表現、ちょっと大げさではあるけど、
それでも「農業って割に合わないよね」って感じてる人は多いはず。

今回の広告は、そういう農業の現実を「消費者にも知ってもらいたい」という想いがあったのかもしれません。

 

■ 「米づくりは尊い」だけでは続かない

ここからちょっと本音を言うと…

「米づくりは大切」「米農家を守ろう」という声はすごく大事です。
でも一方で、「補助金ありきで、改善しないままやっていこう」みたいな流れには、ちょっと違和感もあります。

これからの農業って、もっと

  • 経営感覚を持つ

  • 効率化する

  • 付加価値をつける

  • 消費者とちゃんとつながる

みたいな方向に進まないと、持続していかないと思うんです。

 

■ 最後に

今回のJA全農の広告は、確かに炎上気味でしたが、
「日本人にとって当たり前すぎて見えにくくなっている“お米の価値”」
について、改めて考えるきっかけになったなと思います。

こういう広告をきっかけに、
生産者も消費者も一緒に、お米や農業の未来について考えられたらいいですよね。

 


『農家からB品を仕入れてジェラートを作る』は失敗しやすい

2025年05月13日 | ビジネス

 

こんにちは!
(株)あいすくむりの加勢です。

「農家さんからB品の農産物を買ってジェラートを作りたい」
「頑張る農家さんのためになるし、フードロスの解決にもつながるはず」

――そんな素晴らしい理念を掲げて、ジェラート店を始める方がたくさんいます。
実際、それはとても意義のあるチャレンジです。

ですが現実には、うまくいかないケースも少なくありません。
もちろん、成功している方もいますが、多くの場合、思い描いた通りには進んでいないというのが実情です。

なぜか?

主な理由は2つあります。
1つは、「B品の農産物とはいえ、実は意外と安くない」ということ。
もう1つは、「農家さんとの密な関係づくりには時間と労力が必要で、製造や店舗運営と両立するのが難しい」ということです。

実は私自身も、この理念を掲げてジェラート店を立ち上げ、そして失敗した経験があります…(´-ω-`)

 

順を追ってご説明します。

まず、B品野菜が“安くない”理由。それは 移動コスト です。
まとまった量が手に入るときもありますが、タイミングによっては少量しかないときもあり、そのたびに農家さんのもとへ足を運ばなくてはなりません。
時間もガソリンも使い、非常に効率が悪い。
これが「B品でも高くつく」と言われるゆえんです。

 

次にコミュニケーションの問題。

人と話すのが好きな方にとっては、農家さんとの交流はやりがいにもなりますが、最近ではSNSやメール中心の時代。
「対面でのやり取りが苦手」という職人さんや農家さんも増えてきている印象です。

しかも、農家さん側からしても「悪くはないけど、正直ちょっと面倒…」と思っている人が多いのも事実です。
仕入れる側はまだしも、提供する側が「面倒だな」と感じてしまえば、継続的な関係は築けません。

ここで大事なのが、「B品は安く買える」という思い込みを捨てること。
むしろ「少量でも、ちゃんとお金を払って買わせていただく」くらいの意識が必要です。

今の時代、農業経営で運営できている農家さんは経営者としても非常に優秀です。
B品といえど、すでに“加工用”として他企業と取引していることも多く、本当に捨てるレベルの農産物は、品質的にジェラートには使えないケースがほとんどです。

 

つまり、「少量しか買わないのに、値下げ交渉してくる上から目線の人」に提供する必要は、農家さんにはないのです。

ここで重要になってくるのが 人間関係 。
でも、製造・接客・農家との交渉を、すべてオーナー一人でやるのは、どう考えても無理があります。

だからこそ、チーム で取り組むことが必要なのです。

 

とはいえ、最初からチームを組んでスタートするには、当然ながら 予算 の問題が出てきます。

もし、「農家さんからB品を買ってジェラートを作りたい」という思いが強いなら、まずは家賃のかからない場所で、営業日数や営業時間を絞ってお店をスタートするのがおすすめです。

「まずは小さく始めて、理想に近づけていく」
この順番を間違えなければ、きっとあなたの想いも形になっていくはずです。