驚くことに今年還暦の()ボウイの、ディスコグラフィーはおおよそ下記の通りです。
【デイヴィッド・ボウイ】(67年):
まあ、デビュー作ですから。
でも次につながる予感はあります。
【スペース・オディティ】(69年):
「2001年宇宙の旅」はSpace Odyssey。
Odysseyはホメロスの叙事詩の登場人物で、英語名オダシー、日本名オデッシー、ギリシャ名オデュッセイア、転じて放浪だとか、冒険の旅という意味です。
一方Oddityとは変人、奇妙な人・・・いかにもボウイらしいネーミングっす。
そもそも映画「2001年宇宙の旅」を見て感激し、アコースティックギターでこの曲をつくり世界にその名を知らしめ出世作となりました。
あの映画を見て感動して触発された、ここまではあると思いますが、しかし誰もフォークでこれをやろうなんて発想にならないでしょ。
同じくイギリスの作曲家ホルストの「惑星」ではないですが、交響組曲ならまだしも、たった一人で宇宙を表現するのですよ。
アコースティックサウンドは素敵ですが、それまでのアメリカのカントリーフォークってったらなんだか野暮ったいし・・・
特に日本のフォークなんてアカ抜けずウェットで暗くて女々しくて・・・
なによりファッションや生き方がイケてないというか、かっこわるいっしょ?・・・
おいちゃんだかちんぺーだか知りませんが、涙ぐみながらハンドインだのサライ?だの・・・
僕の矮小な美意識ではまったく共感できないのです・・・ファンの方、すみません。
ですが海外ミュージシャンの第一線級のアーティストはみな、ツェッペリンもレニクラもしかり、このアコースティックのサウンドを、日本のフォークとはちょっとニュアンスが異なるのですが、むしろ日本のロックミュージシャンよりもはるかに大事にします。
ある意味アコースティックギターのサウンドが、そのバンドとしての、そしてギタリストの才能を測るのにちょうどいいバロメータだと僕は思います。
そういう意味でも、アンプラグドといって、ミュージシャンに電気楽器を使わずにライブをやらせる、ごまかしのきかないあの番組はとってもよかったですよね。
クラプトンのレイラなんかは、原曲のエレキバリバリのチャリラリラリラ~ンのほうがアンプラグドより圧倒的にかっこいいですが、レニクラのビリーブはアコギバージョンもとってもイケてました。
そしてボウイは見事にロケットの打ち上げから、宇宙空間の奥行きから、漂う浮遊感、静けさ、優雅さ、地上との通信状況、そして感動のラストまで・・・見事にアコギで表現しきったのです。
http://www.youtube.com/watch?v=Kxoxqvg3lB0&mode=related&search=
しかも曲中のトム大佐は僕が思うにボウイ自身であり、管制塔の制止を振り切り、自ら宇宙に旅立ってゆき、これからのボウイの、経営側の思惑や世間にはとららわれないぞ、という覚悟を感じます。
そしてそのトム大佐はなんと実はジャンキーで、ボウイの後年の曲、Ashes to Ashes(灰は灰に)にて見事(?)復活し、消え行くのです。
【デイヴィッド・ボウイ】(67年):
まあ、デビュー作ですから。
でも次につながる予感はあります。
【スペース・オディティ】(69年):
「2001年宇宙の旅」はSpace Odyssey。
Odysseyはホメロスの叙事詩の登場人物で、英語名オダシー、日本名オデッシー、ギリシャ名オデュッセイア、転じて放浪だとか、冒険の旅という意味です。
一方Oddityとは変人、奇妙な人・・・いかにもボウイらしいネーミングっす。
そもそも映画「2001年宇宙の旅」を見て感激し、アコースティックギターでこの曲をつくり世界にその名を知らしめ出世作となりました。
あの映画を見て感動して触発された、ここまではあると思いますが、しかし誰もフォークでこれをやろうなんて発想にならないでしょ。
同じくイギリスの作曲家ホルストの「惑星」ではないですが、交響組曲ならまだしも、たった一人で宇宙を表現するのですよ。
アコースティックサウンドは素敵ですが、それまでのアメリカのカントリーフォークってったらなんだか野暮ったいし・・・
特に日本のフォークなんてアカ抜けずウェットで暗くて女々しくて・・・
なによりファッションや生き方がイケてないというか、かっこわるいっしょ?・・・
おいちゃんだかちんぺーだか知りませんが、涙ぐみながらハンドインだのサライ?だの・・・
僕の矮小な美意識ではまったく共感できないのです・・・ファンの方、すみません。
ですが海外ミュージシャンの第一線級のアーティストはみな、ツェッペリンもレニクラもしかり、このアコースティックのサウンドを、日本のフォークとはちょっとニュアンスが異なるのですが、むしろ日本のロックミュージシャンよりもはるかに大事にします。
ある意味アコースティックギターのサウンドが、そのバンドとしての、そしてギタリストの才能を測るのにちょうどいいバロメータだと僕は思います。
そういう意味でも、アンプラグドといって、ミュージシャンに電気楽器を使わずにライブをやらせる、ごまかしのきかないあの番組はとってもよかったですよね。
クラプトンのレイラなんかは、原曲のエレキバリバリのチャリラリラリラ~ンのほうがアンプラグドより圧倒的にかっこいいですが、レニクラのビリーブはアコギバージョンもとってもイケてました。
そしてボウイは見事にロケットの打ち上げから、宇宙空間の奥行きから、漂う浮遊感、静けさ、優雅さ、地上との通信状況、そして感動のラストまで・・・見事にアコギで表現しきったのです。
http://www.youtube.com/watch?v=Kxoxqvg3lB0&mode=related&search=
しかも曲中のトム大佐は僕が思うにボウイ自身であり、管制塔の制止を振り切り、自ら宇宙に旅立ってゆき、これからのボウイの、経営側の思惑や世間にはとららわれないぞ、という覚悟を感じます。
そしてそのトム大佐はなんと実はジャンキーで、ボウイの後年の曲、Ashes to Ashes(灰は灰に)にて見事(?)復活し、消え行くのです。