(株)あいすくむり の 売り上げ向上委員会

あなたのお店でしか食べられないオリジナルソフトクリームの開発・製造を通し、売り上げ向上のお手伝いをさせて頂きます。

効率良く売上を一気に向上させた和菓子屋さんのテクニック!

2024年04月26日 | ビジネス

こんにちは!

あいすくむり の加勢です☆

このブログは「あいすくむりの 売上向上委員会」 というタイトルになっております。

なので、今日は、僕が

「これはスゴイ!」

と思った、売上を上げるためのテクニックをお伝えしたいと思います!

 

このブログを読んでくださる方は、アイスビジネスを含む「飲食店ビジネス」を既に行っている方・・・

もしくはこれからそういったビジネスをスタートしたいと思っている方が読んでいる・・・と思っております。

そんな人にぜひ聞いて頂きたいお話です!

 

「売上向上」は、全ての飲食店をはじめ、ビジネスマンの目標だと思います。

ただ・・・

例えば本屋に行って、売上を上げるためのテクニックを学ぼうとすると

本当にたくさんのことが書かれていて、何から手を付けて良いのか分からないのが多くの人の本音だと思います。

私も、かれこれ15年飲食ビジネスを実務で行っており

ジェラート店をはじめ、クレープ店、定食屋、イタリアンレストラン、ソフトクリームと大判焼のお店、洋菓子店など

様々な飲食店ビジネス行い、成功したものもあれば、大失敗したものも多々あります。

さらには、コンサルタント業 としても、様々な飲食店様を裏側でサポートしている経験があるのですが

その経験の中で、効果の高いテクニックもあれば、低いものも多々あります。

 

しかし、今回は、自分のお店で経験したことでもなければ、お客様が行った秘策でもなく・・・

たまたま近所の和菓子屋さんが実行していた

効率が良い売上を向上させるテクニックをお伝えしたいと思います。

 

が・・・

そのテクニックをお伝えする前に、一般論を書こうと思いますが

「売上向上」に最も効果的な対策を2つ挙げるとするならば「広告宣伝」と「売場を増やす」だと私は考えております。

お金がかかりますし、どの媒体を使用するかや、どこに出店するかで

効果の高い・低いがありますが、間違いなく速攻性があります。

なので、タイムパフォーマンスとして考えると、多少お金をかけてでも宣伝&売り場を増やすことが効率が良いと言えます。

 

ただ・・・

「それは分かるが、あまりコストをかけられない」

というのが、本音だとも思います。

では、コストをかけないで「広告宣伝」と「売場を増やす」ためにはどうしたら良いかを考えてみてください。

 

無料、もしくは低コストで「宣伝」をするためにはどうしたら良いか?

無料、もしくは低コストで「売場を増やす」ためにはどうしたら良いか?

 

特殊過ぎて参考にならないかもしれませんが、我々の会社 「(株)あいすくむり」を例にしたいと思います。

我々あいすくむりは、ブログの記事を書いたり、YouTubeの動画を作成してアップロードしたりしています。

ブログは平均すると、毎日100人くらいの方から読んでもらっていますし、YouTubeにいたっては月間2万再生くらいしてもらっています。

もちろん、無料で記事を書かせて頂き、無料で動画をアップさせて頂いております。

 

手間はかかりますが、1円も出していませんし

YouTubeにいたっては、毎月少額ですが、Googleさんから広告費まで頂いているくらいです。

宣伝効果としても非常に効果は高く、結果として

お客様が増え、売り場も増え続ける・・・という良いスパイラルが回っています。

ただし、これは当然ながら手間もかかりますし時間もかかりますが、金額的コスト面から見たら非常に効率が良いと思います・・・。

 

が・・・

この記事を読まれている多くの人は

「ブログ記事や動画にそんなに時間を費やせない!」

「そもそも、文章を書いたり、人前で喋るのが苦手!」

と、思う人も多いと思います。

多くの人が情報発信に挑戦し、そしてほとんどの人が脱落していきました。

私が言うのもおこがましいですが、それだけ情報発信を継続して行うことはとても難しいことなのです。

 

そこで・・・

情報発信のように難しいことをせず、タイムパフォーマンス & コストパフォーマンス共に両立ができ

さらにはきちんと売上が向上する、実に都合の良い手法を

悔しいですが近所の和菓子屋さんがやっていたのですよ!!!

