あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

あなたが知らない黄金歌謡伝説:3日目

2009-08-20 08:22:10 | テレビ・ラジオ
箱ラーの皆様、何かの検索でうっかりひっかかった皆様、おはようございます

ラジオ「あなたとハッピー」の「あなたが知らない黄金歌謡伝説」ですが、アテクシてっきり3日目の分からは録音できないと思ってたんですが、なんとかならないかと少ない知恵を振り絞って考えてみたところ、120分テープをセットしておいてダンナに出勤直前(8時半すぎらしい)に録音ボタンを押してってもらうと、片面の60分以内に該当コーナーが録音できちゃうことが判明。
なので、(やる気がなくならなければ)最終日までレポできそうですわ。
じゃあ、8/19(水)放送の3日目分です↓

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垣花アナ:
あなたが知らない黄金歌謡伝説。沢田研二名曲列伝。今週はソロ時代の初期の名曲について語って頂いてます。
デビュー曲「君をのせて」はあまりヒットしなかった。
「許されない愛」これがソロとして始めてのヒット曲です。
そしていよいよソロとして人気に拍車がかかります。
昭和48年、日本歌謡大賞大賞したこちらの曲です。

・・・・・「危険なふたり」(BGMに曲がかかる)

今日語って頂くのは「危険なふたり」誕生秘話です。


↓以下、カッコ内以外はじゅりのお話です。
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(垣花アナ:この曲は日本歌謡大賞の大賞と、日本レコード大賞の大衆賞を獲得したという大ヒット曲ですが、この曲には、ソロシンガーとして本気でやってみようかなという気持ちにさせてくれたという思いがあるとうかがいましたが。)

そりゃまあ歌謡大賞っていうものを貰っちゃって、ですけどね。日本一になってしもうたがな、取りあえずって。そりゃ事務所の力にしろ何にしろね。ちょっとほんまに真面目にやらなあかんわと思ったのは確かですよ。
それまでは売れへんって言ってたのを売れ出したんですけど、それでもやっぱり、タイガースの時程じゃないっていうのがいつもあってね。
タイガースはスゴイですよ。いつまでたったって。今だにそうですけど。5人だったっていうこともあるんだけど、あんなスゴイ事にはまあならないっていうこともあって。
そらもう僕なんか「そんな甘ないで。」って吹き出しが常にあったのに、その通りになる訳ですから。

(垣花アナ:ソロとして売れてると言っても、自分の過去の体験からするとまだまだこんなものと思ってるんですね)

それと、レコード会社とかは「許されないは、は売れました。その後ちょっと下がってきてます。」みたいなことを、数字がって言うわけでしょ。

そこで加瀬さんは起死回生の、今度は一連の「許されない年上の女性」を歌うんじゃない、なんかもうちょっとハッピーなみたいなね。ま、実際にはこれ年上の女性ですけど。
あのー、そういうポップなやつで行こうっていうので、ガラッと変えないといけない。もう一つにはもっと歌謡曲っぽくしないといけないっていう意見もあったりしたんですけど。
まぁ、ポップな方で行こうって事になって。

僕はもう発言力ないもん。まだない。ただイヤだっていうことは言っててね。
この曲をね、本当はB面をA面にしようとしたんですよ。プロデューサーの池田ミチヒコさんはね。
で、「そりゃあかん」って言って。安井かずみさんと加瀬さんと結託して「よし、僕が事務所行って池田さんと話す。」って言って。行ったら留守だったんです。
で書きおきして「危険なふたりをシングルにしてもらわないと僕、歌手辞めます。」みたいなことをね。
脅かしたの・・・みたいな。凄いオーバーに言ってますけど。ハハハ。
でもそれで、なったんですよね。

で、あとね、一番その売れどころのっていうか、引っかかるところの「うつくしすぎる~(メロを歌う)」がね、「うつくしすぎる~(平坦に歌う)」だったんですよ。同じ音だったんですけど。
それを、「こうしたらダメですか」って言って、そこ変えたんですよ。自分で。
加瀬さんと相談して、ちょっとやってみて、「ああ、いいいい」「それで行こう。」・・・で、「のど大丈夫?」とか言われて「大丈夫です。」って。
それで、そこのところもまぁ、それも一つの、いっぱいある中の一つの(ヒットした)要因だと思います。

