(株)あいすくむり の 売り上げ向上委員会

あなたのお店でしか食べられないオリジナルソフトクリームの開発・製造を通し、売り上げ向上のお手伝いをさせて頂きます。

飲食店の運営に向いている人と、そうでない人。

2019年02月17日 | ビジネス

こんにちは!

(株)あいすくむりの加勢と申します。

今日は「飲食店の運営に向いている人とそうでない人」についてお話したいと思います。

我々あいすくむりは、多くの飲食店様とお取引をさせて頂いており、それらの飲食店の経営者や店長さんとやりとりをさせて頂くことが多い仕事となっております。

時には、実際にユーザー様の店舗に赴き、販売のご指導をさせて頂くこともあるのですが、多くの店舗様を見てくると色々なことに気づくのです。

その1つが

飲食店の経営者や店長に向いている人とそうでない人がいる・・・

ということです。

先日、残念ながら廃業となった店舗様があるのですが、そのお店はとある製造業で成功した社長さんが、趣味の延長で営む飲食店だったのです。

で、その社長さんから

「自分のお店でしか食べることのできないオリジナルのアイスクリームをご提供したい」

とのことで当社にご依頼を頂き、お手伝いをさせて頂くことになりました。

で・・・

実際にお店に赴き、色々とお話をさせて頂いたのですが、そこで気づいたことが、その経営者の方がめちゃくちゃワンマン経営をされる方で、スタッフの方々も

「また社長の暴走がはじまった・・・」

と、いうような感じで、社長の指示に対して渋々仕事をしているような感じだったのです。

当時の僕は

「ワンマン経営は決して悪いことではない。むしろ会社を大きくする人間はワンマンくらいでないと務まらない。」

という価値観を持っていたので、さほど気にすることはありませんでした。

しかし・・・

残念ながら、その後、そのお店は売上不振が続き最終的には「廃業」となってしまったのです。

社長さんも色々と大変だったと思うのですが、

「中途半端な気持ちで飲食店なんてやるもんじゃないな」

と、苦笑いを浮かべておりました。

ただ、本業がしっかりされている方だったので、数千万円のお金を失ったくらいで済んだようです。

 

続いて別の店舗様のお話です。

この店舗様も、我々のユーザーの1つだったのですが

「商品の値段が高いから、もっと安くして」

という、ご相談を頂いたのです。

ただ、結局折り合いがつかずに取引をストップさせて頂いたお店になります。

そのお店のオーナーは小売業で大成功された方で、僕も1度しかお会いしたことがないのでどういった方なのかはよく分からないのですが、ここのお店の店長を任された方が、なかなかサイコパスな人物だったのです(^^;

僕には決して無礼な態度をとることはなかったのですが、そのお店のスタッフさんにたちに対する態度が、まるで召使を顎で使うかの如く横柄な態度で、挙句にソフトクリームの販売指導に伺ったうちの会社のスタッフに対して

「事前の打ち合わせとか普通あるでしょ? なんで時間ギリギリに来るの?」

と、烈火のごとく怒鳴りつけたのです。

午前10時に伺う約束をして、その5分前にお客様のもとに伺ったら怒鳴られたそうです。まあ、気持ちは分からなくはないですが、どんな理由であれ怒鳴ることは間違っていますし、事前に打ち合わせをしたいのであれば「先に打ち合わせをしたいので30分前には来てください」という一報があって然るべきだとも思っております。

案の定ですが、オープン直後は物珍しさから多くのお客様に来て頂いておりましたが、残念ながらしばらくすると急激に売上が低迷し、その店長さんはオープン3カ月でクビになってしまいました。

 

最後にもう1店舗ご紹介させて頂きます。

とても腰の低い社長さんが運営する店舗で、その奥様が店長を務めるお店になります。

ちなみに、このお店を運営するオーナーさんも本業は別にあります。

ただ、先ほど紹介したお店の責任者の方々とは違い、いつも笑顔で接してくれて、とても感じが良いのです。

スタッフとも仲が良く、冗談を言い合うような仲です。

お店も順調・・・なのかは実際に財務諸表を見ているわけではないので分からないですが、定期的にご注文を頂いておりますし、僕から見ても順調な店舗運営をされているにように感じます。

 

さて・・・

ここまでのお話をまとめると、各々の事業で成功を収めている『経営を熟知したオーナー』が副業でやっている飲食店・・・というのは同じなのですが、運営が上手くいっていない店舗と、その逆に上手くいっている店舗があり、その差はどこにあるのか・・・?

