特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

あけましておめでとうございます

2016年01月13日 09時23分37秒 | [東日本大震災]宮城県牡鹿半島十八成ボランティア

代表の久田です。たいへん遅くなりましたが、初春のお慶びを申し上げます。
1月10日(日)第152回被災地ボランティア活動で、十八成浜の皆さんにお配りしたニュースを紹介し、新年のご挨拶とさせていただきます。 

アーモンドや桜の咲く頃は、復興住宅引っ越しのメドも
十八成浜の被災者の皆さんが仮設住宅で新年をお迎えになるのは、おそらく今年が最後になるだろうと思います。高台の公営復興住宅の建設もすすみ、アーモンドや桜の花が咲く頃には、復興住宅引っ越しへのメドもついているのではないかと思われます。

被災者の皆さんは、ようやく次の段階に
震災から5年目。本来なら3年目までには、復興住宅が完成していなければならないことですから、ずいぶん時間がかかってしまいましたが、被災者の皆さんは復興に向けての次の段階に達することになります。

さて、十八成浜の復興を考える上では、皆さんが納得できるような暮らしをおくれるようになることが第一なのだろうと思います。復興住宅はそのための第一歩だと思います。ですが、復興住宅ができたからといって、そうなるとはとは限りません。 

震災前からの過疎・限界集落状況は、震災後ますます加速化しています。今のままの状況では、20~30年後には十八成浜が消えてしまう事態になりかねません。深刻化する過疎状況の中で、そして高齢者の介護、医療に多くの不安がある中で、納得できる暮らしをおくることはさらに難しいと思われます。

一般社団法人十八成ビーチ・海の見える丘協議会(以下、十八成協議会)では、十八成浜が地域として経済力を付けることで、十八成浜の高齢者の皆さんが安心できるような老後の暮らしをおくれるように、仕事をつくり、社会とのつながりの中で生き甲斐をもち、さらに介護や医療も自前で保障できるようにできないだろうかと考えています。

十八成浜が地域として経済力をつけるために
そのためには、十八成浜が地域として経済力をつける必要があります。まずは石巻市が皆さんに約束した海没した砂浜の再生と、低平地の砂浜公園化によって、「砂浜」を核とした「観光」産業化(=海水浴、ビーチサッカー・ビーチバレーなどのビーチスポーツ、カヌーなどのマリンスポーツ、そして砂浜を利用して足腰を鍛えるような高齢者の介護予防プログラムなど)を計り、さらに日本一のアーモンド苑を作ることで、全国的に話題を提供して十八成浜に人々が関心を抱き、そして訪れてみようと思っていただけるようになることが必要なのではないかと考えています。

移住したくなる十八成浜に
先日放送されたNHKの「被災地からの声」で、及川区長(十八成協議会副会長)さんが「十八成浜に来て住んでいただける方が多ければいいかな。できれば外から入っていただく」と語っていらっしゃいました。十八成浜の皆さんが安心できる暮らしをおくることができるようになれば、まずはかつて十八成浜に住んでいらっしゃった方々が老後は十八成浜で過したいと思われ、石巻市内、仙台市内、あるいは首都圏、さらに愛知から、多くの人が安心して老後を暮らせる十八成浜に移住したいと思っていただけるようになるのではないか、と考えています。

3日間の非常食セット「がれきに咲く花」3,000個販売。収益は十八成浜復興に
また、十八成協議会では、愛知ボランティアセンターと協力して、3日間の非常食セット「がれきに咲く花」(販売価格2,800円)を2015年4月より販売しています。これまでにこの非常食セットを3,000個以上販売しています。4月にはアレルギー対策の新商品の販売も開始します。この収益もアーモンド苑の整備をはじめとする十八成浜の復興に充てます。2016年の販売目標は1万個です。

愛知ボランティアセンターは十八成協議会の活動をこれまで継続的に応援してきました。
2016年、十八成浜の被災者の皆さんが新しい状況になられることをふまえ、愛知ボランティアセンターはそれにふさわしい応援活動を続けて参ります。
本年もよろしくお願いします。

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