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セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

淋し過ぎる!悲し過ぎる!

2010-04-17 | セカンドライフ
週末3時、旅行代理店受付けでの事。
私の左隣に座ったやせて小柄なおばあちゃま(明らかに80歳は越えている)。

何か興奮している。腰も曲がっている風なので大分カウンターに顔が付いて、私の顔よりはるかに
低い位置での会話。

「今からどこでも近場の温泉宿一泊取ってちょうだい!」

「土曜日で週末ですし、ましてやお1人となると割高ですが宜しいですか?」と対応の女性も
一寸スッキリしない。
「直ぐに行きたいので・・・・・」

「これからですと、暗くなりますが宜しいですか?」
「電車の切符も一緒に取って」半ば強引な依頼。

どう考えても旅支度をしている風でも無く、何か腹が立ってお店に来たらしい。
失礼だが老人の1人旅は不景気で有難いお客様でも、どうも宿とうまく交渉が成立しないらしい。

湯河原温泉、熱海温泉は駄目で、最後の伊東温泉で1軒だけ受け入れがOKになった。
「○○様、一泊25000円ですが宜しいですか?」そのおばあちゃまは幾ら位の見積もりをしていたのだろう。
「高いわねー、私1人で温泉に浸かって寝るだけなのに」
「沢山調べたんですが伊東駅から徒歩10分のこの宿しか無いんですよ」

「それに電車代でしょ?何時が有るの?」
「伊東線は電車の本数が無いんですよ。この時間からですと。
新幹線で行かれて熱海駅で伊東線にお乗換えして8時近くになってしまいますが・・・・」
どこまでも優しく対応している旅行社女性。

おばあちゃまは「う~ん」と考え込んでしまった。
このお歳でどうやら1人暮らしでは無く、娘さんご家族か息子さんご家族と同居で
トラブルが有ったようだ。

お1人暮らしなら何も温泉に行って泊まらなくても、トラブルさえも無いわけで。
若者ならいざ知らず、夕方を迎えようと言う時間に飛び出すなんて事、どんなもめ事が有ったのかしら。

「出て行けー!」と言われたのか「出て行くわよー!」と言って引っ込みがつかなくなったのか・・・
その方の仕草を見ても、これからバックを持って出かけるパワーは見受けられない。

段々私も淋しい気持ちになってしまった。
小柄で腰も曲がったお身体で、それでも1人で温泉に行こうと思うなんて。
究極の状態になっている。

そうこうしている内4:00も近くなり、とても出かける状態では無くなった。
段々おばあちゃまの興奮もおさまってしまった。
余程悔しい事が有ったのだろう、耐え難い事が起こったのだろう。

よしんばご家族と衝突したとしても、こんな高齢者に家出をさせる様な事をするのは
許せない気持ちになってしまった。
余程愚痴でも聞いてあげたかったが、私とて次の用事が控えていたし・・・。

これから益々高齢化になると言うのに、お年寄りに悲しい、悔しい思いを抱かせるご家族に
言いたい。
こんな思いをさせないで!。
貴方達が同じ立場になったと思って話し合いをして下さい!。

結果、一晩の家出は物理的に無理と言う事になり、ご当人は諦めるしかなくなった。
可哀そうに、たどたどしい足取りで帰って行った。こんな所に出くわしてしまった私
切なくて涙が出そうだった。