さて、翌日からさっそく、マンツーマンの容赦無い厳しい指導開始でございますわ。
「違う。もう一度。」
「違うっ!もっと耳に神経を集中して、正確に聞き取ろうとしなければ。」
あの・・・アテクシ的には、先生が色っぽすぎて集中できないんですが・・・
厳しい指導について行けず、だんだん集中力がなくなってしまうおりん。
「あっ、今ドラ猫がお魚を咥えて行きました!先生とこのおかずじゃねえんですか?」
と、ついついよそ見をして、余計なことを言ってしまいます。
「そんな遊び半分の勉強なら、やらないほうがいい。時間の浪費だ。」
「今自分のしていることに神経を集中していれば、庭で何が怒ろうと目に入らないはずだ。」
「そんないいかげんな勉強のお相手は、御免こうむる!!」
語気を強めて、叱責なさる先生ですわ・・・
「・・・・今日は帰り給え。」
って、冷やか~な声がコワイの。
「帰りなさい」
って、静か~~に言うのが、コワーイの。
そしてついに、
「帰り給え!!!」
と激しく声を荒げ、一喝。
キャアアアア・・・・ズビバゼンでしたぁ~~(号泣)
「せっ、先生!わっ、悪うございました。もう、ホントによそ見なんかしねえで、
もう、真剣に勉強やりますから、どうか勘弁して下さい。
もう本当にどっこも見ねえで、真剣にやりますから・・・」
もう何言ってんだか、とにかくパニック気味にまくし立てるおりん。最後には
「帰れって言われても帰りません」
「帰らねえもん、わだす!!」
と、居直り気味です。
こんな顔の松波先生を前に、そこまで啖呵を切れるとは、なかなかいい度胸でございますわ。
さすが、朝ドラのヒロインだけのことあります(違
そして、何とかもう一度やり直して頂くことになりましたが、
「『ほんとに』とか、『したって』とか、そういうこと言うのをやめなさいっ!!」
じゅ・・イエ松波先生の声、めっさドスが効いてますから。
想像してみてくだしゃい・・・・
さすがのおりんも、しょぼぼぼぼ~~ん。
と落ち込むかと思いきや、最後には
「コリント全書13章を英語で暗唱してみせる」と啖呵切りましたわよ。
「わだすやります!」って、また、気の強い子だこと・・・
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そして、一生懸命勉強し、いよいよ松浪先生の前で、
コリント全書を披露する日になりましたが・・・
おりんが途中詰まってしまうと、松浪先生の顔がどんどん険し~くなっていき、
おりんはますます萎縮してしまうという負のスパイラルに。
暗唱に失敗して、落ち込み嘆くおりんちゃん。さすがにカワイソス。
「わだす、ほんとに一生懸命・・・勉強して・・・
なのに、どうして、できないんだべか・・・
どうして・・・先生ーー!」
と救いを求めて、ガバッと先生の顔を見上げると
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わああ~ん、さらに超険しい顔になってる~
この顔で微動だにせずだんまりって怖すぎですわ。
で、この数秒後、おりんはいたたまれなくなって部屋から逃げ出します。
ムリモナイ・・・
そして行った先は礼拝堂。
松浪先生だと怖すぎるので、今度は神様に問いかけることにします(?)
「わだす本当にだめなんですか?神様・・・」
そしてその場で、コリント全書の暗唱を始めます。
そしたらアラ不思議・・・今度はなんだかスラスラ言えちゃうみたい?
きっと、目の前にコワイ人がいないからじゃないの~?
するといつのまにか、松浪先生も礼拝堂にやってきて
一緒にコリント全書を唱えるではございませんか。
ところで、「愛は妬まず、誇らず、高ぶらず・・・」ってこれ、
結婚式のときに牧師さんが話す言葉じゃございません?
それを、じゅりと掛け合いで・・・・・なんてうらやましいんざましょ。
「良く勉強したね。きっとやれると思っていたよ。」
優しい声でそう言われ、感極まったおりんは・・・
駆け寄って、抱きついた~!
これが、けっこう長い時間、抱きついてるのよ。
いや~ん、そろそろ離れなさいよぉぉぉぉ~~~~!!