特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

十八成浜・桃源郷プロジェクト 石巻市も推進へ!

2014年10月06日 17時48分53秒 | [東日本大震災]宮城県牡鹿半島十八成ボランティア

代表の久田です。

石巻かほく(10月3日付)一面トップで、「砂浜よみがえれ 十八成浜、白浜の再生・整備計画まとめる 石巻市」との記事が掲載されました。なお、白浜は十八成浜の北にある白浜ではなく、石巻市北上町十三浜にある白浜海水浴場のことです。

その記事の中で、十八成浜に関することをコピー&ペーストします。

 石巻市は、東日本大震災で大きな被害を受けた十八成浜、白浜両地区の砂浜再生・跡地整備計画をまとめた。十八成浜は地盤沈下で消滅した砂浜を再生し、2019年度の海水浴場開設を目指す。砂浜の再生や付帯施設の復旧で、地域の再興と観光振興を図る。

市によると、震災の影響で十八成浜は約1.2メートル地盤沈下し、砂浜は海面下に消えた。市は昨年度、砂浜再生可能性調査を実施し、海水浴場整備が地域と観光業再生に不可欠と判断した。

 計画では、延長360メートルの防潮堤を新設し、このうち190メートルは砂浜再生のため、現在の県道から最大約37メートル陸側に整備。県道は撤去され、掘削後に砂を投入し、砂浜(約6000平方メートル)を形成する。便益施設としてトイレ、シャワー室、更衣室などのほか、海水浴客らの憩いの場となる海浜公園(4000平方メートル)を整備する。駐車場や民間店舗用地も設ける。

 海水浴場や付属関連施設の管理運営は、地元住民との協働を基本に、住民組織への委託を想定している。当面は1万人、将来は3万人の集客を目指す。

 15~17年度、砂浜や施設の実施設計などを進め、18~19年度の工事を予定する。財源は国の復興交付金などを充てる。現時点での概算事業費は約8億2000万円と見込まれる。

 

 上の図面をご覧ください。現在の県道2号線を撤去し、新県道2号線は現在より30m以上山側になります。赤い点線で囲われたエリアが砂浜再生を調査したエリアで、石巻市はこの調査を経て、陸地部分の赤いエリアで砂浜の再生は可能と判断しました。記事の中に「砂を投入」とあるのは、砂浜を作るため「呼び砂」的に砂を入れ、砂浜の再生を図るものです。十八成浜の淀川(憩いの家の前の川)には砂浜ができつつあります。現在の県道2号線を撤去することで、少し後ろに新しい砂浜が形成されることになります。なお、鳴き砂を戻せるかどうかは今回の中では考慮に入れていません。まずは砂浜再生からです。

海浜公園は黄色い細いライン(遊歩道)より山側のエリアです。ここは津波に浸かったエリアで住宅は建てられません。行政が買い取ることになっており、そこに砂を投入し、海浜公園とし、トイレ、シャワー、更衣室、店舗用地などを確保します。駐車場は新県道の北側にも予定されています。

「海水浴場や付属関連施設の管理運営は、地元住民との協働を基本に、住民組織への委託を想定している。」とある住民組織は一般社団法人十八成ビーチ・海の見える丘協議会が想定されていると思われます。

「当面は1万人、将来は3万人の集客を目指す。」とありますが、震災前の十八成海水浴場へは約1万人の人が訪れていました。これを当面の目標とし、さらに魅力ある集客を工夫することで、3万人の集客は可能と考えられます。

 

「十八成浜・桃源郷プロジェクト」は、砂浜の再生と海浜公園、そして1,800本の花の咲く木の植樹を2020年頃までの目標としています。砂浜の再生と海浜公園は石巻市と十八成協議会の協働で、1,800本の植樹は十八成協議会と愛知ボラセンの協働で推進していくことになると考えています。

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