医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

美しき音の色 20

2008年11月21日 07時48分05秒 | Weblog
 日本に今後も必ず残したい曲なんかも、小学生時分にたくさんおおらかに歌わして。

 「ふるさと」歌えないのはまずいっしょ?

 教育問題は難しいですが、どうなのでしょう?学校の授業のあり方って・・・

 小学・中学・高校レベルの内容は正直、教科書を読めば理解できるので、極端な話、全部自習でも、やる気と集中力さえ持続すれば、会得できる子にはできる。

 となると、授業や先生のあり方は・・・

 集中力を持続させる、理解できない子に合わせる、袋小路に陥っているのを助ける、みんなが間違えやすいことを喚起する、議論をさせる・・・色々ありましょうが・・・

 手術でもそうですが、おおまかなことは文献や手術書、教科書を読めば分かりますが、なぜその手術を選択するのかという適応の決断がもっとも難しく・・・

 また実践面で、ここでこの血管や神経に注意する、ここはこの層で剥離する、ここはなにも危険はないので大胆に、などのコツや勘どころや、実際の感触、ハマりそうな時の脱出法・・・・

 そういった、実践・技術・勘どころは、これ、書だけでは理解できず、実際の手術で師や先輩の教えがないと会得できません。

 というとやはり授業で肝腎なこととは、興味をひくような・好奇心をくすぐるような話術、実習やコツ・勘どころ、分かるということ・勉強の面白さの教育・・・

 そういうことが教科書より大切なんじゃ・・・??

 また、僕の出身高校では、校歌を歌う際に、うまかろうが音痴だろうが、誰もが目いっぱい大声で歌いますし、むしろ歌う機会が与えられることをみなが期待していた気もします。

 そういう楽しむ気持ち・・・それも大切ですよね。

 たとえば歌うことに興味がある子には、中学になったらさ、ビートルズで徹底的に和音やコード、コーラスを教え・・・

 Queenのコーラスは、こりゃ子どもには無理だから・・・

 ビートルズには「Here, There and Everywhere」だとか「Because」とか「If I Fell」に「Nowhere Man」や「This Boy」だの「If I Needed Someone」、「Tell Me Why」完璧な3部合唱があるでしょ、いろいろと。

 興味がある方は、Youtubeでコピペしてご覧ください。

 演奏に興味があれば、津軽三味線や琴などの日本の伝統を・・・あ、教える先生に問題が・・。

 沖縄民謡を学問的に教えたって・・・。

 レコード鑑賞だってクラシックしか聴いた覚えはないけれど、クラシックは確かに素晴らしいけど、そればかりを崇め奉る必要もなく・・

 クラシック以外にも、雅楽にタンゴにサンバやボサノバ、サルサにシタール、胡弓にアフリカ音楽、ホーミーやフラメンコ、コーランの読経、ジャズにブルース、レゲエやマザーグースにゴスペルだって・・・

 偏見、宗教おかまいなしに、そういう世界中の音楽を聴かせて、自分が好む、ハマれる音楽を見つけさせたり。

 コールユーブンゲンやソルフェージュみたいな、いかにも教科書めいたことは音大に進んだ方がやればいいんであって。

 実験・実習・実践が大切ですから、興味や楽しさを引き出してあげるように。

 少しでも楽しく、音楽の理論に触れられれば・・・。




 そうして大人になったとき、自分の好きな音楽を聴いていて、う~ん、このニ長調の曲で、ここがレじゃなくてレ♯なとこがいいんだよな、だとか・・・

 ト長調のこの曲で、シ~レ~ドじゃなくてシドド♯レドと半音ずつ上がるから、その直前の不規則なリズムが調和されてなめらかになるんだ・・・

 な~んて分かると・・・人生、楽しいですよね。


-このテーマの終わり-

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