というものを考えてみたいと思っております。

で、これはあくまでも僕個人の感想ではありますが、スタッフさんに優しいオーナーさんや店長さんが切り盛りしている店舗は相対的に長続きしているように感じます。

その逆に、ワンマン体質のトップダウン型の飲食店は、ちょっと言いにくいのですが上手く行っていないことが多い・・・ように感じます。

重複しますが、あくまでも僕個人の感想です。

このことを僕なりに整理したのですが、やはり飲食店はサービス業であり、お客様と密に接するスタッフさんが「幸せ」であるのはもちろんですが「成果を出したら自分のお給料に反映されるような環境下」でないと、お客様に素晴らしいサービスがご提供できずくすぶってしまう・・・という形になってしまうのではないか・・・と思うのです。

先ほどご紹介した1つ目と2つ目の店舗のオーナーや店長は、完全にトップダウンで指示をだしており、スタッフの方々に

「よりお客様に喜んでいただけるためにはどうしたら良いか?」

というような、意見を求める場すら与えていない感じでした。

現場に立たないオーナーや店長が、

「こうしたらお客様は喜ぶだろう!」

という思い込みだけ商品やサービスを作り、現場で働くスタッフの意見を一切受け付けないで話を進めるのです。

確かに製造業のような一連の『作業』であれば、「仕組み」や「マニュアル」を作り、それに沿わせた形でスタッフを動かして、更にはトップダウンで物事を進めても、スタッフさんはイヤイヤ仕事をするかもしれませんが、お客様がそんなイヤイヤ仕事をするスタッフの姿を見ることはありません。

しかし、飲食店はその一瞬一瞬で判断しなければいけないことが多く、特に始めたばかりの小さなお店はたいていバタバタしているもので、そのバタバタを経験しながら多くのものを覚えていくのですが、指示を出すオーナーや店長と、最前線でお客様と接するスタッフさんとがうまく連携を取れていないと、何度も同じミスを繰り返し、ずっと同じようなバタバタが繰り返されているように感じるのです。

言い換えれば、組織としての成長が遅いのです。

 

まとめますが、自分たちが他の事業で成功した「成功法則」を活用して飲食店を運営してしまい、結果として上手くいかなかった・・・。

というものなのではないでしょうか。

そして成果を上げている飲食店のオーナーや店長は、まずは最前線でお客様と接するスタッフさんとの連携がしっかりと取れております。

すなわち、組織としての指示を出す側と、指示を受ける側の上下関係はあったとしても、人間同士に上下関係はなく、和気あいあいと、楽しい職場を作れる人が、結果としては飲食店などのサービス業のオーナーや店長のような責任者に向いているのではないか・・・。

と思うのです。

 

何度も言いますが、あくまでも僕個人の感想なのですが、多くの飲食店とやり取りをしていて気づいた点ではありますので、何かの参考にして頂ければ幸いです。

 

 

(株)あいすくむり → http://aisukumuri.com/


保健所とドンパチしてしまった件。

2019年02月04日 | ビジネス

こんにちは!

(株)あいすくむりの加勢です。

今日は「保健所とドンパチをしてしまった件」についてお話したいと思います。

飲食店の運営をしていると、必ずお世話になるのが「保健所」です。

昨年、とある企業から

「新規事業でジェラート店をやりたいのだけど、わからないから手伝ってほしい」

と、コンサルタントのご要望を受け、色々と折り合いがついたので引き受けさせて頂く運びとなりました。

で、店舗の場所や機械の選定、施工業者を決定し、クライアントの会社の担当の方が保健所に赴いたのですが、まあ大変だったみたいです。

※ちなみに僕はその日、同行はしておりません。

何が大変だったのか・・・。

「保健所」さんとのやりとりをしたことがある人はよく理解できると思うのですが、やはり「保健所」さんは「細かい」のです。 実際、細かくないといけないので、僕はそれは悪いとは口が裂けても言うことはできません。むしろ、きちんとお仕事をされているので、凄く立派なことだと思っています。

問題は、僕のクライアントの担当者の方。

「絶対に印象を悪くしないでください。保健所の担当の方も細かいことを言いたくて言っているのではなく、あくまでも決まりなので言ってくるんですよ。」

「で、保健所の方も人間です。こちらが好戦的な態度をとってしまうと、相手方も敵対してきます。それはお互いのためにはなりません。」

「保健所の担当者の方の意見をしっかり聞いて『全力でご指導して頂いた通りにさせて頂きます』と、最後に言ってください。」

と、お伝えしたのですが、結局

「なんで他のジェラート屋がやっているのに、うちの店ではダメなんだよ!」

「保健所の言うとおりにしてたら、金がいくらあったって足りねーよ!」

と、ドンパチをしてきてしまったらしいのです・・・。

 