はじめて聞いたとき

「はぁぁぁ、そう来たか!!!」

と、感動したくらいです☆

 

その和菓子屋さんですが

もともと運営している店舗の他に、近隣の道の駅や、観光地などの集客スポットで、ブースを設けたりテントを張ったりして和菓子の出張販売を行っています。

それで、1人の販売員が店頭に立って6時間、出張販売を行うとのことなのですが

「売り子さん1人につき、6時間で25,000円(1時間あたり 4,166円)以上の売上が上がるのであれば平日でも出店するようにしているんだ」

と、和菓子屋さんの社長がおっしゃっていました。

 

平日でも出店を続ける・・・というのは、実はとてもポテンシャルが高く

「道の駅や集客スポットで出店したい!」

と、手を挙げる多くの企業は

土日祝日の集客が大勢見込めるときのみに出店を希望されることが圧倒的に多いのです。

結果、平日はの出店希望は少なくガラガラなんです。

でも、道の駅や、観光スポットの運営会社からしたら

「平日でも出して欲しい」

というニーズがあるらしく

※もちろん場所にもよりますが。。。

そういったニーズに応えることで、結果として休日でも良い場所をもらえるとのことです。

店舗運営は「場所(立地)」で、売上が大きく変わりますので、立地条件が良い所で販売できるのは、とても大きなメリットになります。

 

ここで問題になるのは「人員」ですが

そこの和菓子屋さんは 60代、70代の元気のイッパイの奥様方をパートとしてお雇いしているとのことでした。

さらにそういった奥様方は、最低時給でも元気イッパイに働いてくれるらしく

さらには平日の観光スポットや、道の駅には年配の方が大勢来ており

結果、同じ世代の人同士で、会話も弾みやすいのだとか・・・。

 

また・・・

販売員1人あたり、6時間で 25,000円を上げてもらえれば、十分おつりが出るくらい利益が出るそうです。

 

売上  25,000円

家賃  -5,000円(売上の20%と仮定)

人件費 -6,000円(時給1,000円と仮定)

原料費 -9,000円(販売額の36%と仮定)

利益 5,000円

 

ザックリ計算でこんな感じになり、1日5,000円程度の利益が出るそうです。

※もちろん 5,000円がそのまま利益になることは無いですが、普通に営業してても赤字にはならないとのこと。

 

で、良い立地条件を頂いた状態で、土日祝日で大幅な売上を出す・・・というスキームなんだとか。

 

もちろん、「売場を増やす」からの、自分たちのお店の「宣伝広告」も同時に行っており

しかも、年配の方の雇用だけでなく、臨時の販売ブースで働いてくださるパートの奥様方が

「仕事が楽しい」「仕事が生きがい」

と、思える場を創っているという事。

 

さらに、面白かったのが

その和菓子屋の社長が、同時に3つの出張販売を行っていた・・・

ということです。

オープン前の設営と片付けを、社長自身が行い、

パートの奥方は、時間になったら売場に来て、時間になったら帰るだけ・・。

面倒な搬出入はしなくてOK!

という、やり方をしていたことでした。

 

分かりやすく書くと

・Aという売り場では 9:30に開店準備。 10:00 ~ 16:00 の営業。 16:30に撤収。

・Bという売り場では 10:30に開店準備。11:00 ~ 17:00 の営業。 17:30に撤収。

・Cという売り場では 11:30に開店準備。12:00 ~ 18:00 の営業。 18:30に撤収。

 

というスケージュールで、準備と跡片付けを、時間差を作って社長自身が各売り場を回って行っていたのです。

 

僕は、この話を聞いたときに

「スゴく頭がイイやり方ですね!!!!」

と、心の底から感銘を受けたので、記事にした次第です!

 

出店という形で、自社の店舗の「広告宣伝」を行いながら「売場を増やす」ことを行い、

時間差を作って、同時に3つの集客スポットで、臨時販売を行う・・・。

 

実に素晴らしいスキームだと思いましたので、参考にしてみてくださいm(__)m

 

 

 

あいすくむり →  株式会社あいすくむり|オリジナルソフトクリームの開発・製造 (aisukumuri.com)

 

 

 

 

 

 

 


赤字店舗の経営改善3

2024年04月08日 | ビジネス

こんにちは!

あいすくむりの加勢です☆

ようやく子供たちの春休みが終了しました(^^;

可愛い我が子と言えど、毎日ずっと家にいられると、鬱陶しく感じてしまうもの。。。

そんな春休みも無事に終了し、今日から僕も仕事モード全開でやりたいと思います!