(垣花アナ:今沢田さんがちょっと歌っただけでも、全然違うニュアンスになりますよね。)

やっぱりあの、加瀬さんが作る時に僕の音域を考えて、それより上は辛いだろう。
でも、ついでなら出るっていう音があるんですよね。だからビシーッと歌うんじゃなくて、
特にこういう毛色の歌っていうのはついでで出す曲がいっぱいあるから。
ビートルズでもそうですよ。ストーンズでもね。
だから、それも・・・それをよく覚えてるんですよ。

で、あと、安井さんと二人で車乗ってて、安井さんのお家へ遊びに行くっていう途中に、雨が降り出して、運転してるのが安井さんでスリップしたんですよ。グッーって。
「うわ、あぶな!」っていうのがあって。でタイトルが「危険なふたり」。ハハハハ。
「私もうこれにする。」言って。

(垣花アナ:ものすごい個性的だったらしいですね。安井かずみさんって。)

でも素敵だったですよ。フランス語も喋れるしね。僕フランス語で手紙を代筆してもらったことがある。フランス人のね。
フランス人にね。手紙出すのにね。フランスの女の子にね。(←ね、ね、って可愛い)
「うまいこと書いて。」って言って。要するに「好きだ、とかちょこっと入れて書いといて。」「はい、出来たよ。」
全然わからへんの、自分ではね。「なんて書いてあんの。」「当たり障りなく、かつ好きだ、みたいなことを書いた。」

(垣花アナ:そんなことをお願いするような仲だったんですか。お返事あったんですか?)

いやぁ、もうないないないないない。
それもフランスに行く前ですよ。
僕がフランスで売れる前ですけどね。
なんかの時にね、あぁ・・・チョコレートのコマーシャルとか、スター千一夜かなんかに出た時に、地中海クルーズの中でその番組を撮ってて、その時に知り合ったフランス人の女の子がいて。
それでショーケンと僕と、向こうはフランス人二人で、ちょっといい感じになったんですよ。一般ピーポーですよ。ふふふ。
でまあ「手紙書くわ」みたいな。もうカタコトの英語。向こうもブロークンイングリッシュ。こっちもブロークンイングリッシュで。
僕らはだいたい歌の歌詞をだいたい寄せ集めて、色んなこと言うてね。
「アイ・レフト・マイ・ハート・イン・・・えー、ギリシャ」
とか言うて。
「ギリシャはなんちゅうのや?」
「ギリシャはギリシャでええのちゃうの?」とか言いながら。

(垣花アナ:安井かずみさんの昔のコメントでは、「いろんな方に作詞してますが、格好つけ過ぎたり、気取り過ぎたり、言葉使い過ぎたりしても、ジュリーにすぐ直される」と。「なぜならジュリーは自分の歌を知ってますから。」って。)

そうですかね。僕は安井さんの詞はとっても好きだったですけど。そんな直したりとかなかったですよ?
どっちかというとね、阿久さんの詞みたいにね、ビシッとこう言い切るみたいなね。
「男は、サムライ」みたいなね。ちょっと恥ずかしなあ、ってなるんですけど。
なーんかこう掴みどころない詞でしょ。「だからどうなの?」っていう、しいて言えば「その後は聴いた人が想像して下さい」みたいな世界はすごく好きだったですけどね。

危険なふたり

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垣花アナ:
本当はB面の予定だった曲を、これにしようと相談してA面にし、サビの音を「ちょっと変えていいですか?」って変えたのが沢田さんですからね。
で、車がちょっとスリップしたから「危険なふたり」決めた!っていう安井かずみさんもスゴいですよね。ホントに色んな偶然が重なってこういうヒット曲が生まれるんだなぁって思います。

阿久さんの印象ってそんなに沢田さんはですね・・・もう阿久悠さんっていうのはヒットメーカーとして有名だった当時から、「ちょっと自分は好きじゃないなあ。完成されてる世界が恥ずかしいな」と思っているんですが、そんなジュリーがですね、阿久さんと会うという最大のヒット曲「時の過ぎゆくままに」。
明日誕生秘話うかがううことになっておりますんでお楽しみに。

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ということで、次回は「時の過ぎゆくままに」のお話のようです