気持ちは凄くよく分かるのですが、ここは我慢して欲しかったですね。

まあ僕もお金を頂戴しておりましたし、この事態を収束させないと前に進めないので、仕方なしに代行として、僕が保健所に行ってきました。

で、なぜか僕が

「申し訳なかったです! ウチの担当者も反省しておりました。で、この件に関しては私に一任されたので、代わりに対応させて頂きます。」

と、謝罪をしたのです。

まあ、取り合えず円滑に終わらせて、ようやく次のステップに進めるようにはなりました。

ただ・・・

小一時間ほど保健所の方とお話をしていたのですが、僕のクライアント様が怒りたくなるのもすごくよく理解できました。

無駄なアドバイスをしてくるのですよ。

「ここに窓をつけて、お客様にアイスを作るところを見せた方が良いのではないですか?」

「○○にあるジェラート屋さんは、こいった所に商品を卸しています。初めからそういうことを考えた建物の作り方をした方が良いのではないですか?」

などと、マーケティングのことをアドバイスしてくるのです。

衛生管理のことや、食品衛生・乳等省令のルールのことをアドバイスしてくれるのであれば全然問題ないのですが、商品の提供の仕方や建物のレイアウト、卸先のことなど「保健所の職員」という立場の人間がアドバイスしなくても良いところをクドクドとアドバイスしてきたのです。

しかも、浅はかな素人の考えを永遠と述べてくる・・・

「こっちに入口を移して、イートインができる場所をもっと広げた方がいいんじゃないですか?」

「スターバックスのようなコーヒーなんかも売った方が喜ばれますよ。」

「看板はここよりも、こっちに設置した方が・・・」

と、どうでも良いアドバイスが永遠と続くのです。

・・・

・・・

・・・全部言い返せる。

・・・そうしない理由。そうできなかった理由。

 

ただ、相手方も

「良かれ」

と思ってアドバイスをしてくるのです。

で、こちらもクライアント様のために、保健所の担当者の方のどうでもよいアドバイスに対して

「そうですね~」

「確かに、それは考えていなかった」

と言いながらメモをとる・・・。

我ながら、よく我慢したと思っております。

ただ、本音を言うのであれば

「お前よりもずっと多くのことを考え、限られた予算とスペースでやろうとしているのに、好き勝手なことを言ってくるんじゃねーよ!」

と思っておりました。

ただ、最後にはきちんと

全力でご指導して頂いた通りにさせて頂きます!

と、言ってきましたよ!

「オレ・・・偉い! よく我慢した!」

と、自我自賛しております。

 

この一連の話を聞いて

「衛生面のことはさておき、マーケティングのことも保健所に指導してもらった通りにするの?」

と、疑問に思う人がいるとは思うのですが、そんなことはありません。

頂いたアドバイスに対して、しっかり考慮し、実際にやろうとする態度を見せることにより、信頼に値する人間であることを演出することができるのです。

「あなたからのアドバイスをもらって、本当にそうしようと考えたけど、よくよく考えてみたら○○という理由があってできなかったんです。」

という風に、相手の意見やアドバイスをきちんと受け取り考慮をする。でも、色々な理由があって実際にはできないけど、より様々な視点で物事を考えることができました。あなたのお陰でより良いお店が完成しそうです!

という姿勢をきちんと見せることによって、人間関係が構築され、許可などもスムーズに所得しやすくなる・・・と、あくまでも感覚的なものではありますが、僕はそう思っております。

保健所に行く・・・

となると、やはり移動時間も含めると半日作業になります。

お互いいがみ合ってしまうと、人間ですから気持ちよくOKを出しにくくなってしまい、結果として訪問回数が増えてしまうのです。我々が行っていることはビジネスで、多くの時間を取られてしまうことは非常に非効率であり、それらはコストになります。感情に流されて無駄なコストをかけてしまうことは、なるべく避けなければいけません。

これは保健所さんに限ったことではなく、様々な業者さんとのやりとりでも同じです。

僕は保健所の方には怒ったことはないのですが、過去、何回か業者さんにぶちギレてしまい怒鳴り散らしたこともあります。

まあ、その後の仕事に支障が出てしまい、やりにくいことこの上なしでした・・・。

どんなにイライラしても、ぐっとこらえて円滑な仕事をしていただければ良いと思う出来事でした☆

 

何かの参考にしていただけたら幸いです。

 

 

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