千葉・館山に帰った友

　　退職後、三年間、区のシルバー大学で学んだ時、区の思惑通り引きこもらないシニアになり、卒業後クラスメイトとして、親しくなった友達が出来た。
と言っても皆さん私より年長者であるが行動的だ。私はそこでも皆さんが優しくして下さり、心地良い時間を過ごした。シニアになって更に外へ出て何かを学んでいる方達の生活は一通りでなく2.3趣味を同時に楽しんでいる。

区はそれはそれで、本当は引きこもっている人達を、外へ引っ張り出したいのが本音のようだ。なかなかその辺は思う様に行かない部分もあるらしい。
実際、外へ出る人達は、合唱をやったり、同じ人がダンスサークルを楽しんだり。
延べ人数にすると結構な人数になるが、実際は複数のサークルを楽しんでいる人が多い。

お習字サークルでも、絵手紙をやったり、英語をやったり、はた又似顔絵のサークルを主宰している人もいる。

有る一人の友達は、故郷の館山に帰って行った。最近分かったけれど「私一人っ子なの」と言われた。彼女は小高い丘の上のご実家に暮らし、房総の館山湾をゆっくり見下ろし、有る時は富士山が夕焼けで赤く染まるのを眺めながら、短歌を楽しんでいる。
幼少の頃から文学少女だったらしい。ご実家は慣れ親しんだ竹馬の友もいるし、お一人様生活でも居心地はいいらしい。

短歌の佳作が出来て、それが同人誌に掲載されると(価値が有るらしい)コピーして送って下さる。彼女の生活する情景が浮かんでくるだけに、成る程成る程と納得する。そんな表現がスマートに出来る彼女が羨ましい。

段々筆不精になっている私、老眼になったせいにしたり・・・ついついお返事が遅れがち。今日は何となく落着いたので失礼を詫びながら、手紙一通ハガキ二枚を書きポストに入れて来た。