小春日和(コハルビヨリ)と言う言葉がピッタリの昼下がり。アミーズ畑でぶらぶらと陽に当たっていると、公園の柵から顔を出して「近所の者ですが、珍しいお花、何と言うのですか?」と声をかけてきた女性が居た。
「これはブルースターと言います。幸せを呼ぶので結婚式場や披露宴会場で好まれているんです。」と言うと女性の顔がぱっと明るくなった。彼女はアミーと同年代と思われ雪深い津軽半島の地から若い頃上京されたと言う。私が青森へ一人旅をした時の話をすると柵から乗り出して、話が弾む弾む。寒い地区なので、方言も解らないでしょ?一通りでなく、あの半島の中でも地区によって全く違い殆どの人が理解できない等、色々話して呉れた。
たった一本の花の事で、内気だと言う女性と1時間も話せて、私もハッピーな一時となった。本当に幸運のお花かもしれない。特に人との出会いには。
莢の様な大きな物はブルースターの種。驚く人が多い。