医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

アンクエスと色の美17

2008年01月20日 09時14分15秒 | Weblog
 答えは、銀、ジャーマンシルバーだそうです。

 しかし、その理由がびっくり。

 ドイツのナショナルカラーはそもそも白でしたが、1934年アイフェルレースにおいてメルセデス・ベンツが規定重量を僅か1kg超えていることが判明し、急遽、白い塗装を剥がしたんだそうです。

 むき出しの金属色となってしまいましたが、やっとのことで車検を通過した、そのマシンがなんと見事に優勝!

 それ以降ドイツのナショナルカラーはシルバーとなった、っていうんですから。

 なるほどベンツやポルシェはシルバーが正統なのですが、その理由が裸んぼのむき出しのアルミ色に由来するとは・・・なんとも驚きですね。

 なんとなくドイツはカチッとしていて、質実剛健のハガネ色、技術の結晶を表す、というのなら分かるんですけど、意外な理由ですね。

 日本は当初、金を登録しようとしたところ、アフリカとかぶったため却下されたということですが、日本車のナショナルカラーが金というのも・・・確かに黄金の国ジパングですけど・・。

 金色の日本車・・・却下されてよかったと思うのは僕だけ??




 また最もよく「ナショナルカラー」として目にするのは、スポーツにおける国別代表のユニフォームで、特にサッカーにおけるものが象徴的です。

 ブラジルは、国旗と同じカナリア色の黄色と緑(青)、カナリア色の黄色の意味は鉱業を指すとのことですが、ハプスブルク家の金色とも・・・

 ハプスブルク家は南米にまで影響が及んでいるのですね。

 イタリアは有名なアズーリと呼ばれる青、これにはサルディーニャの領主のサヴォイア家の青い盾説{写真の青の部分}と、地中海・アドリア海の青、との説があります。

 イングランドは白地に赤いクロス、龍を退治した守護聖人、St. George's Crossに由来、

 フランスは当然トリコロール、青は自由、白は平等、赤は博愛(友愛)。

 なぜかサッカー日本代表は青、サッカーの場合、日本が白・赤だと、韓国や中国と似ちゃいますからね・・・

 サムライ・ブルーの青は、日本が島国だから海を表すのかもしれませんが、先の「ジャパニーズブルー」のような、もう少し深く、紫がかった「藍色」でもいいのかなとも思いますけど、その色では強そうには見えないかな。