 

そんなこんなで、前回の記事の続き

赤字店舗の経営改善1 - (株)あいすくむり の 売り上げ向上委員会 (goo.ne.jp)

赤字店舗の経営改善2 - (株)あいすくむり の 売り上げ向上委員会 (goo.ne.jp)

になるのですが、今回から実際、我々あいすくむりが運営していた店舗(現在は、あいすくむりの関連会社が運営しています)である「甘味処 六」の「がっかりポイント」を洗い出し

どのように改善をして、収支のバランスを取るかと言う具体的な改善計画についてお話していきたいと思います!

 

まず、改善点として・・・

これが、お客様の位置から見える店舗内になります。

基本的に物が多いのです。

お客様は、この状況を見て「汚い」なんてことは言いませんが、実際は良く思わないでしょうね。。。

もちろん「気にしない」というお客様もおられます。ただ、忘れてはいけないのは気にするお客様もいるということです。

お客様から見える場所は、いくら作業スペースと言っても、物を最小限にして、整理整頓を行う必要があります。

掃除道具や洗剤などは、必ず目隠しをして、お客様の目に触れないところに置かなければいけません。

当然、お客様から見えないところであっても、整理整頓は必要なのですが

お客様の位置から見える場所が、このような状況・・・

というのは、「がっかりポイント」を 見つけて改善する以前の話で

そもそも整理整頓が出来ていない店舗には

「お客様が気持ちよくご来店できるための準備」

が整っていない状態と言っても過言ではありません。

 

なので、まずは整理整頓を行う・・・

という作業からスタートなのですが、実はいきなり整理整頓を行っても

恐らく時間が経つと、すぐに元通りになってしまうのです。

 

だからこそ

① このお店で何を売るのか? 

② このお店ではどんな作業を行うのか?

③ 「①」「②」を行う為に必要な道具や備品は何か?

④ 「③」の 配置や置く場所は?

 

と、スタッフ全員で①から順番に決める必要があるのです。

ただ・・・

「①」と「②」については、いきなり集まってパッと決めてしまってはダメだと感じています。

これについては賛否両論あるかと思いますが、僕個人の意見を書かせてもうあるのであれば

すぐに決めようとすると、その場で出たアイディアが なんとなく良くて話が盛り上がり

半分ノリで決めてしまったり

役職が上の人の意見が強くなり過ぎるので

各スタッフが1~2週間くらいしっかり熟考した上で

話し合いの場を設ける方が良いかと考えています。

 

↑ これが実際にスタッフの意見を吸い上げたリストの一部ですが

こうしてリストを作り上げ、スタッフ全員が納得&変更後のイメージを共有して見落としが無いかを確認し

後は実行あるのみです。

今回、「甘味処 六」の変更事項について、新たにスチームコンベクションオーブン&コールドテーブル (浮いている機械があったのでそれらを活用します)を導入る運びとなったので

GW前後に、一気に店舗内の配置を変更、そしてそのタイミングで、内部の一斉掃除をする手はずとなっております。

 

これで、良くなるかは正直やってみないと分からないのですが

まずは、店舗内がスッキリして

物が多すぎる・・・

という事態から脱却すること・・・

が経営改善の第一歩だと考えておりますので、気を引き締めて掃除をしたいと思います!

 


赤字店舗の経営改善2

2024年04月01日 | ビジネス

こんにちは!

あいすくむりの加勢です☆

ついに4月に入ってしまいましたね・・・

我々のようなアイスビジネスを行っている企業は、この時期から急に忙しくなるので、とても億劫なんですよ(ノД`)・゜・。

「オフシーズンが終わった・・・」

って感じです。。。

 

さて・・・

前回の記事(赤字店舗の経営改善1 - (株)あいすくむり の 売り上げ向上委員会 (goo.ne.jp) の続きになります。

 

良くコンサルタントを本業にされている方とお話をしていると

店舗の赤字改善(経営改善)を行おうとする際に

「集客」のやり方

を指導をされる方が多い気がします。

私も若かりし頃に運営していたジェラート店で

なかなかうまく行っていなかった際(最後までうまく行かずに閉店したんですけどね・・・)

相談した経営コンサルタントの先生に

「集客がちゃんとできていませんね。」

「このお店のことを 誰も知らないからお客様が来ないんですよ。」

と、強く言われたことがあります。

ビジネス系のYouTube を見ていても、そのようにお伝えしている方が多いような気がします。

 

ただし・・・

経験上、赤字店舗の改善を行おうと思った場合、

「集客」を改善する・・・

という行動は、一番初めにやってはいけないと感じています。

先に結論を言ってしまうのであれば

一番初めにやらないといけないことは、ご提供する商品・サービスの「粗さがし」です。

「粗さがし」という言葉は、あまり聞こえは良くないですが

そのお店の商品・サービスを購入したお客様が、ガッカリしてしまうようなポイントを見つけて

その「がっかりポイント」を、改善をしておく必要があるのです。

 

仮に宣伝広告などの手法で集客をして、大勢のお客様が来られたとします。

しかし、そのお店で商品・サービスを購入したお客様が

「量が少ない」

「美味しくない」

「盛り付けが雑」

「店舗が汚い」

「店員の態度が悪い」

「価格が高すぎる」

などといった評価を下してしまったら、そのお客様が次に利用することは無いと思って良いかと思います。

飲食店は薄利の商売です。

なので、観光地などの、よほどの好立地でない限りは

2度目、3度目・・・

と、何度もお店をご利用くださるリピーターを育てなければいけませんし

最近は、グルメサイトの評価もあって、好立地の店舗ですら、苛烈な戦いをしなくてはいけなくなってきました。

 

赤字店舗の経営改善のスタートしては

まずは「がっかりポイント」を可能な限り見つけ出し、改善する必要があるのです。

 

そして経営者としては少々苦行になるかもしれませんが自社(店舗)の悪評に耳を傾ける必要があります。

ちなみに・・・

今回僕が改善をする運びとなった「甘味処 六」についての悪評は以下の通りです。

 

① ソフトは美味しいけど、大判焼きがイマイチ・・・。

② 奥にお店があって、分かりづらい

③ 大判焼きは冷凍したものを提供しているようなので、買わない方が良い  ※実際に製造工場で作ったものを急速冷凍で凍らし、店舗に持って来て温め直して提供しています

etc・・・


これは、食べログであったり、ぐるなびで書かれていたコメントを抜粋したものや

日々、お客様対応を行う中で「スタッフが感じたこと」「お客様から言われたこと」を、ノート(営業日誌)に書き留めてもらっているものになります。

ソフトクリームについての不平は少ない(ほぼ皆無)であったものの、大判焼きについては正直あまり良いものはありませんでした。

※ 建物の構造についての「がっかりポイント」は、一旦 置いておきます(--)

 

ということで、とりあえずの改善点は「大判焼き」に搾られます。

ただ、ここからが難しいのです。

 

元々、大判焼きは「甘味処 六」の店舗内で製造&販売を行っておりました。

その際の評判は、決して悪いものではなかったのです。

ただし、大判焼きを店内で製造&販売をすると、常時人員が2名以上必要になっていきます。

ここが大きな問題で、最も大判焼きが売れるシーズンは冬になるのですが

この冬のシーズン、店舗が入っている施設(道の駅)に全然人が来ないのです。

この道の駅は、新潟県見附市の川沿いにあり、冬になると 雪&強風が吹き荒れる場所にあります。

結果、冬季の人の出入りは非常に少ないのです。

また、夏は海に行く観光客の方が立ち寄るのですが、冬と言うと、観光客はほとんど来ません。

『新潟=スキー』 と思われる方もいるかもしれませんが

残念ながら新潟県見附市はウィンタースポーツができる地域ではないのです。


商品のビジュアル&価格帯(1個 330円)からしても、地域住人の方を対象にしている商材でなくなってしまうため

どうしても冬の売上が弱くなってしまうのです。

 

さらに、人員2名で店舗を運営していると、人件費が膨らみ過ぎて収支のバランスが合わず

それを打開するために

「製造した大判焼きを他の店舗で販売をしよう!」

というアイディアもあったのですが

保健所から頂戴している許可書は「飲食店営業」のみで、卸販売をしようと思うと「菓子製造業」が必要となってきます。

店舗の構造&レイアウトの都合上「菓子製造業」の許可の取得は不可能だったので

卸販売すことも出来ない・・・と。。

 

それらをまるっと改善しようとして、別の工場(菓子製造業を取得している施設)に大判焼きの焼き機を移設し

そこで製造したものを、温め直してご提供していたのですが

「温め直している」というイメージがあまり良くないためか「評判が悪くなってしまった」という経緯になるのです。

 

ワンオペになったので、人件費の削減には成功し、経営自体は良くなったと実感していますが

残念ながら「がっかりポイント」を減らすどころか、より がっかり させてしまう結果となっていったのです

 

この、のっぴきならない状況をどう改善していくか・・・

が、現在の「甘味処 六」の課題となっています。

 

「お客様が求める商品・サービス」を提供したら赤字になってしまう・・・

これでは困まりますよね。。。

「お客様が求める商品・サービス」と「収支のバランス」の

「落としどころ」をしっかりと考えて実行しなくてはいけません。

 

つづく・・・